もしも、初めての方は、序~前編の順に読まれることをおすすめします。
さて、リップトリルの後編です。(少し長文です。)
まず、練習する音です。
F管なら、中音域の「ソ⇔ラ」。指運は、解放ではなく「1,2」です。
それと、4度上の「ド⇔レ」。指運は解放です。
「ド⇔レ」は、B♭管でも練習します。指運は「1,2」です。
いろんな音での練習より、上述の音に絞って習得したほうが…脊椎が覚えやすい。
しかもモーツァルトのコンチェルトで汎用されるパターンで、実用性もあります。
さて、ここからがポイントですね。練習方法のコツです!(3つあります。)
1.トリルのかける回数は、1~2回からはじめる。
2.トリルのかける速さは、はじめからインテンポ。
(32分音符→1拍を8つに分割)
3.自分の意思で、コントロールすることを意識する。
<補足>……です。(上の数字と対応します)
1.まずは「ソ、ラ、ソ」から始め、できたら「ソ、ラ、ソ、ラ、ソ」。
まぁ最後の音は次の拍のあたまなので、ちょっと長めに吹きます。
できてきたら、トリルの拍数を増やしていきます。
コツをつかんできたら、他の音でもかかるでしょう。
このとき指運をあれこれ試してみてください。
2.「32分音符」がたいへんなら、「3連符(→1拍を6つに分割)」でもいいのてす。
どこかの教則本で見たような気がしましたが…
間違っても、ゆっくりテンポから吹き出して次第にスピードアップという…
これは、ダメでしたね。(お勧めできません!)
唇への負荷が増してトリル前にバテてしまう。実用的でもありません。
だから、最初は、多少遅めのテンポでもいいけど…、
少なくとも「客観的にトリルと認識できる」一定のテンポでの練習がお勧め。
3.勝手に唇まかせの暴走トリルは禁物です。
あくまで、脊髄が動きを記憶するように、脳でコントロールできないといけません。
慣れてくるといちいち(脳が)補佐しなくても、
かけようと思えば、(つまり脳が命令すれば)…
スムーズにかかりるようになります。(脊髄くんがトリルを記憶したわけです。)
序論でも書きましたが…自転車乗りと同じことです。
だからトリルに聞こえないようなスローテンポでもいけませんが、
逆に、めちゃめちゃ早すぎてコントロール不能でもダメなわけです。
意識しながら、自在に操れるよう少しずつ練習を重ねる。。
覚えこませるまでに時間はかかりますが、これしかありません。
でも、ここまで出来たらしめたもの。。
さらにテンポに変化を持たせたり、
音楽的な揺らぎや装飾音符も思うがままに…と。
あとはさらなる練習次第ですよね。(^ ^)
たえず、モアベターです。
私ごとですが、半年くらい前までは2分音符くらいまでで…、あとは曖昧でしたが、
最近、気づくと全音符くらいは楽にかかります。コントロールできるようになりました。
短時間で良いから毎回少しずつ、ウォーミングアップのときにやることです。
最後に、トリルの心構え。(一句紹介)
「ちょっとずつ あせらず 気長にやればいい
だんだん長く らしくなる」
……これで、いいと思います。
長々と読んでいただきありがとうございました。
少しでも、お役にたてれば幸いです。( ´ ▽ ` )ノ
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