5月中旬の神奈川県大湧谷に始まり二日前の口永良部島の大噴火、そして昨日の小笠原諸島での地震。いま日本列島はまさに地震のニュースで沸騰している。それは、他のニュースと違って自分には関係ない事と聞き流せない身近な問題のためだと思う。
今回の一連の地震活動の発生源や今後起こりうる地震や火山の爆発予測などは専門家や気象庁の分析にゆだねぜるを得ないが、最近の異常気象などと関連して、人々の中に不安の輪が広がってるように思える。今日も孫の行事があって行ってきたが、驚いたことは普段あまり地震や災害のニュースを聞いても他人事として興味を示さない、若い人たちがこの地震の事を語りあいながら「何か気持ち悪いな」と言ってるのを耳にして、さすが最近の地震や火山噴火のニュースが身近な危険と感じている様子がよくうかがえた。
科学がものすごい勢いで発達し、もはや人類が自然を征服すのも時間の問題とまでささやかれてる時代だが、この度のニュースをきいていると、自然が人類に発してる警告のようなものと考えて、経済発展のスピードをもう少し緩めてもいいのではないかと思う。
近年、世の中には物が溢れまわり豊かさを誇っているが、その陰で精神的貧困者が増え自殺者が減らない現象が続いているのを考えると、人間にとっても物の豊かさも大切だが、それよりも心の豊かさがもっと大切だと云うことを知るべきではなかろうか。最近、中国や発展途上国が急激に経済発展をおさめているが、その裏で公害が広がり人々の健康を害し、社会秩序はみだれてきていることを見ると。人と地球環境を考えて経済建設を調整すべきではなかろうか。
私は学者でも、研究者でもないので、最近の異常気象の原因などは全く知らないが、素人なりに感じるのははやり人間による環境破壊がこのような結果をもたらしてるではないかと思ってる。
それだけに、当面今の様々な自然現象を速やかに分析し、その原因を可能な限り正確に把握して、今後起こりうる自然現象を予測して大きな災害を未然に防げるように最大限努力をしてほしいのは勿論、世界的に専門家や政治家を交えて科学的な対応策と倫理的観点から経済発展の問題を議論してほしいと切に願っている。