(私達のあゆみ 第45話)
入院4日目
昨日は、「歩いた」と聞き嬉しくてうかれていた私。
パパ猫に「病は一進一退」と言われてドキッとしたものの
病院に行く前に電話で様子を聞くと・・・、
今朝から薬を少し弱めにして様子を見ていたが、
よーく寝ていて落着いていたとの事。
よかった・・、確実に快復してくれそう・・。
私は、良いほうにしか考えない短絡的性格なので、
夕方の面会も期待して行きました。
嫌がっていたパパ猫も本当は誰よりも、
ボルドを確認したかったのだと思います。
楽観的な私に影響されて、
パパ猫と猫娘と3人でボルドのゲージへ。
ウトウト寝ているボルドに3人で
「ボルド!ガンバレ!」と声をかけたら、
ボルドは気がついたように、
喜んだようでした。
「ボルド!とーちゃんも来てくれてるよ」
「おい、ボルド」
ボルドは声のするほうを・・、
パパ猫を目で追うように動かして・・。
確認できたんだなーと思ったとき、
ハァハァと息が荒くなり・・・、
早くなり・・・・、
パパ猫はすぐに気がついたようで、
「やっぱりだ!ボルド!頑張れ、家に帰るんだろ!」
そう大きな声でボルドに声をかけていました。
どうしたんだろうと思うと・・、
カタカタと痙攣発作が起きてしまいました。
パパ猫は「俺が来たからかな」と首をかしげ、
複雑な表情で・・
猫娘に「早く先生を呼んでこい!」
そう言って、
病院から出て行きました。
すぐに担当の先生が来てくれて、
注射をしてもらいました。
すると、見ているうちに息も落ち着いてきて・・。
また眠りについたようでした。
担当の先生も、
昨日の様子から一転してしまい、
すごく残念そうでした。
少し間をおいて、
治療方法の事も詳しく説明して下さっていましたが、
私は・・・、
見るからに衰弱しているボルドの
ケイレンで苦しむ姿が目に焼きついてしまい・・。
ショックで・・・
涙があふれて・・・
頭の中も真っ白でした。
パパ猫の言うとおりだった、
一進一退の繰り返し・・・、
いつ治って家に帰れるだろうか?
面会前とは正反対に、
今度は悪い方に考え始めました。
態度にすぐ出るタイプですので、
そんな私の気持ちを察したのか。
担当の女医さんは、
院長先生と相談してくださり
「CL病の検査をしてみましょうか?」とお話してくださいました。
入院中に他の病気の検査もしてくださったのですが、
先生はさらに・・、
簡単にできる検査ですから、
CLの可能性が否定できれば、
治療方針も方向が決まるし、安心でしょうから。
そうおっしゃってくださいました。
それに、そろそろ年末なので、
年内に結果が出そうな検査機関を探してくださいました。
検査は血液で調べることが出来るので、
明日の朝、採血して検査機関に送っていただくことになりました。
パパ猫はさぞ落胆していると思いながら、
車に戻ると、
パパ猫は「行く前からそう思っていたから」とポツリ・・、
「今日の役割はボルドに声をかけることだった、そうだと思う」
パパ猫のこの言葉が、私には納得ができました。
なぜって、
パパ猫と暮し始めて10年程度ですが、
良くこう言っています。
物事は元から神様が決めていらっしゃるから
必然で進んでいる。
事実、ケイレンをおこす寸前に、
「家に帰るんだろー」という声が聞こえたように、
一瞬ですが、瞳が・・、
違った感じになった気がするんです。
落胆していると思ったのですが、
逆でした・・、
まだ、何ともいえないけれど・・。
ひょっとすると、快復するかもしれない。
そう言ったんです。
しかし・・、
現実は逆でした・・・、
次の日も発作が・・・。
(つづく)
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