Caroの住人たち~Caroどうぶつ病院のスタッフブログ~

Caroどうぶつ病院の看板犬・猫などのスタッフ紹介や院長のひとり言、院内の様子や新情報、病気のお話などを紹介します。

フィラリアの予防時期と薬について

2010年04月29日 18時00分56秒 | 病院のアレコレ
今日は、フィラリアについて少しコメントをしまーす。

今までは千葉県の病院や埼玉県宮代町の病院等で勤務していたため、フィラリア症の子はあまり珍しくはありませんでした。

今春、川口市で開業したばかりなので、フィラリア予防がどの位、飼い主さんに浸透しているのかがわかりませんでした。

東京よりなので、外飼いの場合でも感染はしないのかなー…と思っていました。が…

先日、Caroどうぶつ病院に来院された患者さんでフィラリア検査陽性の子が遂に出てしまいました。



この写真は、当院で行っている特殊な固定法で検出した「フィラリアの子供(ミクロフィラリア)」の顕微鏡写真です。
真ん中に移っている「ピンっ」と伸びているのがミクロフィラリアです。
ちなみにその周りにあるのが赤血球です。

その子はやはり外飼いの子でここ数年フィラリアの予防をしていなかった…とのことでした。
症状はまだなにも出ていない…元気…とのことでしたが、血液を1滴だけたらして顕微鏡で見ても何十匹というフィラリアの子供が動いていました。


フィラリアは蚊によって犬に伝播してしまう恐ろしい病気ですが、今はとても良い薬があるので、一カ月に一回しっかりと投薬できていれば、ほぼ100%予防ができます。

蚊は3月位からいますが、平均気温が上昇しないと蚊の体内ではフィラリアの子が育たないので、埼玉県では5月中旬以降から予防を始めれば間に合います。最終的には気温が下がる11月末までに予防薬をしっかり飲ませてくださいネ。

仮にフィラリアに感染している蚊に刺されても、15日~50日の間に駆虫薬(予防薬と言われています)を飲めば、しっかりと駆虫(予防)ができますので安心して下さい。

ちなみに当院でも色々な種類の予防薬を置いております。

犬種や体重、その子の状態や予防し忘れた場合の対処法などが、その状況によって違いますので、さらに詳しくお知りになりたい方は、遠慮なくスタッフにお尋ねくださいネ。


余談ですが、ミクロフィラリアの検出率は夕方のほうが高いといわれています。
フィラリアは夜行性なんですかね~…


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