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マハロ船長の航海日誌2

「船に住む(Liveaboard:ライブアボード)」ということ

前回は、ヨット遊びの「ピクニック派」と「ハイキング派」について書いてみましたが、
今回は、「船に住んじゃう(Liveaboard:ライブアボード)」という話題です。
(何年もかかる長距離航海者として船に住むのではなく、一か所に係留したまま”住みつく”という意味あいです。)


水上生活者というのは、世界中に例があるそうで、

東南アジア各地の水上生活者は、主に漁労の都合により住むようになったようです。
ベトナムハロン湾では、政府によって規制され、今は観光用に残されているだけらしいです。


イラクでは非常に暑い夏でも水上生活は涼しいらしいです。

逆に、アンデス山中のチチカカ湖は標高3800メートルの寒冷な場所ですが、湖の熱容量によって夜も冷えにくく、陸上よりも相対的に暖かく過ごせるそうです。

オランダは、元々は土地不足からハウスボートが増えたのですが、今ではハウスボートに住むのはちょっとしたステータスでもあるそうです。
(借用画像)

日本でも、かつて「家船」と呼ばれる水上生活者が九州、瀬戸内海一帯、日本海沿岸にいたそうですが、今では見られなくなりました。
それとは別に、港湾労働者が自分の艀(はしけ)に居住する者がかつては相当数いたそうです。
リンク先
最近では、映画「漁港の肉子ちゃん」が船に住んでいましたね。

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そういう、歴史的に昔から存在する水上生活者とは別に、「ちゃんとしたヨットハーバーでヨット・ボートに住む」という選択が、実はあるのです。

キャビン付きヨット・ボートには、キッチン(ギャレー)、トイレ(ヘッド)、ベッド(バース)はありますし、シャワー付きも珍しくはないです。
だから、住居としての必要最小限の設備はあるんですよね。全長40ftくらいあると広さとしても十分な感じがします。(人数にもよりますが。)
あとは、電気と水道が引かれて、WIFI環境さえあれば十分に文化的な暮らしを営むことはできそうです。


私のホームポートではヨット・ボートに居住することは認められていませんが、アメリカでは可能らしいです。許可は必要ですがマリナ・デル・レイあたりには住んでいる人は少なくないらしいのです。
リンク先


先日テレビ番組で見たのですが、ハワイのアラワイ・ヨットハーバーに大きなモーターボートを浮かべて生活している例が紹介されていました。
(リンク先)
通常の係留料金のほかに電気代など別料金はかかるそうですが、ワイキキの一等地(泊地)に住めることを考えると格安でしょう!
登場のご本人たちは、すぐ近くでサーフィンできるのがうれしい、みたいなことを語ってました。

実は、半分冗談/半分本気で、「ハワイでヨットを買い、Liveaboard状態で別荘的に使えないか?」を考えたことがあり、当時売りに出ていたヨットをハワイに見に行ったことがあるのです。(もちろん旅行のついでに見てきただけですよ。)

その時のことはここに書いてあります→(リンク先

オアフ島・コオリナマリーナで見たヨット。植木鉢が置いてあって、いかにも「あまりセーリングはしてません。」ということが良く分かります。


こちらはコックピットが応接室のよう!ハードキャノピーも付いていて居心地良さそうです。雨やスプレーで濡れることは想定外なのかな?


モロカイ島では、B&Bとして格安で借りることができるヨットを発見しましたが、古くて小さくて、日差しを遮るものもなく、港内は大きく揺れそうでB&Bとしては即却下!


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こんな風にハワイのヨットを見て回った頃から、ヨットの楽しみ方は人それぞれに個性的であって構わない。帆走るだけが能じゃなくて、マリーナから一歩も出ないヨットライフも全然ありなんだ!と思うようになりました。
とはいえ実際に「住む」というのは、それなりに大変なこともあるとも感じています。日本では安全な泊地探しにも苦労しそうですね。



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コメント一覧

マハロパパ
redsunさん
ヨットと水と電気と情報があればヨットマンは生きていけます(笑)
マハロパパ
ちょっと太めのジイサン様
3日の日曜日ですね。その日は上架整備をしていますので、整備ヤード(マリーナの西側にあります)で「Pukalani号」を探してください。センターハウスのフロントに伝えておきますのでお尋ねください。
redsun
陸電にwifi温水シャワー確かに2艇住んでいます
ちょっと太目のジイサン
ハウスボートですか。うちの倶楽部ハウスは巨大なハウスですが、普段はチェーンで海底に繋がれています。
NJYのかはマリーナオーナーに聞いてみますね。
カンヌやソトではボートショーやっていますが、ハウスボートの出展は結構見ますね。運河ではバースの権利があれば有用でしょう。
テレビのリフォーム番組で、フランス人が小型タンカーをハウスボートに全部自分で造ってセーヌだったか浮かべて暮らしているのがありました。
日本お役人に見せてやりたいですね。
そうそう、来月のボートショー、日曜日に行きます。時間が合えばお船に乗せてください!
マハロパパ
ちょっと太めのジイサン様
うらやましいマリーナですね。中部圏に住んでればヨット置きたい!
良く知らないのですが、Njyが造ったハウスボートがそちら方面にあるらしいのですが知りませんか?

ナローボートには乗って運河クルーズやってみたいですね。

水上生活者しかり、不法係留ボートしかり、役人はそういうものを根絶やしにしないと気が済まないようです。それを観光に活かすなんてことは役人には想像することはできないでしょう。でも、ハコモノには異常な情熱を発揮するんですよねー。
マハロパパ
行燈入道さん
車で1時間もかからない場所にマリーナがあると、泊まる必要がないんですよね〜。でも神奈川県に大地震が起きて、住むところがなくなったらヨットに住むつもりなのです。もっともマリーナも壊れたらどうするか?そこまでは考えていません。😣
ちょっと太目のジイサン
http://www.jusoken.or.jp/pdf_paper/2014/1301-0.pdf

とてもいい論文見つけました。
法律の制定はすこし後だったようです。それと児童福祉法の一環ではしけでの居住が禁止されたようです。訂正しておきます。
ちょっと太目のジイサン
うちのマリーナでは、メンバーの半分が年金生活者。

一度来ると2週間くらい滞在していかれるのが多い。もっともハワイと違って暑くてたまらないので真夏は来ませんが。

YBSと違って、あらゆる行動は自主性に任されていますから釣り自由。赤旗なんてありません。強風でも出て良し。

強風で出る人なんて皆無で、2週間も居ればいい風の日も来ますから。

ある意味で、羨ましいです。

それから日本の海上生活者、涙なしでは語れません。

そう、泥の無い川、あれは大阪ではなく小生地元の話です。

昭和32年頃か、海上生活をして子供をそこから小学校に行かせることを禁止する法律が出来ました。児童福祉法に先駆けてですからどれほど子供たちが惨めだった想像に難くありません。

でもそのはしけだまりをイギリスみたいにナローボート繋留などに繋がられなかった名古屋港管理組合は所詮役人の思考から抜け出せません。

一度港湾のプレジャー担当者を呼び出して、はしけだまりを開放しなさいと諭したんですが、門は開かれませんでした。

しかし、名古屋駅のすぐ南の運河はこのほどイギリス並みの美観地域に生まれ変わりました。

あとはナローボートが行きかえばなあ。。。大正時代はそうだったんですよ。
行燈入道
ワイキキ辺りでコンドを購入する事を考えたら、
ヨット生活もありかも知れませんね。
日本でも夏場はヨット生活の方が涼しくて、快適
に思います。試しにパパさん、係留中のヨットに
数日泊まってみたらどうですか?
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