里山の石神端書89 立山町目桑・目桑神社の鳩
白岩川の目桑集落の外れの山の上に建つ目桑神。
この神社については、集落の人に紹介された目桑の区長・戸田氏から資料をいただいた。それによると、神社はこの地に古くから住んでいた5戸の氏神(水神宮・火の宮・八幡社・草木宮・祇園宮)を合祀したもので、各氏神の創建は室町末期から戦国期で、それぞれの木彫の御神体を合わせ祀っているとのこと。5戸は戦国自裁にこの地を支配した寺島氏(近くの池田城が居城)の地侍だったようです。
境内に陶器の鳩が狛犬代わりに祀られています。戸田氏によると鳩は昔からあったそうです。鳩といえば八幡様のお使いです。目桑神社にも八幡宮が合祀されていますから、その関係での造立とも考えられます。
神社の平坦地に卵塔が並んでいます。戸田氏によると昔清水庵という寺があった場所だそうです。
戸田氏は目桑神社をはじめ、集落の生い立ちなどの資料もおもちでした。それをもとにこの土地のいろいろなお話を聞くことができました。ありがとうございました。
((地図は国土地理院ホームページより)