非常の山“K2”≪遠征記録≫
=Dispatch #3—June 21, 2011
私たちは 6 月 21 日の午前中にイリィク(Ilik)を後にした。 六匹のロバが列をなし、40頭の駱駝が連なる列車が前進する。
ジャガイモ、ストーブ、ガス缶、キッチン・テントとテーブル、登山ロープ、数えれば525個の卵および他の無数の遠征資材が40頭の駱駝の背にある。
全く、印象的な光景だ。 『ラクダとのハイキングは興奮するね、 意気なもの!』をとダラック(Darek.)が上機嫌 『なんと背が高く、行動はなんと緩慢!』と笑う。
我々は 四回の野営をした。 出発して 旅程の2 日目、私たちはアグヒル( Aghil) パス峠の分水嶺近くにてキャンプした。 キャンプ設営は海抜 — 15,900 フィート (4,850 m) — だった。
この高度・位置は、今回のトレッキングの最高地点となる。
この高度に至り、チームの高所順応訓練が開始された。 また、自分たちのテントから雪を取り除く除雪訓練のチャンスを与えてくれ 怠ける訳にはいかなかった。
私たちは 一マイル以上に広がる大規模な谷・サクッサガム(Shaksgam)川へと下って行った。
この谷はガッシャブルム(Gasherbrum)の支流・ウルドク(Urdok)氷河から流れる水を集めている。
河は伏流したり、地表に現れたり いたる個所に水路が広がっている運河のようだ。 水は灰色の粘土の色。 水底の深さは想像できない。 しかも、頑健な驢馬の足をすくい取る流れの勢いがありそうだ。
ラクダは流れに入ると 流されそうとする自分の足場を素早く取戻し、敏捷に次なる足場を緊急的に確保し 足場を固めつつ進む。 散在する水路を渡渉すごとにラクダが停まる。 ラクダも人も興奮気味である。
駱駝の馭者は ラクダの首の後ろに足を置き、ラクダの負荷を少なくした上で 安全の為に 首輪ロープをしっかりと握るようにと指示を出した。 狼狽えずに、安心して確実にと・・・・・・・・・
駱駝列車は 冷静に 確実に 灰色の水の急流を渡る。 駱駝列車の進行は小川と砂礫の河原を前進し、間もなく 驚くほど堅固な河岸に達した。
登山チームとは異なり、駱駝の馭者らは ラクダの背に乗っていても その足元 直前の地面を見ていない。 遠方を伺い、ラクダに歩行は任せているようだ。
私たちは 二日間 この谷・サクッサガム(Shaksgam)川を遡行し、上流へと進んで行った。 日中の気温は40度 (104°F) 以上、しかし 夜間には20度以下だったろう。
歩き続けるキャラバンの5 日目、 私たちは茶褐色の山=海抜15,000フィート(4,570m)の無名で峰=が山頂近くを回り込み、カシミール(Kashmir)渓谷に入っていった。
小一時間の歩行を終えた私たちは、 進行方向の渓谷に散在する玉石と低い山の背後に厳然と聳えるK2 の雄姿をみた。 あたかもレーザー光線で投射されているように・・・・
トレッキングを続いるこの日 K2 の雄姿は空想していた姿より より 幻想的な詳細を眼前に現していた。 28,251フィート(8,611m)のK2が正午のまばゆいばかりの光に煌めいている。 ここでは今、 我々の眼前に・・・・
誰もが写真を話すために立ち止まった。
『我々のみが 山頂の上部 1,000m(3,280フィート)を疑視している』 ラルフは口にした。
午後三時には、 私たちはスヅヘト・ジャングル(Sughet Jangl)としても知られている中国のベース キャンプに達していた。
キャラバンは終了した。 チーム メンバーは、K2 氷河を攻略するギヤーに切り替えた。 トレッキングからクライミング、 登山の開始へ移行する仕事に隊員各自がギヤー・チェンジ。
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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽 憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・
森のなかえ
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