じじい、無駄な抵抗はよせ!

無駄な抵抗はよせ! 
だが、一度きりの人生じゃ
映画のタイトルに触発されて、じじいの抵抗はいかに??

深夜放送

2020-01-15 13:45:19 | やりたい事
人間の生い立ちというものは、例えば、何かを発信する
芸術家たちの作品に影響を及ぼすと思う。

芸術といえば大層なハナシになるが、表現者ということ
に言葉を替えてもいいと思う。

学生の頃はよくラジオを聞いた。受験勉強をしながら
流れてくる、ちょっと大人に入り込んだと思わせるよう
な番組が沢山つくられた。深夜放送は面白かった。
DJと呼ばれる人たちがスターだった。

高校生ながら背伸びをして、喫煙をしたり飲酒をしたり
した。また、エロティックな写真集やラジオ番組を見聞
きすることが友人達と交わる最低条件のようになってい
て、どこそこの番組のMCが良いだの、著名人の発する
言葉が納得できないだの、話題にはこと欠かなかった。

しかし、それを今になって振り返ってみると、ことさら
に表面だけの解釈であったと気づく。人間としての思慮
が足りないのは、この歳になっても変わらないが、やは
り、当時に見ていたモノは、やはり観察が足りなかった
と思っている。

今、多くの音源や画像を振り返ることが容易になってい
る。当時の記憶が断片だけでもあるならば、それは昨日
のことのように振り返ることができる。また、もの凄い
データ量を瞬時に検索することができる。
例えば、あの曲を歌っていたのは誰だったか、そしてそ
の歌声はどんなであったか、瞬時に再生できるアプリが
ある。そして、一瞬にして18歳のその日に戻ることが
できる。その頃、自分はどんなことを考えていたかなど。

時々訪ねていたブログの記事から、一晩を寝ずに過ごし
てしまった。あるジャスの名曲から、かすかな自分の記
憶の糸口をたぐることで次々と現れる過去の実態は止ま
ることがなかった。当時、どこに誰と行って、どんな事
を話したか、そして、どんな事が起こったかなどだ。い
つかジャズからフォーク、演歌の世界にまで記憶の巡礼
は進んだ。

歌われた曲の数々は、やはり、歌手や演奏者の考え方を
明確に表現していたし、人生そのものも裏打ちされて現
れた。また、自分の記憶に残る、喜怒哀楽をも一緒によ
みがえった。

深夜番組のエンディングに架かるテーマソングはビター
スウィートサンバだった。もう、とっくに鬼籍に入って
しまった人達の顔や名前が、現れては消えて行った。


2 コメント

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Unknown (linsinshampoo)
2020-01-15 16:10:26
こんにちは。
音楽は一瞬にして、しかもピンポイントで過去の思い出に連れていってくれますね。

私も受験勉強しながら、深夜放送をよく聴きました。
岐阜なので「ミッドナイト東海」
午前3時まで起きていて、寝不足のまま登校。それでも何とか卒業でき、大学入試もクリア出来たのは、呑気な時代だったからでしょうね。
田舎の女子高生だったので、もうすぐ70さんみたいな背伸び?は出来ず、深夜放送を聴いていることも秘密だったような。

今では深夜放送は眠れぬ夜の友、「ラジオ深夜便」になってしまいました。
そこで往年のヒット曲を辿っています。
人生、振り返ってみればあっという間でした。

ビタースィートサンバ、懐かしいですね〜
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おたずねいただき (もうすぐ70歳爺)
2020-01-20 16:47:30
夜明かしの証拠みたいな、ビタースィートサンバがかかると、大して勉強もしていないのにやったような「勘違い」笑。あの頃は、曜日ごとにいろいろなDJが出てきて楽しみにしてました。
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