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「生」と「死」と ④

2010-10-18 22:25:00 | 癌 闘病生活
午後10時現在では、夕方から測っていた脈は正常でしたが熱が下がることなく上がり続け、息も荒くなっているおばさんを見て、私たち(私・母親・姉貴・おじさん)は必至でおばさんの手足をさすっていました。

おばさんは毎週日曜日にフリーマーケットへ行くことを楽しみにしていました。
そのことを知っているおじさんは、おばさんの手をさすりながら「早く元気になってフリマへ行こうな」と元気づけました。
いつもなら、おばさんは首をたてにふるのですが、この時ばかりは首をふらずに無反応でした。
みんなで手足をさすっていると、時折苦しそうな表情を浮かべていたのでどこが痛いのか身体の患部をあてて反応があったところを一生懸命にさすることを繰り返しました。
すると、いつも頑固だったおばさんの両目には涙が流れ、頬を伝っているのを見ました。

…午後12時半すぎ、おばさんの容態が急変しました。

看護師がいつものように脈を測りにきたときには、おばさんの呼吸が数時間前に比べ少し遅くなってきていました。

脈拍…上で58 下は測定不能

そのときには医者も駆け付けたのですが、時すでに遅くもうどうすることもできませんでした。
私たち全員、大声でおばさんの耳元で「元気だして」「病気に負けるな」とエールを送ったのですが、、

午前1時44分。
おばさんは最後の力を振り絞り、母親に何か伝えようと口をパクパクさせたのち呼吸がとまりました。

…そして、7か月におよぶ闘病生活が静かに幕を下ろしたのでした。

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1 コメント

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Unknown (りるみき)
2010-10-19 02:12:00
おばさん、最後まで一生懸命戦い、生き抜いたね。
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