この質問を、市オケのホルン仲間に投げかけてみたところ…
「えぇ~なにそれ、考えたこともない!」とか、きっぱり「関係ありません」とか…。
ま、どちらかと言うと、否定的ですね。
そうなんです。
おそらく、ほとんどの方はそう思うでしょうね。。。
それは「音色はホルンの内部(管を通る空気の振動)でのみ作られる」と考えているからでしょう。
でも…前回のおさらいにもなりますが…
まぁ~音色って、「要は倍音の集合体で形成される」わけです。
この場合、いろんな倍音が生じ…しかもその比率が、大きさが…まちまち。。
それらの倍音同士が組み合わされて…最終的な、特有の音色になるわけです。
つまり、倍音形成の出発点は…唇からの振動にはじまりますが…、
それがホルン内部の管で増幅され、さらにホルン本体の振動とあいまって独特の倍音が形成される。
そしてベル開口部からナマの音となって出る。
(話を複雑化しないように右手の音色への影響はここでは触れませんが…
実は、右手の形状は音色を調整するうえで、無視できないほどの影響力があります。)
なお、ホルン本体の(材質等の)音色への関与を実感したいのであれば…
例えばベルカットホルンなら、別のベルに取り替えて吹いてみるとよいでしょう。
驚くほどに音色が変わりますよ!
(演奏する曲によってベルを付け替える…マニアックともいえるホルン仲間もいるくらいです。私はやりませんが…)
このことからも、ベルから出てくる音は…決して唇からの振動だけでなく、
ホルン本体の振動とあいまって独特の倍音が形成されるといえそうです。
そう考えると、さらに楽器の振動に一番影響を及ぼすのは…そうです。。楽器と接触している奏者(ボディ)です。
音色を形成する倍音うちの幾つかが…ボディと共鳴して増幅されたり、逆に吸音されて減衰したり…と…。
ですから、ホルン本体と同様に吹き手の身体(ボディ)も音色づくりに関与していると…私は考えています。
(それから、吹く場所、床の材質とか壁の反響といった残響の具合でも変わりますよね。
客席に届くのは、ナマの音ではありません。なんたって、ホルンのベルは後ろを向いていますよね…)
そして、ここからが、今日の本題です。
「ホルンの音色に(奏者の)体重・体型は関係するか」の話です。
もちろん、私の答えは「Yes!」です。
経験からですが…
私の場合は標準体重を±0とすると、現在は、+3kgぐらいですが…
体重が減少している方が…キレがよく冷たい感じの音が出しやすくなります。
逆に体重が増えるほど、音に丸み・暖かみが増します。
これは、以前に(不摂生で小太りになり、その後ダイエットで体重を10kg落としたことがあるため…わかったことです。(^^ゞ
ただし、吹き方を調整することでカバーできるくらいの微妙な違い(範囲)ですから、ほとんどの方は気づかないのだろうと思います。
個人的には、-1kgあたりがベストで…どちらの音色も出しやすくてよいのですね…(^^ゞ
どうでしょう。。なんとなくご理解いただけたでしょうか?
ホルン吹きの方はどうでしょう。
たとえ毎日吹いていたとしても、いつも同じように音が出ている…と感じますか?
おそらく違いがありますよね。。。
今日は…楽器の鳴りがよいとか…あるいは悪い…ならないとか…
まぁ、体調面も含め、いろんなファクターで変化しますよね。。
そして…
倍音形成の一因として奏者の体重(体型)も…(微力ながら)関与していると…
でもそれを無視するのではなく…
そのくらい…細やかな感覚(センス)を持ってホルンを吹きたいと…
音色にこだわりたいと…
まぁ、現在は、そう思っているわけです。
「ホルンの音色づくり」の話はまだ…続きます。
<追記>
今度のシベ1。。実は、大自然の厳しさを表現…ちょっと寒々しく吹きたい箇所もあり、
できれば、ウエイトをもう少し落としたほうが楽なのですが…間に合うか…微妙です。
<おまけ>
ん…!?(・_・;?
呑みすぎた翌日は…音が…それは…(-_-;)。。。
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