●防衛費の異常な増加に抗議!!
●映画「沈黙」アンケート ●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子) ●第10回『化学学校記事』情報公開裁判 ●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判 ●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月 ●京大 軍医博士論文の検証 ●731部隊『留守名簿』公開 ●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」 ●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】 ●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる 日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!! 平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相 ●日本国憲法第9条 1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 ●ニュース カルロス・ゴーン被告 21日にも保釈か プーチン氏「日本の決定権に疑問」 北方領土と米軍基地 空母「いづも」・JASSMミサイル・上陸海兵隊・軍事衛星…日本はすでに攻撃型軍事大国(1) 米兵器“爆買い”防衛省 国内企業に支払い延期要請1104億円 医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出 医学部の入試不正、9大学で確認 「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった iPS細胞の備蓄事業、京大から独立へ 山中教授が意向 橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」 防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記 「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸 防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記 「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸 憲法9条を守れ!! 「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」 「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ 松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示 “旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27) 真相を解明していないからこうなるのだろう!! オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活 731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他 元731部隊軍医と強制不妊手術 「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他 中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30 ●お知らせ 京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局) 731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に 「特殊部隊731」 秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行) 職種不明の軍属 広野に建つビル街 * * * 昼だけ小量の大豆が混じり、※大詔奉戴日は高粱めしになる。副食は充分に栄養の点を考慮し、豚肉は毎日のように、形を変えて食膳に上った。その他、酒類や甘味品などは、営内の酒保で自由に購入することができた。 私達の給料は、奇怪なほど高額だった。本俸が月に100円のほか、危険地手当、戦地手当などをあわせると、約300円ほどになった。とても使いきれるものではものではなかった。というより、使う機会を与えられなかった。従って月に30円ぐらいの小遣銭のほかは、軍事貯金として預けていた。ひと月に百円以内は父母に送金してもいいと言うので、私は、母宛にハガキを書いた。 だが、「満州第731部隊教育部気付」の前に、「満州国浜江省平房県」とつけたので、「部隊の位置や内容は、一切書いてはいかん」 と叱られ、書き直しを命じられた。今度は検閲を頭に入れて部隊のことには触れなかったが、それでもハガキは、班長の責任において点検してもらったら、まだまだ不注意だと言われた。無事を知らせる2、3行と、送金した方がいいかどうか、という要件だけが残った。初めて見た満州の風景や途中の町の名、それと同僚の出身地などに触れたのがいけなかったらしい。 母からは、家のことは心配しなくていいから、国のために貯金しておくように、との返事があった。 「君のお母さんは、感心だね。君も負けずにしっかりやるんだよ」 大角班長はそういって、母からのハガキを渡してくれた。―それは1ヶ月も後の話であるが、私は、当時、これほどまでに秘密を守らねばならぬ理由がわからなかった。だが、やがてそれも、恐ろしい所に舞い込んでしまったという後悔の念がつのるにつれて、うなずかざるを得なくなったのである。 ※大詔奉戴日(たいしょうほうたいび)・・・1939(昭和14)年9月1日から毎月1日に設定し、1941(昭和16)年の12月までは、興亜奉公日といわれた。日中戦争下、国民精神総動員運動の一環として生活規制・戦意高揚がはかられた日。 太平洋戦争開始後の42年1月から大詔奉戴日(毎月8日)に変更。 「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」 日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!! ●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より 第2章 地図から消えた神秘の大久野島 記録1 今日の大久野島 私はこれを書いた子どもたちに会ってはいない。でも、私は幼な子の愛らしい顔を思い浮かべ、その純粋な善良な気持ちをはっきりと読み取った。 午後の陽光は大久野島を照らし、小島を黄金色に染め、光は樹林を透して1つ1つの人形と折り鶴の上で輝いた。紺碧の大海に抱かれて小島はまさに神話の世界であった。 ああ!戦争の惨たらしさを何倍も受けた大久野島、私もあなたが平和の楽園にならんことを願って止まない。 ●特集 軍拡に走る安倍政権と学術① 15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために 1、戦争における医学者・医師たちの犯罪 西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表 5、いまどんな議論が必要か ■立法府の動きにどう向き合うのか ―立法府での議論についても、無関心でいてはいけないと思いますが、いかがですか。 日本政府は、国会で「日本国みずからが自分の戦争犯罪について判断することも処置することもできない」などと無責任な答弁を繰り返してきました。しかし、裁判では、被害の存在を認定したのみならず、「国際慣習法による国家責任が生じていた」ことを認め、「何らかの対処をするかどうか、仮に何らかの対処をする場合にどのような内容の対処をするのかは、国会において」「高次の裁量により決すべき」とされました。立法府での議論が求められていると思います。 ●『人間の価値』 ―1918年から1945年までのドイツ医学 Ch.ブロス/G.アリ編 林 功三訳 ■法廷の沈黙の中で 1946年12月9日から1947年7月19日まで、ニュルンベルグのアメリカ第1軍事法廷は、強制収容所、研究所の人体実験や安楽死=殺戮に関与した23人の医師、SS将校、官僚に対する審理を行った。 7名(ブラック、カール・ブラント、ルードルフ・ブラント、ゲープハルト、ホーフェン、ムルゴウスキー、ジーファース)が死刑を宣告され、処刑された。 5名(フィッシャー、ゲンツケン、ハントローザー、ローゼ、シュレーダー)が終身刑を、 2名(ベッカー=フライゼンクとオーバーホイザー)が20年の刑を、 1名(ハングルベック)が禁固10年の刑を宣告された。 7名の被告(ブローメ、ボコルニ、ロンベルク、ロストック、ルッフ、シェーファーとヴェルツ)が無罪を言い渡された。 原告はその使命を、被告たちに犯罪の償いをさせるだけではなく、次のような点にあると見ていた。 「この信じがたい事件を公衆の前に、これ以上ないほど明確なドキュメントとして示し、それによって、この事件が何人も疑うことができないもので、架空の創作ではなく、事実であったことを明らかにし、この法廷が合衆国の代表として、また人類の声として、この行為ならびにそれを生み出した理念を野蛮と犯罪として示すこと、世界の諸国民に、なぜ、どのようにしてこのようなことが行われたのかを示すことが、我々の崇高な義務である。この残忍非道な行為を生み出した倒錯した思想と歪んだ観念はまだ死滅していない。それは武力によって世界から追放できるものではない。」 ●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇 ●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く 水俣病問題 ●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去 ●小泉親彦と宮川米次の絆 ●ヒロシマからフクシマへ ●宮川正 ●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ— ●ビキニ「死の灰」世界各地へ ●自衛隊とサリン ●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場 ●日本の国家機密 ●兒嶋俊郎さんを偲ぶ ●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!! ●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より) 第3部 陛下の戦争 1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年 第7章 満州事変 Ⅰ 犬養は首相になるや、直ちに日本が2ヵ年にわたり固持してきた金本位制を終わらせた。 1920年代の大半を通じて、商品や貸付資本の自由な流れは、この金本位制に基づいてきた。この行動をもって日本は国際的な信用を損なう排他的で保護主義的な景気回復政策を追求し始めたイギリスや他の列強の列に加わったのである。犬養は天皇に天津に2個大隊、満州に1個旅団増派の裁可を求めた。天津では12月初旬以来、錦州の地上攻撃のため関東軍が兵力を集結させていた。12月23日、天皇は、当時、外務大臣を兼ねていた犬養に、「錦州不攻撃の方針」と「国際間の信義を尊重すべき」ことを指示したが、関東軍は錦州に進駐した。アメリカ、イギリス、フランスはその行動が九か国条約に違反することを日本に警告した。12月27日、天皇がふたたび犬養に、「錦州攻撃の対外影響に付、深く御軫念(ごしんねん)遊ばされ」て警告したことを奈良は記録している。それにもかかわらず、関東軍は錦州占領を推し進め、日米間の緊張は高まった。 ●小泉親彦と昭和天皇 ●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~ ●近代天皇制の真髄は ●福沢諭吉 ●神武と戦争 憲法9条を生かそう!! |
●防衛費の異常な増加に抗議!!
●映画「沈黙」アンケート
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!!
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
●ニュース
NHK元記者「森友報道で上層部が介入」 局側は反論
辺野古埋め立て停止 ホワイトハウスへの嘆願署名10万超す
中国「強烈な不満と反対」…日本の防衛大綱に
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
医学部の入試不正、9大学で確認
「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった
iPS細胞の備蓄事業、京大から独立へ 山中教授が意向
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
* * *
教育部長は、西軍医中佐であった。
その人が登壇した時、私は内心、仕事の内容が説明されるものと期待していたのだが、中佐はただ、遠路の労をねぎらい、健康に留意して職務に精励するように・・・・。と、ありきたりの言葉を連ねただけだった。
その夜は、豚肉やら、甘いケーキなど、内地では貴重とされるご馳走がふんだんに出された。しかし、それは別に特別なものではなく、食糧には大いに恵まれた日常だったのである。
翌日、私達と前後して入隊した百人ばかりの者が一緒にされて、あらためて班の編成がなされた。年齢は大体同じくらいの者ばかりだが、中学3年で来た者、4年で来た者、卒業して来た者、あるいは国民学校を出て来た者など多種多様な集まりであった。私と林田は、同じ班に入りたいと思って2人ならんでいたが、結局、別々の班になってしまい、林田は第3班、私は第4班に入った。1つの班の人員は17人か18人である。私の班長は、下関からの引率者である大角雇員だったので、何かほっとする気持ちであったが、林田の班長は、前日、意地の悪そうな印象を受けた、あの小宮という雇員だった。
宿舎は、ペーチカのある、小じんまりした平屋で、真ん中に土間の廊下が縦に通り、両側が一段高くなっていて、そこに1人1人の袋布団が並べられる。窓は2重になっていて、その下に各自の棚ができている。
ここでの生活は、普通の部隊の内務班のような規律に縛られたが、物質的には充分すぎるほど恵まれていた。内地では草の葉やふすままで食っているのに、この部隊では朝晩とも銀めしであった。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
そのなかの1つの倉で、ふと異常な現象が私の注意を引いた。地上に石を刻んだ人形が置かれ、そばに長くつながった彩色鮮やかな、見慣れない紙の装飾品があった。良く見てみると、それは無数の折り鶴で、何千羽もあるだろうか。鶴は日本でも中国でも長寿の象徴で、現実の人間と幻想の仙境を結ぶ架け橋でもある、でもこんなところにこんなにたくさんの鶴を置くとはなぜだろう?私は思わずその1つを手に取ってみると、その下に書かれた文字が私の疑問を解明してくれた。このたくさんの鶴はここに参観に来た小学生たちが、自分の平和への願いを込めて1つ1つ折ったものなのだ。彼らの願いはこのように書かれていた。
「みんなの力で平和をまもろう!」
「毒ガス工場で働いた人びとよ、私たちの力で平和な社会を築こう!」
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
さらに、2005年の平和問題研究連絡委員会報告「21世紀における平和学の課題」では、日本学術会議としても日本の未決の戦争責任などの諸問題を学術的に解明することが重要であると述べられていました。
このように、731部隊などの戦争医学犯罪だけではなく戦争責任全般についての学術的解明が日本の学術界の俎上(そじょう)にのる兆しが出てきました。
しかし、2005年に学術会議会員の選考法がさらに改悪され、学術会議会員が自ら選考する方法となった後に公表された学術会議の諸文書には、戦争医学犯罪のみならず、日本の科学者の軍事研究への加担の歴史や戦争責任全般についての学術的解明について、言及したものは見当たりません。731部隊などの戦争医学犯罪だけではなく戦争責任全般についての学術的解明が日本の学術界の俎上にのったことを契機に、それまでの不作為も含めて、学術会議自身が自らの課題として検証を進めることは、1950年、1967年の2度にわたる戦争や軍事日的のための研究を拒否する誓いの見直しにストップをかけ、軍事研究復活阻止にもつながると思います。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「今日わたしは上級検事のハイゼ博士と解剖研究所の死体調達について興味深い話し合いをすることができた。ケーにスベルグもブレスラウもここから死体の供給を受けているという。3つの研究所を全部まかなうことができるほど多くの処刑が行われているのだ。」
(1941年9月30日)
「解剖教育には約60名の学生が参加した。使われた死体は19体だった。そのうち7体ははポーランド時代のもので、残りはほとんど全部が処刑者で、死後数時間以内にフォルマリン注射されたものだった。ふつうの筋肉、関節の標本のほかに、胸部組織、腹部組織、性器の標本も作成された。処刑者の組織標本は、わたしがこれまで標本室で見たことがないほどすばらしいものだった。」(1942年3月10日の日誌)
「日曜日にV.H.氏(標本製作官のヒルシュハイトのこと―編者)がわたしに話してくれたところによれば、彼は土曜日に、あるユダヤ人の若者の死体から数匹の虱(しらみ)をもらったという。ウィーンの人類学博物館のためにユダヤ人の頭のギブスの型がとられたからである。これはすばらしいメッセージだ。ここに供給されるユダヤ人の死体はしばしば発疹チフスで死んだ死体だからだ。」(1942年5月19日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
満州での軍部の放縦を許す犬養の姿勢を知って、宮中グループは、西園寺に大養を総理に任命する際の条件について大養自身と話し合うよう指示をした。そこには対外もしくは対内経済政策のいずれかにおいて急激な変化は避けるという合意があった。西同寺は牧野伸顕、鈴木貫太郎、一木喜徳郎、そして天皇と協議した後、12月12日の午後遅く、犬養と話し合った。4日後、犬養は天皇から組閣の裁可を得るが、この内閣は森恪(もりつとむ)を内閣書記官長、荒木中将を陸軍大臣に、そしてより自由主義的な高橋是清を蔵相に据えるという不和和音を伴う閣僚により構成されていた。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
●映画「沈黙」アンケート
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●帝銀事件と登戸研究所
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!!
平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
●ニュース
辺野古埋め立て停止 ホワイトハウスへの嘆願署名10万超す
中国「強烈な不満と反対」…日本の防衛大綱に
医学部「入試差別」根絶を 現役医大生、国に1万5000人分の署名提出
医学部の入試不正、9大学で確認
「いずも空母化」は自衛隊の要望ではなく実は「自民党主導」だった
iPS細胞の備蓄事業、京大から独立へ 山中教授が意向
橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」
防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記
「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
広野に建つビル街
まだ、何の部隊であるのかは、聞かされていなかった。しかし、何かしら特殊な性格の部隊であることは誰しも感じたに違いない。
中央の建物の東側には、天に届くばかりという形容にふさわしい大煙突が、黒い煙を吐いていて、その向うに飛行場が見えた。西側は、と見れば、白い病院風の建物やら、倉庫、アパート風の宿舎が並んでいる。
「あのボイラー室の煙突は、満州第2と言われるものだ。どうだ、みんな、こんな大きな煙突は初めて見たろう?」
仲野雇員が、得意気な微笑で言った。だが、聞く私達のほうは、驚異の中にも不安の影が去来していた。
私も、鉄条網のいかめしさに圧倒されて、落ち着けない胸騒ぎを覚えていた。満州見物をするといった安易なやじ馬気分などは消えうせて、ここで働く前途をはじめて真剣に思い描こうとしたのである。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
その倉庫の前に深褐色のペンキの標識が立っており、白いペンキで説明が書いてある。そこにはここの毒剤が戦後太平洋に沈められ、黒ずんだ壁は当時消毒のために火炎放射器によって焼却した結果だとある。この説明を見て、私はこの各倉庫の門がまるで牙をむき出した凶悪な野獣のように思われた。島に上がった時の明るい晴れ晴れとした気分はすっかり消えて跡形もない。冷酷な現実は私達に、これこそが50年前の大久野島の本当の姿だと告げているのだ。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■世界と日本での議論の進展
―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。
学術会議は、1984年には公選制が廃止され、学会推薦・内閣総理大臣任命制へと改悪され、学会などで推薦された者が会員に任命される制度となりましたが、学術会議では731部隊に関する初めての議論が行われていたことが、2003年の日本学術会議生命科学の全体像と生命倫理特別委員会報告「生命科学の全体像と生命倫理―生命科学・生命工学の適正な発展のために―」の報告により明らかなりました。同報告では「生命倫理を考える契機になった近代史上の最初の事件の一つとしてあげておかなければならないのは、第2次世界大戦中のナチスによる大量虐殺や大学医学部医師も参加した日本軍731部隊による非人道的な人体実験である。これら事件は人間として余りにも常軌を逸したものであって、いくら厳しく糾弾されても足りるものではない。このうち、731部隊の事件に医師たちも参加していたことは長い間隠蔽されてきたが、ナチスによる事件については敗戦国ドイツに対する1945年の国際軍事裁判で明らかにされた」と明記されています。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
「すべての対立は、結局、ボルシェヴィズムとナチズムの対立に帰せられる。チェコでは赤どもがすでに権力を握っているだからだ。この野獣どもには火薬と弾丸しか役に立たない。」(1938年9月16日)
「昨日わたしは地下の死体置場と、これも地下にある焼却炉を見てきた。この焼却炉は、解剖実験教育で残った死体の部分を片付けるために使われるものだった。今ではこれは処刑されたポーランド人の死体を焼却するために使われている。ほとんど毎日、グレーの制服を着たゲシュタポのSS隊員が乗ったグレーの車がやって来て、焼却材料を持って来る。しかし昨日は焼却炉が使われなかったので、わたしたちはその内部を見ることができた。中には4人のポーランド人の灰があった。すべての組織が焼かれてしまうと、1人の人間の身体で残るものはなんと少ないことか。このような焼却炉を見せてもらって、わたしは安心することができた。ネイ将軍も処刑される前に、間もなく一握りの灰になってしまうだけだ、と言ったではないか。ポーランド人は最近ずいぶん厚かましくなっており、そのため焼却炉はフル活動だ。彼らの社会全体をこのような焼却炉にぶち込んでしまうことができたらいい。そうすればドイツ民族は東でやっと安心していられるだろう。」
(1941年6月15日)
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
Ⅰ
若槻内閣は1931年12月11日に総辞職した。若槻は軍部の統制、不況の抑制、そしてもっとも致命的なこととして、宮中グループの支持を維持することに失敗した。満州事変は、いまや第2の段階に入った。宮中は協議の結果、より愛国主義的な政友会に後継内閣を組閣させることに決めた。当時、政友会は両院でも府県議会でも少数党だった。政友会総裁犬養毅は、1930年のロンドン海軍軍縮条約に反対の立場をとり、後には満州事変の正当性を断言していた。彼はまた満州事変に関する国際連盟の勧告を公に拒絶し、日本は「弁明の外交より脱し」、「自主的新生面を開拓す」べきだ(20世紀の日本外交史の全般を通じて繰り返される言葉であるが)と明言していた。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
憲法9条を生かそう!!
●映画「沈黙」アンケート
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子) ●第10回『化学学校記事』情報公開裁判 ●帝銀事件と登戸研究所 ●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判 ●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月 ●京大 軍医博士論文の検証 ●731部隊『留守名簿』公開 ●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」 ●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】 ●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる 日本は、あの侵略戦争を反省して、憲法9条を作った!! 平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相 ●日本国憲法第9条 1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 731部隊員・長友浪男軍医少佐の戦中・戦後、甲第1855部隊考、他 元731部隊軍医と強制不妊手術 「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他 中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30 ●お知らせ 京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局) 731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に 「特殊部隊731」 秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行) 職種不明の軍属 広野に建つビル街 そしてそれを取り巻くレンガ塀の上には物々しく鉄条網が張られている。ふと振り返ってみると、私達の外側にも、鉄条網を持つ高い土塀が築かれ、この営内は、厳重に外界から隔絶されていることがわかった。 あとで、外塀の周囲が約5キロ、中央の建物だけで丸ビルの3倍あると聞かされた。 私達が降ろされた所は、宿舎前の練兵場である。 「ただいまから、教育部長殿の挨拶がある。全員、整列!」 迎えに出て来た小宮という雇員が、威圧的な口調で号令し、大角雇員をうながすようにして、教育部長を迎えるために、駆け出して行った。見るからに精悍な顔つきの小宮雇員は、一目で意地悪いでしゃばり屋であることが察せられる。判任官待遇の仲野雇員をさておき、ただの雇員でしかないこの男が号令するというのは、ちょっと不愉快な感じを与える。 序列はまだ決まっていなかったから、整列してからも、私と林田と来住野は前後にかたまっていた。 「すごいなぁ」 と、誰かがため息のようにつぶやいていた。皆、一様に、視界をうずめる建物の偉容に見とれている。 「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」 日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!! ●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より 第2章 地図から消えた神秘の大久野島 記録1 今日の大久野島 海辺に沿って道を北西に行くと、左側は大海、右側は伸びるにまかせて繁茂した樹木に覆われた山丘だ。500mほど行くと山の一面を穿って大きな穴が口を開けており、不気味なコンクリートがこの開いた口にはめ込まれている。これは規模のとても大きい毒ガスの貯蔵庫で、2列に並んだ計6つの大きな部屋によって成り立ち、高さは三層のビルに相当し、青灰色のコンクリートの壁と露になっている鉄筋が、この建物の軍事的な意義を物語っている。各倉庫の地面に巨大なコンクリートのかたまりで作られた環状のものがある、これこそが糜爛性のイペリットとルイサイトの倉庫で、それらの環状のコンクリートの上には巨大な鉄製の毒剤タンクが置かれて、毎回100トンの毒剤が蓄えられていた。ここは島では最も守りの厳しい秘密の場所であった。 ●特集 軍拡に走る安倍政権と学術① 15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために 1、戦争における医学者・医師たちの犯罪 西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表 5、いまどんな議論が必要か ■世界と日本での議論の進展 ―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。 明らかになったのは、国会のような議事録がないため、議事詳細は議事速記録を通じてしか知ることができないこと、学術会議総会議事速記録は図書館に収蔵されているが図書館所蔵でないため、日本学術会議事務局に閲覧許可申請をしなければならないこと、他方、学術会議の運営審議会資料などは図書館所蔵のため日本学術会議図書館利用規程に基づき、閲覧許可申請をしなければならないこと、日本学術会議図書館は国立国会図書館の支部であるにもかかわらず、「一般公衆」などについては「館長が特に承認した者」でないと利用できないとされるなど著しく利用が制限されていること、複写サービスは、原則として行わない。 ただし、館長の許可を得たときは、利用者において複写又は撮影を行うことは妨げないことなどです。これらの制度は国立国会図書館制度の趣旨や国立公文書館の制度に合うように見直されないままでは、検証は困難です。 ●『人間の価値』 ―1918年から1945年までのドイツ医学 Ch.ブロス/G.アリ編 林 功三訳 ■ヘルマン・フォスの日記 「ライプツィヒの日曜日の選挙(オーストリア併合の可否を決める投票ー編者)は最悪の結果を示した。絶対投票数も反対の票の割合も記録的に多い。総統はこのライプツィヒでいっておられた。〈わたしは知っている。全ザクセンがわたしに味方していることを!〉と。この(愛すべきザクセン〉、この住民たちの中に何かがあったこと、そして最悪の選挙が行われたことは明らかである。すべてはあの共産主義者どもの仕業だ。あいつらはまた厚かましくなってきた。この住民には全員に不妊手術をしてやる必要がある。」(1938年4月13日) ●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇 ●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く 水俣病問題 ●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去 ●小泉親彦と宮川米次の絆 ●ヒロシマからフクシマへ ●宮川正 ●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ— ●ビキニ「死の灰」世界各地へ ●自衛隊とサリン ●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場 ●日本の国家機密 ●兒嶋俊郎さんを偲ぶ ●ニュース 旧優生保護法 強制不妊の宮城県の男性2人が追加提訴 平和条約締結は「日本が大戦の結果認めること」 露外相 「民主主義の破壊だ」 海域に次々と… 辺野古2日連続で土砂投入 19年度予算案101.5兆円と過去最大、国債は減額32.7兆円=政府筋 安倍政権立て直しに躍起 辺野古や入管法で支持率低下 橋下氏、徴用工問題の解決に向け持論「こういうことを言うと売国奴だと言われる…」 防衛大綱改定 いずも事実上空母化明記 「国民はだまされている」 森友問題・籠池被告ら懇談会 水戸 憲法9条を守れ!! 「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」 「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ 松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示 “旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27) 真相を解明していないからこうなるのだろう!! オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!! ●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より) 第3部 陛下の戦争 1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年 第7章 満州事変 Ⅰ 1931年当時、天皇は臣民に君臨するというほどの統治を実際にはしていなかったというのが妥当である。天皇の行動は、現状に遅れがちで、一貫せず、自己矛盾していたのである。些細なことに大権を行使し、より重大な問題で反抗的な陸軍将校に譲歩をした。天皇は満州事変を画策した参謀将校よりも日本経済が欧米に依存していることを理解していたため、外交的な孤立や経済制裁を懸念していた。しかし、公的にも、私的にも、けっして満州での陸軍の行動が間違っているとは言わなかった。それどころか、過分な寛大さをもって、拡大行為のひとつひとつを裁可し、不服従という違法行為を犯した高級将校を大目に見て、彼らを罰することを拒んだ。これは陸海軍の青年将校にとって天皇の主な関心は事変の成功にあるとのメッセージとして受け止められ、東京の参謀本部の統制に服することは二の次となった。天皇が必ずしも側近の見解を最優先しなかったことは、「昭和維新」を画策し、これを主唱する者にとって、天皇が彼らを支持しているというサインとなった。このため昭和天皇は、軍がさらに不服従行為に走ることを確実なものとしてしまった。その帰結は確かに彼が意図したものではなかったが。 ●小泉親彦と昭和天皇 ●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~ ●近代天皇制の真髄は ●福沢諭吉 ●神武と戦争 憲法9条を生かそう!! |
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判 ●帝銀事件と登戸研究所 ●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判 ●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月 ●京大 軍医博士論文の検証 ●731部隊『留守名簿』公開 ●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」 ●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】 ●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる 元731部隊軍医と強制不妊手術 「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他 中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30 ●お知らせ 京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局) 731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に 「特殊部隊731」 秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行) 職種不明の軍属 広野に建つビル街 迎えの軍用トラックが来たのは、午後の1時過ぎだった。私達は目隠しされたように、幌つきのトラックに乗せられたので、どこをどう走っているのか、方角すらわからないほどだった。私はただ、風防ガラスの丸い小窓を通して、ちらと忠霊塔の頂上のあたりを見ただけだった。トラックは行き交う車もない無人の野の道を、ものすごい速度で走った。 1時間近く走った頃、車は急に速度を落として何度か大きくカーブした。 「さ、いよいよ着いたぞ」 仲野雇員が言ったのと、トラックが止まったのとは、ほとんど同時であった。 春の陽光がふりそそぐ地上に降りた私は、今夢から覚めた者のように、目の前に展開する光景にまばゆい眼をみはった。それは太陽のせいではなかった。一面の広野の真っ只中に、思いがけぬ近代建築のビルディングが建ち並んでいるのである。 まず、いくつかの建物をこえて、中央部にそびえ立つ四角な総タイル張りの建物は、途中見てきた大阪、新京、ハルビンにもなかったほど大きなもので、陽光をはねかえして白々と輝きながら、大空をさえぎっている。 「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」 日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!! ●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より 第2章 地図から消えた神秘の大久野島 記録1 今日の大久野島 だが、歴史は無情。この豪華な建物から20mも離れていない所に、表面はすでに禿げ落ちた古いコンクリートの建物が保存されている。昔を知る人ならすぐに、ここが第2次世界大戦の間、日本の軍事施設の建物あると判断できるだろう。形から見れば、この建物は普通の家に似ているが、三面が壁になっており、一面は完全に開かれてる。内部は2つ部屋に分かれていて、各々の部屋には皆コンクリートの基礎があって、このコンクリートは上に向かって口が開いて凹形をなしているので、当時ここには、大型のタンク状の容器が置かれていたのではないかと考えられる。果して、日本の友人によれば、ここにはくしゃみ性の毒剤が置かれていた―ジフェニール・シアンアルシン(あか1号)の倉庫であり、これらの基礎の上に大型鉄製タンクがおかれていたとのことだ。この荒れ果てた倉庫と美しいホテルは全く不釣り合いだが、歴史の保存のためにこの建物を残しているのだ。 ●特集 軍拡に走る安倍政権と学術① 15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために 1、戦争における医学者・医師たちの犯罪 西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表 5、いまどんな議論が必要か ■世界と日本での議論の進展 ―それに対し、日本の科学者の世界では、全体の問題としてどう議論されていますか。 その場合、今問題になっている日本学術会議がどうであったかの議論が必要だと思われます。 今、学術会議では「国民は個別的自衛権の観点から、自衛隊を容認している。大学などの研究者がその目的にかなう基礎的な研究開発することは許容されるべきではないか」に関して議論がなされています。このような問題提起が学術会議で出てくる背景には、日本学術会議の創立の頃だけでなく、その後も先の戦争中における日本の科学者の戦争加担の検証がなされていないことがあるのではないかと考え、学術会議総会の記録の調査に着手しました。 ●『人間の価値』 ―1918年から1945年までのドイツ医学 Ch.ブロス/G.アリ編 林 功三訳 ■ヘルマン・フォスの日記 「すばらしいドイツの春がまたやってきた。〈緑に彩られた冬〉とH.ハイネとかいうペンネームの、ハイム・ビュッケンブルフもしくはその他の本名をもつ詩人が的確にいっている、春がやってきた。」(1935年4月19日) 「ポーランドの国民はドイツ人の倍の割合で人口を増加させている。これが決定的な問題だ。ドイツ民族よりもずっと原始的な諸民族が、決して十分に人口が増加しないドイツ民族を呑み込んでしまうのだ。」(1935年6月23日) ●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇 ●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く 水俣病問題 ●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去 ●小泉親彦と宮川米次の絆 ●ヒロシマからフクシマへ ●宮川正 ●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ— ●ビキニ「死の灰」世界各地へ ●自衛隊とサリン ●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場 ●日本の国家機密 ●兒嶋俊郎さんを偲ぶ ●ニュース 幽霊消防団員 内部告発で活動禁止や嫌がらせの報復受けたケースも <徴用工問題>文大統領、遂に踏み込む 「労働者個人の日本企業に対する請求権まで消滅していない」 旧優生保護法下の強制不妊 「顔を見せて闘う」 国賠訴訟原告の北さん 大阪府警、逮捕者最多15人目 盗撮、収賄、漫画万引き 憲法9条を守れ!! 「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」 「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ 松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示 “旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27) 真相を解明していないからこうなるのだろう!! オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!! ●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より) 第3部 陛下の戦争 1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年 第7章 満州事変 戦略について見ると、皇道派はソ連を日本の主たる敵と考えていた。彼らは物量に対し軍人精神、国民精神を強調したが、それは日露戦争後、陸軍の教義となったものである。対する統制派は軍の近代化と、ナチスドイツから借用した言葉である「国防国家」の建設に優先順位を置いていた。統制派は、近代戦が国家の総力を結集することを要件とする社会総体の衝突に至ったことを認識していた。米ソ双方に対ける戦争は陸海軍の科学技術の向上、産業の近代化、日本国全体の精神的な動員を必要とした。 満州事変の拡大に応じ、その目的ではなく主に手段をめぐってゆるやかに結束したふたつのグループの間での抗争は激化し、それは1930年代を通じて日本政治の一貫した特徴となったのである。 ●小泉親彦と昭和天皇 ●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~ ●近代天皇制の真髄は ●福沢諭吉 ●神武と戦争 ●日本国憲法第9条 1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 憲法9条を生かそう!! |
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判 ●帝銀事件と登戸研究所 ●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判 ●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月 ●京大 軍医博士論文の検証 ●731部隊『留守名簿』公開 ●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」 ●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】 ●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる 元731部隊軍医と強制不妊手術 「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他 中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30 ●お知らせ 京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局) 731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に 「特殊部隊731」 秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行) 職種不明の軍属 やがて、私達は中庭に通された。 肩の金線のそばに星1つ入った軍属が、 「みんなご苦労だったなぁ」 と話しかけるように挨拶し、 「車が迎えにくるまで、飯を食いに連れて行ってやろう」 私達は思わず顔を見合わせ、ここでもないのか、と無言の言葉を交し合った。ここは、部隊連絡所なのであった。ロシア人の経営する地下食堂で、一同、カレーライスを食った。家を出てから、初めて飯らしい飯を食ったという気がした。 兄貴が軍属だという林田は、そのせいか、軍属の階級、待遇などをよく知っていて、食堂に案内した人は、判任官、つまり軍曹以上にあたることなどを私に教えた。 また、中庭に戻って来て、私達は、防寒外套、防寒靴、拳銃、軍刀を支給された。 「君たちはもう、満州第731部隊の隊員だ」 と、連絡所の主任は、私達を励ました。 皆の顔にようやく生色がよみがえって来た。寒い北満の春にふるえてきた私達は、早速その場で、靴を履き替え、暖かい外套を着て、ガラス戸に自分の姿を映して見たり、親しみそめた友人の肩をたたき合ったりした。 「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」 日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!! ●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より 第2章 地図から消えた神秘の大久野島 記録1 今日の大久野島 島はあまり大きいといえないが、道路は広く四方八方に通じている。道を歩けばこざっぱりした食堂が見え、整備されたテニス・コートや木製の小さい家などあり、遊びに来た人々の休息の場所なのだろう。私たちが泊まる「大久野島国民休暇村」は、なかは日本式の旅館になっているが、外側は他の豪華なホテルと同じようだ。一階は受付や接客ロビー、食堂、売店などのサービスの空間で、下まで開いたガラス窓も明るい雰囲気を作り出していた。ここに座って、一杯の濃いコーヒーを味わいながら窓外の景色に見とれていると、50年昔の恐怖と罪悪などの歴史など想像もできない。 ●特集 軍拡に走る安倍政権と学術① 15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために 1、戦争における医学者・医師たちの犯罪 西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表 5、いまどんな議論が必要か ■世界と日本での議論の進展 ―今も戦争が絶えないもとで、国際的には医学界・医療界ではどんな議論が行われているでしょうか。 人体実験に関する国際規範であるヘルシンキ宣言やその源流となったニュルンべルク綱領も、医学者・医師が軍事研究に従事すること自体については踏み込んではいませんし、世界医師会や世界の医学界・医療界において国際紛争の解決に際しての「戦争と武力による威嚇又は武力の行使」 の禁止や武器生産の禁止についてはほとんど議論されていませんでした。2005年になって、世界で最もよく知られ、評価の高い医学雑誌Lan cet(ランセット) では出版社のエルゼビアの傘下に軍需産業の会社があることが明らかにされ、「兵器と健康を売る医学雑誌の偽善」の論争が起こり、国際的な運動の結果、軍需産業から一切経済的支援を受けないことになり、「生物医学研究者に対する軍需産業との関係についての提案」もなされました。この時には、最大の人為的災害は戦争であり、最も被害を受けるのは女性と子どもであり、国際的な公衆衛生上の課題であるという趣旨のWHO(世界保健機構)の報告についても議論されました。 ●『人間の価値』 ―1918年から1945年までのドイツ医学 Ch.ブロス/G.アリ編 林 功三訳 ■ヘルマン・フォスの日記 この、首を切られてまだ脈打っている死者という、一面では最善の研究条件は、その有利な点の反面、独特の不利な点を持っていた。 「しかし、ときどき食道からすぐに糜粥(びじゅく)を排出するため、頚動脈の血液の完璧な調査ができなくなっていた〔・・・・・〕また頚動脈の採血が行われている間に腹腔が開かれて、できるだけそっと脾臓が取り出され、脾門部に近いところにある腎静脈の付け根から出てくる血の滴りがピペットに吸引された。この採血は死後平均120秒から180秒の間に行われた。」 こういうやり方で、1943年にローバート・ヘルリンガーはそれまで未解決だった人間の脾臓血液の構造の問題に一気に解答を出した。 ●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇 ●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く 水俣病問題 ●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去 ●小泉親彦と宮川米次の絆 ●ヒロシマからフクシマへ ●宮川正 ●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ— ●ビキニ「死の灰」世界各地へ ●自衛隊とサリン ●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場 ●日本の国家機密 ●兒嶋俊郎さんを偲ぶ ●ニュース 不適切入試、ちらつかせた実名公表 大学と文科省の攻防 「次の質問どうぞ」を河野外相が謝罪 ブログで「反省」 憲法9条を守れ!! 「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」 「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ 松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示 “旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27) 真相を解明していないからこうなるのだろう!! オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!! ●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より) 第3部 陛下の戦争 1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年 第7章 満州事変 10月事件と天皇の甘い対応は、軍部を抑えようとする若槻内閣の努力を損なうものだった。当時、宮中グループは君主制や明治の政治体制全般を倒壊させかねない国内危機を防ぐことが、満州の問題よりもはるかに重要であると信じていた。なかでも10月事件は陸軍大学卒業のエリート将校による2つのグループの間で、派閥抗争を引き起こす契機となった。一方は皇道派であり、荒木貞夫、真崎甚二郎、小畑敏四郎らの将官と、彼らを支持する「青年将校」からなる。他方は、当時、皇道派が敵視していた―「皇道派ほど組織だってはいないのだが―統制派であり、永田鉄山、林銑十郎、東条英機らの将官に加えて高級将校や彼らを支持する青年将校からなっていた。両グループとも天皇のもとでの「軍事独裁」の確立と、対外侵略の促進を目的としていた。皇道派は目的達成のためにクーデタを行おうとしていた。統制派は暗殺や脅迫を退けるものではないが、政府のより合法的な改革を目指していた。 ●小泉親彦と昭和天皇 ●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~ ●近代天皇制の真髄は ●福沢諭吉 ●神武と戦争 ●日本国憲法第9条 1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 憲法9条を生かそう!! |
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判 ●帝銀事件と登戸研究所 ●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判 ●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月 ●京大 軍医博士論文の検証 ●731部隊『留守名簿』公開 ●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」 ●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】 ●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる 元731部隊軍医と強制不妊手術 「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他 中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30 ●お知らせ 京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局) 731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に 「特殊部隊731」 秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行) 職種不明の軍属 その夜、浅い眠りの中にあった私の口に、林田は無言のままブドウ糖のかたまりを押し込みにやって来た。びっくりする私に笑いかけている彼の、しのびやかな笑顔が、私の心をなごめた。 それ以来、2人はにわかに親しい仲となったのである。 船は2昼夜停泊して3日目の午前10時頃、突如動き出した。敵潜水艦のすきをついての航行であろう、釜山までわずか5時間で突っ切ったのだった。 行先を明かされぬまま、私達は釜山から、新京行きの急行列車に乗った。朝鮮半島を一路北上し、一旦、新京で汽車を降りた。1日、関東軍司令部、新京神社、児玉公園などを見物し、その夜再び乗車してハルピンに向かった。 朝露に包まれたハルピンの風景は、私に、はっきりと異国を思わせた。朱色のレンガの建物の上に乳色にかすむ木立が見え、静かな音楽が流れている。小鳥のさえずりも聞こえた。 駅を出てしばらく行き、吉林街の一角で私達は停止した。レンガ造りだが、日本風の屋根を持つ2階建で、ことさら戸口の小さい建物である。 「ここだろうか?」 「そうだろう」 などと、私達はささやきをかわした。ようやく目的地に着いたという安堵の表情が皆の顔に流れている。誰もが寝不足で疲れていた。 「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」 日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!! ●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より 第2章 地図から消えた神秘の大久野島 記録1 今日の大久野島 島に上がってまず感じたことは、なんと「静か」だということだ。都市の喧騒を遠く離れれると、海辺の砂地に生えているシュロの高い木々が、まるで並んだ衛兵のよう。広い海原を背景に、熱帯の風光を思わせた。島の中央にある展望台に登ると、紺碧の海と空が1つに解け合って、一望の彼方は果てしがない。何と広大な景色だろう。この紺碧の中に身を置いてみると、一切は生気に満ち、活力があふれて来るのを感じ、自分にも羽が生えてあの美しい世界へ飛んで行けそうな気さえなる。 ●特集 軍拡に走る安倍政権と学術① 15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために 1、戦争における医学者・医師たちの犯罪 西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表 5、いまどんな議論が必要か ■日本ではまだ広く知られていない戦争医学犯罪 ―現在、日本では、どのような議論がなされているのでしょうか。また、いま、軍事研究への大学や研究機関の動員という問題が大きな問題となっているときに、どんな議論がなされる必要があるとお思いですか。 第27回日本医学会総会出展「戦争と医学」展実行委員会が、2007年4月に国際シンポジウムを主催した際に、招いた米国の生命倫理学者は「過去の世代の不正は、それがとりわけ隠蔽された場合には、現在の世代の重荷としてそのまま残されると言えます。731部隊の場合、米国が一度日本の科学者たちとこのような取引をしたために、日本が抱えていた秘密が、我々の抱える秘密にもなってしまいました」「調査を行い、過去に何が起こったのかを誠実に、率直に、正確に報告することによって、そして過去と対峙することによって、我々は常々持ちたいと望んできた価値観を肯定するのです。最も重要なのは、そうすることによって、過去との共犯関係から若い世代を解放し、過去の不正に対する責任を負う必要をなくすことです。隠蔽や共犯の伝統を保持するよう若い世代に求めるのではなく、代わりに彼らをこの責任から完全に解放することです」と述べました。 戦争医学犯罪の検証について国際的な連携・協力をするための議論が必要だと思います。 ●『人間の価値』 ―1918年から1945年までのドイツ医学 Ch.ブロス/G.アリ編 林 功三訳 ■ヘルマン・フォスの日記 ローバート・ヘルリンガー(1914-1968)はフォスのポーゼン時代の助手だった。1947年、ベルリンガーはイェーナの『解剖学報』に、一抹の良心も見せることなく、「8人の男の死体」におこなった「自分の調査」について書いている。男たちは、18歳から48歳までで、健康であった。彼ら「死後40秒から60秒後に採血され、開腹された。」つまり、カニューレと解剖器具を持った2人の医師がポーゼンのゲシュタポのギロチンの横に立っていたというのである。ヘルリンガーは彼の論文で、切り離された首を「手術の対象領域」と書いているが、斧がいくぶん大きな手術器具で、死刑執行吏が手術の助手だったはずである。「まず真っ赤な血の採取が、しかも脈打っている頚動脈から行われた。」採血は「ふつうのやり方で」、「カウンター付きのピペットを使って」行われた。 ●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇 ●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く 水俣病問題 ●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去 ●小泉親彦と宮川米次の絆 ●ヒロシマからフクシマへ ●宮川正 ●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ— ●ビキニ「死の灰」世界各地へ ●自衛隊とサリン ●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場 ●日本の国家機密 ●兒嶋俊郎さんを偲ぶ ●ニュース 辺野古土砂投入 「構造的差別」変わらず 「埋め立てやめろ」「あきらめない」辺野古で1千人抗議 ゴッドマザー「孫を養子に」で安倍昭恵夫人の居場所なし 移動“貸し切りしない” 皇太子さまが検討 日韓議連会長らに文氏「司法の判決なので尊重」 憲法9条を守れ!! 「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」 「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ 松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示 “旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27) 真相を解明していないからこうなるのだろう!! オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!! ●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より) 第3部 陛下の戦争 1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年 第7章 満州事変 11月23日、幣原はニューヨークのAP通信に虚偽の声明を送り、事変勃発の責任のみならず、満州北部斉斉哈爾(チチハル)、哈爾濱(ハルピン)占領も責任は中国側にあるときっぱり表明した。「日本軍は鉄道周辺の単なる飾り物ではない」と彼は宣言し、「中国軍が攻撃して来た時、日本軍は彼らが当地で与えられた職務を遂行せざるを得ない、つまり、攻撃に反撃し、敵の反撃を防ぐ」と言明した。 錦州事件を乗り切ると、宮中グループの関心は国内の政治危機に向けられた。参謀本部の急進派、橋本欣五郎大佐の秘密結社桜会は1931年3月、そして10月にもう一度、政権転覆により一挙に問題を解決することを決定した。橋本の3月の計画は露見し、共謀者は逮捕された。原田男爵は3月事件のことを知り、満州の危機は「陸軍のクーデタの序幕」であり、それは「一部の軍人に、満洲で成功したから必ずまた内地でもうまく行く、との確信を固めさせた」と語った。陸軍が10月の陰謀を隠蔽しようとしていたとき、奈良、鈴木そして金谷参謀総長は事件を天皇に奏上していた。11月2日、金谷は天皇にふたたび拝謁し、「支那事情及不軍紀事件の始末を奏上」した。しかし、天皇も、軍上層部も、陰謀者を罰することを求めなかった。結局、彼らは寛大に扱われ、拘禁を解かれると、その罪はすぐに忘れられたのである。 ●小泉親彦と昭和天皇 ●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~ ●近代天皇制の真髄は ●福沢諭吉 ●神武と戦争 ●日本国憲法第9条 1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 憲法9条を生かそう!! |
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判
●帝銀事件と登戸研究所
●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判
●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月
●京大 軍医博士論文の検証
●731部隊『留守名簿』公開
●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」
●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】
●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる
元731部隊軍医と強制不妊手術
「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他
中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30
●お知らせ
京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局)
731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に
「特殊部隊731」
秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行)
職種不明の軍属
窓を開けることも、甲板に出ることも禁じられ、夜をむかえ、朝になった。退屈と不安、それに空腹が私達をおそった。湯呑み茶碗ほど小さい碗(わん)に1杯きりの飯と塩辛い昆布の佃煮だけでは、寝ていても、ひもじかった。私は、母がしのばしてくれた、生の餅を雑嚢から取り出した。が、1人で食うわけにもいかず、来住野(くすの)をはじめ、まわりの同僚に分けてやった。
すると、そのとき、
「オレにも1つくれ!腹がへってたまらんのだ」
と、遠くから見ていた林田というのが、近づいて来た。その言い方が、いかにも素直で、いささかの卑屈さもない。どちらかと言えば内攻的な私は、彼のかく意なく物を言う性格にひかれた。
夕方、私が便所へ立ったとき、林田が這うようについて来た。
「あの餅、ほんに、うまかった」とそう言ってから、彼は
「甘いもの、好きな?」
と、人目をはばかる気配で、私に尋ねた。
「うん、好きだよ」
林田のかわった言葉に、ちょっと戸惑いながら、私は答えた。
「暗うなったらなあ・・・・」
と、林田はそれっきり私のそばを離れた。
「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」
日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!!
●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より
第2章 地図から消えた神秘の大久野島
記録1 今日の大久野島
車は大久野島の対岸の埠頭ー忠海に着いた。これはさして大きくない港で、小さい切符売り場があり、側の鉄道線路を汽笛を鳴らして汽車が通り過ぎた。この季節に島に行く人はあまり多くないだろう。だから、船の往復は1時間に1回だそうだが、船内の乗客は私達会議に参加する学者の他にはほとんどいなかった。汽船の速度はとても速い。船がかきわける海水が客室の広いガラス窓に砕け、10何分かで私達を大久野島に送ってくれた。
●特集 軍拡に走る安倍政権と学術①
15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために
1、戦争における医学者・医師たちの犯罪
西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く
にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表
5、いまどんな議論が必要か
■日本ではまだ広く知られていない戦争医学犯罪
―現在、日本では、どのような議論がなされているのでしょうか。また、いま、軍事研究への大学や研究機関の動員という問題が大きな問題となっているときに、どんな議論がなされる必要があるとお思いですか。
「戦争と医の倫理」の検証を進める会が2012年に京都大学で主催した国際シンポジウムに参加したドイツの精神科医は「ドイツでは過去との関わりをできるだけ回避しようとする動きがずっと以前から一般的で、ニュルンべルク裁判は要するに勝者の恣意による判決だ、という乱暴な考えさえ多くの所で出ている」「ニュルンべルクは扉を開けた。しかし、研究の倫理への道、医学の社会的責任への道はまだ遠く、なすべきことはまだ多い」などと書いています。
●『人間の価値』
―1918年から1945年までのドイツ医学
Ch.ブロス/G.アリ編
林 功三訳
■ヘルマン・フォスの日記
ヘルマン・フォス(1894-1987)は1941年にポーゼン「帝国大学」医学部の初代学部長に任命された。それまで彼はライプツィヒ大学の私講師であった。戦後彼はハレ大学の客員教授になり、1952年から1962年まではイェーナ大学の正教授であった。さらに、
彼は定年後もグライフスヴァルトで研究を続けた。晩年の数年間を彼はハンブルグで過した。
迫り来る赤軍の前に逃走した彼は、自分の日記と解剖研究所の日誌を置き忘れた。日記は、当時の平均的なドイツ大学人の文化的蒙昧、不安に駆られたシニシズムの正体を示している。書かれている個々の点をみれば好感のもてる男であるが、家族を離れ、不満を抱き、不安になり、慣れた生活から外れるようになると、たちまちその道徳のコルセットをすべて失ってしまう。彼の書いているものを見ると、ユダヤ人、ポーランド人、共産主義者を絶滅しなければならないという妄想が次第に強くなっているのがわかる。ヘルマン・フォスは、『解剖指針』の出版と“acta histochemia”の創立によって、学者として有名になった。全ての医学生は教科書『フォス/ヘルリンガー』によって彼の影響を受けている。
●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇
●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く
水俣病問題
●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去
●小泉親彦と宮川米次の絆
●ヒロシマからフクシマへ
●宮川正
●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ—
●ビキニ「死の灰」世界各地へ
●自衛隊とサリン
●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場
●日本の国家機密
●兒嶋俊郎さんを偲ぶ
●ニュース
辺野古きょう土砂投入 政府、中止要請応じず 知事「県民、大きな憤り」
妊婦加算、患者負担ゼロへ 批判高まり、厚労省が見直し
ゴーン容疑者の解任見送り
科研費が100億円増
日大と東京医科大の志望者が激減 不祥事でイメージ低下
憲法9条を守れ!!
「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」
「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ
松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示
“旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27)
真相を解明していないからこうなるのだろう!!
オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活
●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!!
●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より)
第3部 陛下の戦争
1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年
第7章 満州事変
東京の軍上層部は、政党内閣に対する関東軍の強い不信と北部満州と内蒙古を支配下に置くという強硬な決定に直面すると、部下の要求に屈し、北満州への侵攻を抑制する従来の方針を撤回した。天皇が熊本での大演習を閲兵している間に、関東軍は満州北部の主要部に侵攻していた。1週間の進攻作戦ののち、主力は列車で南進し、満鉄の沿線から遠く離れ、11万5000人の中国軍部隊が駐留する錦州へと移動した。
その時点で、天皇はわずかな機会ではあったが、金谷参謀総長、南陸軍大臣を通じ現地軍が錦州に総攻撃をかけるのを止めさせるために決意ある行動をとった。しかしながら、東京の参謀本部が満州三省に「独立した」中国の政権を設立し、将来のソ連侵攻に備え日本軍を満州北部に配置できるようにしたいという関東軍の考えを承認したとき、天皇も、宮中グループも何ら異を唱えることはなかった。
●小泉親彦と昭和天皇
●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~
●近代天皇制の真髄は
●福沢諭吉
●神武と戦争
●日本国憲法第9条
1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法9条を生かそう!!
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判 ●帝銀事件と登戸研究所 ●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判 ●シンガポールで、731部隊は何をやっていたのか? ●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月 ●京大 軍医博士論文の検証 ●731部隊『留守名簿』公開 ●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」 ●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】 ●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる 元731部隊軍医と強制不妊手術 「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他 中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30 ●お知らせ 京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局) 731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に 「特殊部隊731」 秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行) 職種不明の軍属 そのとき、折悪しく空襲に見舞われ、一時は出発が危ぶまれたのだったが、特命の軍属であるからというので、予科練終生たちを運ぶ列車に便乗して、下関に着き、九州や四国、中国、関東、関西の人たちと合流した。 ところが、朝鮮海峡の制空制海権は敵の手に奪われていたので、丸2日待っても連絡船が来ないのである。私達30人ばかりの少年たちは、仲野雇員と、関東地方の募集係である大角雇員の指揮で、漁船をやとって博多へ移動した。 その頃から、私達の気分は沈みがちになっていた。自分たちの行動には、何か隠密めいたものがつきまとっていることを、誰もが感知し始めていた。むつましく語り合うことすら避けなければならないような気持ちから、同じ運命に釘付けられているにも関わらず、まだ誰とも親しみがわかなかった。 北九州は、ちょうど、桜が満開であった。しかし、博多の海岸には、船を待つ人々がごった返していて、花などに気をとられている余裕はなかった。 ようやく沖合いに、2隻の白い船が現われた。3月31日の朝である。博多は埠頭がなかったので、私達はハシケに分乗して船までいたり、救命具のつけ方を教えられた。だが、船は一向に出帆する様子はなく、またしても不自由な船の中で待たされることとなった。 「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」 日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!! ●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より 第2章 地図から消えた神秘の大久野島 記録1 今日の大久野島 山を通り抜け、車は瀬戸内の海辺にやってきた。明るい海は平静そのまま、港に停泊している大小様々な船、船、遠く近く浮かぶ島々がはっきりと見える。以前私は瀬戸内海は海水汚染が進んでると聞いていた。沿岸の漁民は海の資源が日増しにすくなくなったことで、悩んでいたというが、今はどうなのだろうか?同行の日本の友人は、「もう汚染処理を行ない、現在漁業はとても順調だ」と、説明した。この時、運転手が遠くに見える高い山が大久野島だと教えてくれた。私はその山の上に高い鉄塔を認めた。 ●特集 軍拡に走る安倍政権と学術① 15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために 1、戦争における医学者・医師たちの犯罪 西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表 5、いまどんな議論が必要か ■日本ではまだ広く知られていない戦争医学犯罪 ―現在、日本では、どのような議論がなされているのでしょうか。また、いま、軍事研究への大学や研究機関の動員という問題が大きな問題となっているときに、どんな議論がなされる必要があるとお思いですか。 しかし、ナチス・ドイツの戦争医学犯罪を踏まえて、世界医師会はジュネーブ宣言や医の国際倫理綱領で「医師は、常に何ものにも左右されることなくその専門職としての判断を行い、専門職としての行為の最高の水準を維持しなければならない」などの条項を採択し、「患者の人権擁護」のためには患者、医師、医師会、それぞれの自律が必要だとしてきました。このような国際的に普遍的な考え方にたつならば、国政の如何などとは関係なく、日本の医学界・医療界が自省の議論を尽くす必要があります。 ●『人間の価値』 ―1918年から1945年までのドイツ医学 Ch.ブロス/G.アリ編 林 功三訳 ■ある大学講師のおこなった人体実験 ベルニングが飢餓実験をした捕虜の写真 ベルニングの書物『栄養障害』(ティーメ社刊 1949年)にはオリジナルの署名入りで、「造影された大腸。造影剤は3リットルを要した。大腸の内径は大きい。とりわけ下降する部分、シグマ形の部位で弛緩が目立っている」と書かれている。 ●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇 ●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く 水俣病問題 ●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去 ●小泉親彦と宮川米次の絆 ●ヒロシマからフクシマへ ●宮川正 ●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ— ●ビキニ「死の灰」世界各地へ ●自衛隊とサリン ●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場 ●日本の国家機密 ●兒嶋俊郎さんを偲ぶ ●ニュース トランプ氏元側近に禁錮3年、米連邦地裁が判決 NHKで森友事件を取材していた記者 上層部の意向で報道が縮小した経緯明かす 旧優生保護法「出産できる体に戻して」知的障害者女性が訴え 靖国神社でぼや 中国籍の男女を建造物侵入容疑で逮捕 「南京事件」に抗議 警視庁 日大医学部、卒業生の子を優遇 「入学意識が高い」 憲法9条を守れ!! 「空母化」ありき 現場困惑 政府、違憲否定「F35B常時は搭載せず」 「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ 松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示 “旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27) 真相を解明していないからこうなるのだろう!! オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!! ●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より) 第3部 陛下の戦争 1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年 第7章 満州事変 この政策の転換は 東京の参謀本部がソ連軍との衝突を恐れ軍の北部満州への侵攻を抑えようとしていたときに行われた。11月5日、昭和天皇は金谷参謀総長に特別に委任命令権を与え、〔本来、天皇に直隷する〕関東軍の作戦と用兵に関する「細小事項」を金谷が決裁することを許可した。関東軍が鉄道により北部満州を移動する間の3週間、金谷は現地部隊の行動を監督するためさまざまな機会にこの特別な権限を5回、行使した〔「臨参委命」という形式での参謀総長命令のこと〕。 他方、アメリカのスティムソン国務長官の勧告を受けて、連盟理事会は日中双方に対しケロッグ=ブリアン協定〔不戦条約〕を発動した。そして、日本代表団の異議に対して連盟理事会は、11月16日を期限として占領地からの部隊の撤退を日本に求める道義的決議を可決した。海外では日本の侵略に対する批判が高まったが、新聞、ラジオ、興行界、帝国在郷軍人会に先導され、日本の世論は関東軍を支持し、中国と西洋を非難していた。南満州鉄道株式会社総裁内田康哉が、関東軍と呼応して満州で中国の新体制確立を呼びかけようと東京を訪れると、群衆は彼を熱狂的に迎えたのであった。 ●小泉親彦と昭和天皇 ●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~ ●近代天皇制の真髄は ●福沢諭吉 ●神武と戦争 ●日本国憲法第9条 1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 憲法9条を生かそう!! |
●「731部隊と100部隊」の現在の課題(八王子)
●第10回『化学学校記事』情報公開裁判 ●帝銀事件と登戸研究所 ●第19回「衛生学校記事」情報公開裁判 ●シンガポールで、731部隊は何をやっていたのか? ●731部隊『留守名簿』(不二出版)2018年9月 ●京大 軍医博士論文の検証 ●731部隊『留守名簿』公開 ●ある元自衛官の回想 「化学学校の黒い霧」 ●第10回ビザ発給拒否・集会妨害国賠訴訟【9月21日(金)11:30~東京地裁415号室】 ●731部隊と「要塞」遺跡を訪ねる 元731部隊軍医と強制不妊手術 「明治150年」史観批判ー近現代日本の戦争・植民地支配と国民統制ー山田朗、他 中国の侵略被害者の証言を聞く集い2018 11.30 ●お知らせ 京大の「731部隊」論文疑惑(上) 勝間田秀樹(京都支局) 731部隊将校の学位取り消しを 人体実験疑い論文で京大に 「特殊部隊731」 秋山 浩著 (三一書房 1956年6月30日 発行) 職種不明の軍属 「なあに、うちのも同じこってす。じき、仲良しになりますよ。同年兵なんだからね」 父は“同年兵”という言葉を得意げに用いて笑いながら応じていた。 「主人が早く亡くなったものですから、一番末のこの子を中学へ上げるのには、ほんとに苦労しました。・・・・ですけど、先生があまりすすめてくださるもので、ご時勢には逆らえないと思いましてねえ」 来住野(くすの)の母は、すでに、こびんのあたりに白いものが見えはじめていた。 私たち3人は、身の上を語る老母を、ある好奇の眼で観察した。来住野はそれをさとって少年らしい羞恥を覚えたのだろう。 「余計なこと、言うなよ」 と、声をころして、母をたしなめていた。 やがて、私達だけになったとき、 「君たちは今日から軍属なのだ。心を入れ替えてしっかりやるんだぞ」 この前とは打って変わった口調で、仲野雇員は私達に言った。 そこから米原に出ると、中部諸県の一行が8人、高山という雇員と一緒にプラットホームで待っていた。 「元満州中川村開拓団 私の敗戦回顧録」 日本は、日中戦争で国際法に違反して、毒ガス戦、細菌戦、無差別爆撃を行った。日本政府は、この事実をきちんと認めていない!! ●『日本の中国侵略と毒ガス兵器』 歩平著(山邊悠喜子、宮崎教四郎訳)明石書店より 第2章 地図から消えた神秘の大久野島 記録1 今日の大久野島 12月初めの広島は、至るところにまだ生気の漲る陽気だ。車は山々の間を走り抜き、目の届く限り繁茂した樹林が続く、緑濃い木々の葉が依然として旺盛な生命力を誇っているが、遠くに見える山の頂きが深緑色のなかにやや黄や赤に変わっているのが見えるが、それはまた、深緑の地の絨毯に一輪の花を刺繍したようだ。ホッ!農家の柿の木が車の脇を通り過ぎた、星空を思わせる火のように赤い柿の実がなんと愛らしい。何日か前に純白一色の雪のハルビンを出発して来た私にとって、眼前に広がる景色には少なからず興奮を禁じない。 ●特集 軍拡に走る安倍政権と学術① 15年戦争中の「医学犯罪」に目を閉ざさず、繰り返さないために 1、戦争における医学者・医師たちの犯罪 西山勝夫さん(滋賀医科大学名誉教授)に聞く にしやま・かつお=滋賀医科大学名誉教授、 15年戦争と日本の医学医療研究会事務局長、「戦争と医の倫理」の検証を進める会代表世話人、軍学共同反対連絡会共同代表 5、いまどんな議論が必要か ■日本ではまだ広く知られていない戦争医学犯罪 ―現在、日本では、どのような議論がなされているのでしょうか。また、いま、軍事研究への大学や研究機関の動員という問題が大きな問題となっているときに、どんな議論がなされる必要があるとお思いですか。 日本の医学者・医師の先の戦争における医学犯罪があまりにも知られていないことがまずあげられるでしょう。 ナチス・ドイツの戦争医学犯罪のように国内外で、あるいは医学界・医療界で議論が広く活発に行われているかというと、残念ながらそうではありません。 私たちは、その都度論点整理をしながら、問題提起をし、それなりの前進があったと思いますが、国の内外あるいは医学界・医療界で世論を動かすほどにはいたっていないように思います。 国際的には、前述したように、米国政府が、極秘の取引により共犯者となり、隠蔽してきた歴史があります。ナチス・ドイツの戦争医学犯罪の検証が進められているドイツでも日本の戦争犯罪・人道に反する罪についてはほとんど議論にはなっていません。 日本の医学界・医療界が60年以上隠蔽し、今もって自省の動きが見られないというのは国内外の世論、議論の程度や国が戦争責任を果たしていないことを反映しているともいえます。 ●『人間の価値』 ―1918年から1945年までのドイツ医学 Ch.ブロス/G.アリ編 林 功三訳 ■ある大学講師のおこなった人体実験 1944年に書かれたあるベルニング評価には、こう述べられている。「彼の包括的な、そして未だに完結しない研究は、軍事医学の領域における栄養水腫にかかわるものである。この軍衛生局総監督部の金庫には何冊分もの著作原稿がある。ここに抜き刷りとして示されるものは、これまで印刷されることができた、無難な箇所だけである。」 『ハンブルグ医師報』1983年 第37号〔生誕75年を迎えたベルニングの功績を讃える記事。むろん戦時中の捕虜に対する彼の実験については、何の言及もない。〕 ●イタイイタイ病を究明した男 萩野昇 ●驚愕!御用医学者をさかのぼると、すぐに731部隊に行き着く 水俣病問題 ●小島三郎国立予防衛生研究所所長の過去 ●小泉親彦と宮川米次の絆 ●ヒロシマからフクシマへ ●宮川正 ●「想定外」 と日本の統治—ヒロシマからフクシマへ— ●ビキニ「死の灰」世界各地へ ●自衛隊とサリン ●相模海軍工廠・寒川と平塚にあった秘密毒ガス工場 ●日本の国家機密 ●兒嶋俊郎さんを偲ぶ ●ニュース 日大医学部でも一部受験生優遇か 追加合格は「定員減」「発表遅い」…憤る浪人生 入試性差別に反省なし! 順天堂大は「女子はコミュ力高いから減点」と支離滅裂説明、柴山文科相は東京医大を擁護し暴言 「水俣病は終わらない」公式確認から60年―私たちに託されたメッセージ 松本元死刑囚らの死刑執行文書、ほぼ全て黒塗りで開示 “旧優生保護法”強制的な不妊手術 事業として推進(18/04/27) 真相を解明していないからこうなるのだろう!! オウム13人死刑で「上川陽子法相」一生SPつきの生活 ●昭和天皇の戦争責任を問う!!大嘗祭反対!! ●昭和天皇(ハーバード・ピックス著『昭和天皇』より) 第3部 陛下の戦争 1931(昭和6)年―1945 (昭和20)年 第7章 満州事変 午食后内大臣往訪、少時会談。此時聖上、経済封鎖を受けたるときの覚悟、若し列国を対手として開戦したるときの覚悟、其準備等に就き武官長して陸海軍大臣に問はしめんとの御話しありたり云々との話しを聴き、尚若干雑談して還る。 11月初頭、外務省と宮廷の態度は変化した。6日、幣原外相は天皇に、外務省は蒋介石の国民政府だけを交渉相手とする従来の方針を破棄する決定をしたと報告した。熙洽(きこう)と南満州の中国人の地虫階層を基礎とした傀儡政権に支援が与えられた。これより、満蒙問題の解決は、張学良や南京政府よりも、むしろ愧儡政権の上層部交渉になった。幣原は、その後、新たに朝鮮総督になった宇垣のみならず、牧野や西園寺にこの方針に対する支持を求め、同意を得たのである。 ●小泉親彦と昭和天皇 ●近現代史を《憲法視点》から問う~「湘南社」の憲法論議~ ●近代天皇制の真髄は ●福沢諭吉 ●神武と戦争 ●日本国憲法第9条 1、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2、前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。 憲法9条を生かそう!! |