私達のあゆみ 第96話
ボルドを連れて
ドッグランに通い始めた昨年の8月。
始めの頃は、
WANの少ない平日に行き、
ボルドの体調や様子を見ていたのです。
そして少し慣れた頃、
たくさんの犬種で混んでいる日曜日に行ってみました。
ボルドの興奮や体(足)の具合も気になって、
最初はテラスで
フィールドを駆け回るマロンを視線で追いながら、
猫娘と休んでいました。
ボルドは自分に自信がなかったのか、
納得して休んでいたようです。
何度か出かけるうちに
ボルドは「遊びたい」という気持を表すようになり
猫娘と小型犬エリアで遊び始めたのです。
でも、
フェンス越しに
マロンが他のWANと遊ぶ姿に羨ましく感じたのか、
「僕も一緒に遊びたいよ~、仲間に入れてよ~」と
ワンワン吠え始めたのです。
この時、
私達も「遊ばせるチャンス!」と感じたのです。
でも、
ボルドがガウって
ぶつかったり
噛んでしまって、
ケガをさせてしまったら・・・そんな思いが、
私の動きを止めていました。
その時、
いつものお友達WANのママさん達が
ボルドの声を聞き
「一緒にこちらへ入れてあげて~、大丈夫よー」と
迷っていた私達の気持ちを察して、
後押ししてくださったのです。
お言葉に甘えてフリーエリアへ移動して
これがボルドにとって
実質的なドッグランデビューでした。
ボルドは発作入院後から、
クチに少し麻痺があり、噛み付くことが出来ない状態です。
でも、万が一のこともあるので念には念を・・・
ボルドのクチには、
用意しておいた「ハッピーマズル」をつけました。
ボルドは、
自由にならないクチに
イライラしてピーピー泣いていました。
そんなボルドの声をまた聞いて、
「かわいそうだから、外してあげて。
少しぐらい大丈夫よ、
何かあってもいいわよ」とまた言ってくださり、
外すことにしました。
でも、
私も猫娘もボルドを追いかけられる体勢で
ドキドキしながら構えていました。
外してみたら意外と大人しかったボルド。
リードがないと不安なのでしょうね。
こんな風に
階段を昇るように
徐々にドッグランに馴れていったのです。
そして、意外な結果が・・・
ボルドの発作は、月4回も起きていたのに
気がつくと8月と9月は月2回、
10月、11月は月1回のペースになっていたのです。
それも以前より軽い発作になっていました。
獣医さんには
「ドッグランは、おススメできない」と言われていました。
でも、ボルドにとっては
マロンだけが出かけて、
いつも猫娘とお留守番をしていた事が
ストレスだったのかもしれません。
これまでは、
接触することを避けていたお友達WAN。
その、「お友達WANとの触合い」が刺激となり
良い方向へ向かっていたのです。
獣医さんにも
この事は、毎回報告していましたので驚いていました。
そして、「あまり負担になったり、ムリがなければ良いでしょう」と
条件付ですが許可してくださるようになりました。
私達は、
ボルドを連れて出かけるなんて考えられなかったのです。
大発作を起こして
「もうダメかも」と言われた時
「普通の飼い主よりよくやったよ!」
「胸を張って良いんだよ」と最終宣告を受けたとき
もっと・・、
もっと・・・、
広いところで遊ばせてあげたかった
もっと・・・・・。
後悔して泣いた入院の10日間。
ですから、
この頃には「後悔しないように」と
一度ダメといわれたのだから、
もう何があってもいいよ。
ボルドが楽しんで、
嬉しいのなら、
最悪の事態になっても仕方ないと
開き直っていました。
そんな気持が
ボルドに伝わったような気がしました。
ドッグランに行く度に
嬉しそうな笑顔で
私達に「楽しいぜー、嬉しいぜー、みんな一緒で幸せだよ」と
そんな顔をしていました・・・。
いえいえ、違うって?
きっとボルドが私達に伝えたんです、
「その気持ち、覚悟」を・・・。
ランでは、たくさんのお友達WANや
ママさんパパさんにかわいがっていただき、
この後の数回で、
足の運動機能の障害も次第に良くなっていったのです。
みなさんの温かいお気持、
たくさんの方のご協力に
心から感謝しています。
本当にありがとうございます。
(第97話につづく)
みなさんの「ポチッ」で、ボルドもマロンも頑張れます。
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