第9章の内容を少し視点を変えてみると。
ホルンの音はホールの前方ではなく、後方にまわして反響板にぶつけてから、(指揮を含めた)演奏者を全体的に包み込みんで、オケの音を融合させてホール客席に伝わります。そんなわけで…概ね目立ちはしませんけど、結構大事なことをやっているわけです。
というのも、考えようによっては…これは、、…ホルンの音程の取りかた一つで曲の雰囲気が変わってしまうことを意味しているわけです。。で密かに試したりもします。練習で、曲の一部で、例えばファンファーレなどは、しっくりとくるまでトップはピッチを上げるとか…。でも一曲通してのピッチは…まぁ、あまり意図的にはやりませんけどね。でもやらないというと嘘になります。
ほんの気持ちです…例えば、快活なモーツァルトなら気持ちピッチは高め。。この方がホルンのサウンドは軽くうきあがります。また、ブラームスのシンフォニーで重厚さを演じたければ、音程は落ち着くように低めに吹くとか…。
私かもしれませんね、意識してやるのは。
なお、ここで言う…気持ち高め低めとは、チューニングメーターで実測したわけではありませんが…おそらく±20セントの範囲内にはおさまっていると思います。
くれぐれもやりすぎは危険です。
ご注意くださいませ。
あくまで、その曲の雰囲気を演出しようとすると…結果的にそうなるということです。
やれやれ…お疲れ様でした。
ホルンオタクの話にお付き合いありがとうございました。
「ホルンの音程を考える」のシリーズは、ひとまずおしまいです。
…がせっかくですから、関連するテーマの「音程を考えての替え指」について、次回は書こうと思います。
ご期待ください。
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