昨日と今日、那須町では「野焼き」が一斉に行われました。
当館への侵入路脇の「そば畑」の周りも、白い煙を上げながら真っ黒焦げになりました。
ちなみに、当館で大晦日の夜にお出しする「年越しそば」は、こちらのそば畑由来のものです(超・地産地消(^_^))。
田んぼや畑を取り囲む土手や畦畔の「野焼き」は、
害虫や病気による農作物の被害を防いだり、クズなどのツル植物が生えるの防いだり・・・、
農の営みのために、そして里山の自然を保つために大事な役割を果たしています。
野焼きは「火」を扱う作業なので、油断禁物。
常に水を充分に備え、風向き、周囲の状況に注意しながら行われています。
昨日は、少なくとも町内で2件、野焼きが原因の林野火災が発発生したようですが、
今日はどうだったのでしょうか?
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下の写真は、いつも那須連山を眺めに行く「小深堀」という(元?)湿原です。
こちらでは、全面的に広い面積の野焼きが行われています。
地元では、「茅採り場」と呼ばれているようですが、茅葺き屋根に使う「茅」を採るために、
毎年野焼きをして、茅の原っぱが林や森にならないように、「野焼き」が行われてきました。
既に「茅葺き屋根」の家が無くなってしまった今でも(全く無くなってしまったかどうかは、わかりませんが・・・)
この「茅採場」が「野焼き」によって保たれていることは、人と自然の素敵な関わり方だと思います。
今日は朝から暖かい陽気でしたが、この野焼きの香りでより一層春を感じた一日でした。
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