はじめまして、ヒプノセラピストのATSUKOです。
友人や知人に「ヒプノセラピスト 鈴木敦子です」と言って名刺を渡す。
そしたら必ず「ヒプノセラピーって何???」「どんなセラピーなの???」「どういう事やるの???」と聞かれます。
私はどう説明してよいか分からず「催眠療法だよ!!!」「催眠に入ってもらって・・・」と答えた瞬間!!!
「え=========っ!!さいみん???」「それって、自分が話したくないことを、べらべら話すんじゃないの?」
「こわ=====い!!」「魔法にかかっちゃうの???」
と、こんな感じです。話せば話すほど怪しいと思われるので、今日のテーマは「ヒプノセラピーで体験する催眠とは?」
でお話していきます。催眠で本当に魔法にかかってしまうのでしょうか?それとも・・・
ヒプノセラピーの催眠とは?
ヒプノセラピーの「催眠」とはあなたが意識を失ったり、コントロールされたり、そういうものではないです。あなたが認識している「催眠」とはまったく違ったものです。と前回のブログで書きました。
では、どんなものなのでしょうか?
実は、私たちは普段の生活で「催眠」を体験しています。それが「催眠」だと気づかないだけで「催眠状態」はよくおこっていることなんです!!一日のうちに何度も出たり入ったりしている状態です。
催眠状態とは、リラックスしている状態や、何かに集中している時などがそうです。
例えば、電車にのって揺られている時、映画やテレビの中に入り込んでいる時、お風呂の湯船につかっている時、車を運転している時、本を読んでいる時、仕事に没頭している時、料理に集中している時など日常の生活でおこっています。
よく子供がテレビに夢中になっていて名前を何度呼んでも気づかない場合、これも催眠状態です。
催眠にも深さのレベルがあります。そして催眠に深く入れば入るほど、潜在意識とコミニュケーションがとりやすくなります。
なぜ催眠が必要?
前回、2つのこころ(顕在意識)と(潜在意識)があることをお話しましたが、ヒプノセラピーは潜在意識に眠っているポジティブな記憶をよみがえらせ、ネガティブな記憶を癒し慰めるセラピーです。
普段は意識することのない潜在意識ですが、実はこころの約90%の領域を占めています。顕在意識は10%の領域でしかありません。
その顕在意識と潜在意識の間にあるのが「クリティカル・ファキュリティ」と言われるフィルターです。
実は潜在意識にアクセスするにはこのフィルターを外す必要があります。
そして深い催眠状態になるとこのフィルターが外れます。
普段は潜在意識を閉ざしている「クリティカル・ファキュリティ」に催眠を働きかけ、こころの扉を開けてあげる感覚です。ヒプノセラピストはクライアントを催眠状態に導いて潜在意識にアクセスする、それがヒプノセラピーの重要なプロセスです。
催眠に深さのレベルがあります
テレビやゲームに集中している子供に何度名前を呼んでも返事がない。又は映画鑑賞で、いつの間にか映画の主人公になりきり、どっぷり浸って泣いてしまうなど、何かにどっぷりつかって集中している状態はだいたい中程度の催眠状態です。
湯船につかる、運転、料理など普段のリラクゼーションは浅いレベルになります。浅いレベルは5秒で体験する事ができます。
「リラックスしてください。目を閉じて、、、息を大きく吸って、吐いて。また息を吸って吐いて、、、まぶたに集中して5秒数えてください。1、2、3、4、5」
はい、これが浅い催眠状態(リラクゼーション状態)です。
いかがですか?「催眠」とは魔法にかけられた感じではなく、ごく自然なリラックス状態なのです。
浅い催眠・・・20%
中程度・・・60%
深い催眠・・・20%
ヒプノセラピーでのセッションは深いレベルまで催眠誘導して潜在意識とコミニュケーションをとっていきます。
このレベルになると、五感をフルに使っていて何かに没入している状態になり意識は自分の内面に向かっています。
どんなに深い催眠に入ったとしても別世界に行くという事はありませんので安心してくださいね。
でも、ちょっと不安??催眠の誤解
ヒプノセラピーの目的は「催眠」であはありません。潜在意識にアクセスする手段として「催眠」を利用するのですが、まだ不安とお思いの方に、催眠イメージの誤解をお伝えしますね。
■意志をコントロールされてしまうの?
あなたの意思が完全にコントロールされて、ヒプノセラピストの力に屈服するものだと思われがちですが、そうではありません。意志をコントロールされることはありません。
■意志の弱い人がかかりやすい?
催眠にかかるのは意志の弱い人だという見解がありますが、実際は催眠にかかるには集中力が必要となります。
■秘密が明かされる?
催眠にかかれば自分の意思に反して秘密を話してしまうのでは?キャッシュカードの暗証番号など聞かれれば話してしまうの?と誤解される方もいます。しかし、どのような催眠状態でもあなたは意識がありますのでこのような事はあり得ません。自分の秘密を無理やり話すことはありません。
■話した内容を覚えていないのでは?
お酒に酔っ払って話した内容やどうやって帰ってきたか覚えていない・・・それと同じだと思っている方がいらっしゃいますが、これは違います。話した内容のすべてを覚えています。
■催眠から覚めないことはありますか?
催眠から目覚めることができないのでは?と心配する人がいますが、実際はすべての催眠は自己催眠で、あなた自身がトランス状態を誘導しているのでいつでも催眠から目覚めることができます。
ヒプノセラピーの主導権はすべてあなたにあって、ヒプノセラピストは催眠を導いてあげるツアーガイドの様なものです。
まとめ
「催眠」私たちが普段の生活でよく体験していることです。それが「催眠」だと気づかないだけで「催眠状態」に一日のうちで何度も出たり入ったりしているごく自然なことなのです。
催眠は顕在意識と潜在意識の間にあるフィルターを外すために利用するもので、ヒプノセラピーの本来の目的ではありません。
全ての主導権はすべてあなたにあります。あなたが催眠に入りたくりたくないと思えば入ることはできません。いくらセラピストが誘導してもあなたが拒否した場合は催眠には入ることができません。
ヒプノセラピストは催眠を誘導することで、あなたを深いリラクゼーションに導き潜在意識に眠るネガティブな記憶を癒し慰めます。そして潜在意識に眠る内なる力を引き出し、本来のあなたらしさを取り戻すものです。
このセラピーはあなたとヒプノセラピストの信頼関係があって初めて成り立つセラピーなのです。