2、3日ボランティアの会議に参加っするため東京に行ってきた。ブログの事が気になりPCを持っての東京出張だったが、忙しくてそんなところじゃなかった。
東京での仕事を無事終え、昨日の夕暮れ時に我が家に無事帰ってきたが、疲れのためか夕食を食べた後に直ぐに眠ってしまい、目が覚めるともう今日の朝であった。
残念ながら、朝から雨だったので嫌な気分だったが、空気を入れ替えるため窓を開けてみるとベランダに置いてあった鉢植えのマーガレットの花がピンク色に綺麗に咲いているのに気づき、思わず笑みが浮かんできた。
もう3年以上も育てているマーガレットだったので格別な思いがするのだ。私は毎年マーガレットの花が散ると、枝をいくつかに切って挿し木で増やしてきた。(素人でも簡単にできるのである。)
我が家は玄関が西向きで一日中、日が照らない。それでも夏場は少し日が照るのでいいんだが、冬場は最悪で殆ど日陰である。それだけに、日陰で花を咲かせるのは本当に難しい。
そこで、私は、季節を考えながら、その季節に咲きそうな花を選び日照りのいい東向きのベランダに持っていき日光浴をたっぷりさせた後、蕾が育ち花が開きそうな頃に再び西側の玄関に持っていき花を咲かせている。(玄関がみすぼらしいので花でカバーしてるのだ。)
そんな苦労をして育てあげたこともあって、たかだか一輪の花であっても綺麗に咲いてくれると私はすごく嬉しくなる。今は他にゼラニュウム、桜草、オダマキにビオラにパンジーが花咲き、つつじも蕾が膨らみもうすぐ咲きそうでワクワクしている。
私が花を育てるようになったのは父が病気になり、自由に外に出歩くことが出来なくなったのがきっかけである。私の父は、50年近く教壇に立ち続けてきた教師であったが定年退職後、持病の心臓病や糖尿で苦労し、晩年には殆ど外に出歩くことができなくなった。
そんな、父の姿を毎日みるのが辛くて、私は父を喜ばせてあげたくて、なんの経験もなかったが花を育てることにしたのである。それは、父が花好きで花をすごく愛していたのをよく知ってたからである。
しかし、花を育てるのは思ったより大変だった。話せば長くなるので割愛させてもらうが、要するに花を常に咲かせるためにはいろんなプロセスがあって、それを怠れば花は咲かないということだ。
父を喜ばせてあげたい一心で育て始めた花だったが、一度始めたことを途中でやめることができず、父が亡くなってすでに10年が過ぎさった今でも花を育て続けてるから不思議だ。(野鳥は好きでも、花まで好きになろうとは夢にも思わなかった。)
最後に、東京での行事の合間に、新しい出会いがあり何人かの友人ができた。私より年配者もおり、後輩もいたが、みんな人柄が魅力的ですぐに好きになってしまった。
お世辞じゃないけどみんな知識が豊富で、ユーモアーにあふれ、すごく魅力的であった。そんな人たちに比べると、私はまだまだ人間的に及ばないと思わされたが、素晴らしい人たちと巡り合えたのは本当に嬉しかったし、また大きな財産を得たような気がした。
その新しい友人たちと上野公園で夜桜見物をした時、ある友人が私に「花は美しく咲き、すぐに散ってしまうが、私たちの友情の花は永遠に咲き続けるようにしましょう。」と言われ胸が熱くなった。
春に咲く自然の花は人々の目を潤し、人の人との間に咲く友情の花は人の心を潤してくれる最高の贈り物である。
この春の想い出に、また素晴らしい1ページが刻まれたことを本当に嬉しく思った今日である。