「3分の2が終わります」……去年のきょうのタイトルはこれでした。
今年も、気が晴れないまま、明日から9月。
孫たちは、中学生がきのう、高校生がきょうと、学校が始まりました。
学校では感染対策がしっかりされることと思いますが、去年と違うのは
「マスクを不織布のものにしてください」と書かれていることです。
ときどき、中学校のホームページを見ています。
三時草に止まっていた、小さな蝶が撮れました。
名前はわかりません。
「なんとかフェス」がルールを守らずに開催されていたり、
人命を軽視した事件が起きたり、いやな世の中です。
でも、生き延びたいですね!
感染しないように、マスクをしたり手洗いをしたり、外出自粛を
したり、こういうところは「自助」でできます。
医療体制を整え、ワクチンや十分な医療を受けられるように
してもらうのは「公助」なので、がんばってください、政治家さん!
きょうの潮流
朝起きるとまず「きょう一日、不用意な言葉で誰も傷つけたくない」と
思います。いっそ何もしゃべりたくないくらいですが、そうもいきません。
▼いま話題のベストセラー『よけいなひと言を好かれるセリフに変える
言いかえ図鑑』(サンマーク出版)を読んでみました。著者は産業カウン
セラーの大野萌子さん。書かれていたのは、「好かれる」ための小手先の
テクニックではなく、言葉遣いには他者を尊重して生きているかどうかが
如実に表れるという真理でした。
▼「こうするべきだよね」を「こうしてください」に言いかえを勧めるのは、
自分の主観を押し付けて相手を責めないため。「べき論」は言った本人も
追い詰めると警告します。「それは違うでしょう」→「そうしたのはどう
いう思いから?」は、上から一方的に他者を評価する態度から、対等な立場
で相手の意図を聴く姿勢へ。
▼言葉のハラスメントを行いがちな人の特徴として、「良いか悪いか」「勝ち
か負けか」などの二元論的思考に捉われ、「あなたは間違っている、私が正し
い」と相手を否定することで自分を優位に立たせようとし、そんな自分を客観
視できないといった傾向を挙げます。
▼相手を尊重しながら自分の意見を伝えるコミュニケーションの基本は、
「あなたと私は違う人間だから、意見が違って当然」という前提に立ち、
「私もOK、あなたもOK」と自他を肯定すること、と大野さん。
▼家庭で地域で職場で学園で、他者に投げかける言葉に自覚的になってみませ
んか。
(しんぶん赤旗より)