”気ままな…ホルン道楽”

ホルンの音色づくり(1)

「ホルンの音色と体重の関係」なんて、アホなこというようですが…

一般的に音の出るまでを考えると…こうなりますよね。単純化すると…
唇の振動がマウスピースから楽器の管(くだ)に入り…次第に管が太くなり…
波は増幅されて、やがて空気の振動はホルンの音色となってベルから出てくる。
実際には(瞬時に)管の長さに見合った(つまりその周波数、および倍音の組合せの)音がでるわけです。

でも、もし、管の内部を通過することでホルンの音色が生まれる…のだとすれば…
(吹き手が同じならば…)
ホルンの材質の違いなどは音色には関係ないことになってしまいます。
まぁ、仮にガラス製でも金属製でも同じ音がするはずです。

…が、周知の通り、金属の材質や配合比の違いで音色は変わります。
つまり、音色を決めているのは、管の内側で発生した空気振動(の増幅)のみではないことがわかります。

ホルン本体も(内外に向けて)振動…響いている、共鳴していると…私は考えています。


ここで、ちょっと、話はそれますが…
なるべく楽器(とりわけベル付近の)振動を妨げないようにと、ベルに入れている右手の位置は…
親指と人さし指の僅かな部分でホルンを支え、あとは軽く添えるだけにします。(…と習いました)
反対に左手は、しっかり握り、楽器を固定しますよね。 (左右の手は対照的ともいえます)
(楽器をコントロールするうえで、左手はとても重要ですので、この左手の話は後日にまわします)


話を戻しますね。
つまり、実際に身体とホルンの接点は、「マウスピースと唇」、「左手と楽器(つまりバルブ付近)」が主体です。
(くどいようですが、通常右手はベルの振動をなるべく妨げないように配慮して最小限とします。)

「楽器内部の空気振動で楽器自体も振動する。」までは、理解しやすいのではないでしょうか…
実はさらに、その振動は、その楽器奏者にも伝わる。
つまり、その楽器の振動が、左手を通じて身体に伝わってきます。
そして楽器と身体が共鳴して…最終的な音色が生まれる。。。もちろん、持論です。

口から吹き出した息が振動がとなって、(楽器から)左手を伝わって戻ってくる感じでしょうか。
もちろん、右手側のベルを通じて、音としてフィールドバックしてきますけどね。

ちょっと、長くなったので続きは、次回にします。

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