Caroの住人たち~Caroどうぶつ病院のスタッフブログ~

Caroどうぶつ病院の看板犬・猫などのスタッフ紹介や院長のひとり言、院内の様子や新情報、病気のお話などを紹介します。

ダックスフントの椎間板ヘルニア

2010年05月29日 07時11分04秒 | 病気のお話
つい先日、お陰様で開院2か月を無事迎えることができました。

話は変わり…、一昨日に、椎間板ヘルニア8歳のダックスフントが来院されました。
飼い主さん昨夜から少し様子がおかしいな~と思っていたら、来院された午後には完全に後ろ足が麻痺していました…。

椎間板の中身が出てしまうタイプのハンセンⅠ型に分類される椎間板ヘルニアの場合、比較的若い子に多く、特に軟骨異栄養犬種であるダックスフントの発生は近年増加しております。

今回の症状は排尿障害(麻痺)も生じる重症の症例でしたので、手術の適応になりました。

カロ動物病院では、通常の手術はおおよそ当院で行っていますが、このような特殊な手術が必要な場合は、以前の勤務先であるセキ動物病院http://business4.plala.or.jp/seki-a-h/(千葉県我孫子市)や伊藤動物病院http://www8.ocn.ne.jp/~itoah/(宮代町)に協力して頂いております。

今回は、CT検査(断層撮影)や脊髄造影検査が必要だったため、セキ動物病院へ搬送し、すぐに検査と手術を行いました。

手術は無事成功
今回のダックスさんは症状が急激に進行したため、術後も数日は予断が許しませんが、経過が良ければまた自分の足で歩くことができると思います。
これからはリハビリを頑張って頂かないといけません

飼い主さんとしても、なんで急にっ!!!と思われることが多いですが、ダックスさんの場合はもともと起こりやすい体質があるため、普段から多少の心づもりが必要かと思います。
ちなみに、通常、レントゲン撮影ではほとんどの場合、早期に発見することができません。
MRIの検査や脊髄造影の検査を麻酔下で行わないと診断が難しいんですね~。

ちなみに今回飛び出た椎間板物質(写真)です。
このようなものが大量に採れました…。

アロマの力?

2010年05月20日 13時04分43秒 | 病院STAFF
つい先日、caro動物病院の看板犬こと「caro(カロ)」に皮膚から吸収するタイプの脂肪酸スポットを院内モニターとしてつけてみました。


私自身、使用したことがなかったですし、実際に使用しないとその効果を体感することができないので、うちの子に試してもらうことにしました。

ちなみに「カロ」は普段は、病院の奥の小部屋で待機して頂いております。

ダックスという犬種がら、どうも初対面の人は苦手のようで、数分はワンワンと吠えてしまうのです。看板犬への道のりは限りなく遠いようです

シルバーダップルの「カロ」ちゃんは現在5歳。
幼い頃は「毛包虫症(アカラス症)」という皮膚の毛包に住みつくダニに感染してしまい、ハゲハゲちゃんでした。今はまずまずですが、普段からの手入れが行き届いていないのか、毛艶がイマイチ…
そこで、今回毛艶の治療モニターに起用されたのでした。


このスポット剤の特徴としては、
皮脂腺に蓄積してくれる、という点(滴下が数か所で良い
ローズマリーやティーツリーオイル、ハッカエキスなどの数種類のエッセンシャルオイルが配合されている点
ビタミンEが配合している点
などです。

確かに滴下した日は、かなりエッセンシャルチックな香りが漂っておりました。
エッセンシャルオイルの香りが苦手でない方には、消臭効果として使用しても良いかも知れません。
今後の経過を見てみます。
ちなみに最初の2カ月は1週間に一度の滴下、その後2週間に一回の滴下が推奨されるそうです。
猫ちゃん用もあります。

脂肪酸の投薬になると、毎日の投薬が必要なので、滴下できるのはメリットかもしれませんね。

ティーツリーオイルは殺菌効果もあるので細菌による再発性膿皮症の子の再発予防に貢献してくれるといいですが…どうでしょうね。

気になるお値段は、当院では10キロ未満の子で740円を予定しております。
試してみたい方はお声をお掛けください。


皮膚病セミナーに参加してきました

2010年05月16日 21時38分30秒 | その他のお話
本日日曜日も、午後を休診とさせていただきました。
(普段は日曜日の午前中は通常どうり診察をしております)

本日は、大宮へ、私たちの母校である東京農工大学獣医学科内科学研究室准教授の西藤先生の皮膚病セミナーに行ってきました。

今回は基礎的な内容でしたが、一般開業医の皮膚病のアプローチポイントを教えていただきました。

普段、自信を持って診察をしていた皮膚病の診察の再確認や、見落としがちなポイントを再発見することができました。

早速、明日からの診療に生かしていきたいと思います。


ちなみに娘も一緒にセミナー会場に行き、同じ建物の保育室で遊んでいただきました。
お仲間の子供たちがおらず、先生とマンツーマン状態であったにも関らず、3時間半の間、飽きずに遊んでいたそうです。
すごいの一言ですね。
でも、お迎えの時に恥ずかしがりながら駆け寄ってくる姿をみると、思わず「ごめんね。」っと思ってしまいますね。
帰り道で、爆睡しておりました…。
やはり疲れたのでしょうね…。


画伯の作品

2010年05月09日 18時59分51秒 | 病院STAFF
日曜日と保育園が休みの日は、小さなスタッフが皆さんに多大なご迷惑をおかけしております。

来院された方々にはいつも温かい対応をして頂き、非常に感謝しております。

おかげ様で、最近は、「おだいじに~~~」と少し営業をしてくれるようになりました。

たまに恥ずかしい時は、飼い主さんが居なくなった後に、小さな声で呟くことがあります。


診察中はなるべく静かにしていてくれよ~…という想いも虚しく、「抱っこ、抱っこ~」と抱っこ攻撃が始まってしまうことも多々あります。

そんな時は、おやつ作戦 ビデオ作戦→最近はウサビッチで釣ってます(教育上問題あるか…) おもちゃ作戦 シール作戦  などなど…

今回は猫にフロントラインシール(毎月の投与をカレンダーに張るヤツ)をぺたぺた張ってもらいました…



なかなかの出来栄えです(親バカです)

ある午後のキャットルーム

2010年05月05日 00時23分38秒 | 病院STAFF
連休中は、午前中のみの診察を数日いたしました。
皆様には、大変不自由をお掛けしました。
明日(今日5日)も午前中のみの診察ですのでご注意ください。
もちろん、緊急の場合は遠慮なくご連絡ください。

今回は、caroどうぶつ病院の猫達のいるお部屋を少しご紹介いたします。

いわゆる「キャットルーム」を作ってしまいました。


本当は、壁に「キャットウォーク」を作る予定でしたが、内装費用が嵩み、願いは叶いませんでした…。

知り合いの方に天井からお魚さんを吊るして頂きました(手作りのお魚さんたちです)。
さして、窓には海藻があったりします。
イメージは、海です。

将来、少し余裕ができたら、自分でキャットウォークを作成する予定です。お楽しみにっ

オリンピック通りからこのキャットルームがよ~く見えますので、気になる方は是非見てください。

たまに、動く物体が見えると思います。

さて、一体何匹居るでしょうか…?

ちなみに、猫さんたちは基本的に動かないので、よく「ぬいぐるみ」に間違えられます…。