先日の日曜日に高齢期疾患のセミナーに行ってきました。
このセミナーは、某有名ペットフード会社が主催するセミナーで、毎年この時期に東京会場では、日比谷の帝国ホテルで開催されます。
このセミナーの「売り」としては、本来の趣旨とやや外れますが、夜から開催されるため帝国ホテルの軽食がつくという事です。
要するに、デザートバイキングです。
当日、デザートが食べられるのは小休憩中の10分位しかない為、休憩時間に知り合いの獣医さんと話をする傍ら、デザートを必死で食べる…。という休憩とは言えない状況が起こります。
もちろん、食べるのがメインではありますが、サブであるセミナーもちゃんと聞いてきました。あたりまえか…。
セミナーは高齢期の犬・猫に関する「経営的な話」と「病気の話」の二部構成でした。
経営的な話は、みなさんあまり興味がなかったようでしたが、高齢と言われている犬では7~11歳の子を飼っている飼い主さんの年齢の話が意外でした。R50(Round 50)、つまり40代後半~60代前半の飼い主さんが高齢の犬を飼っている人の約70%を占める…。という話でした。なんでも「しらけ」世代と言われているそうで、ミニカー世代とも言われているようです。会場にいらっしゃったR50の方々はどのように思われたんでしょうね…。
さて、今回お話したいのは、病気の話ですね。
高齢の動物の特徴として
1、睡眠時間の増加、活動性の低下
2、食事量は増えるが、体重は減る
3、突然の環境変化への適応力の低下、免疫力の低下 などですね。
高齢になるとやはり、消化能力が低下しますので、食べても食べてもあまり太りません。
人間の場合もそうだと思いますが、おじいちゃんやおばあちゃんで太った体系の方は少ないですよね。
ただし、年を経るにしたがって、腫瘍やホルモンの病気(猫だと甲状腺機能亢進症)を患ってしまう可能性が高まります。
そこでっその子の体重減少が病気などの影響か?単なる減量の途中なのか?の判断として、月ごとの体重の減少率をみるのも良いそうです。
大まかにいいますと、
6か月の間にひと月に体重が前の月より2%以下の範囲で減少している場合は、それほど問題がない…。
逆に、2%以上の減少がある場合は、何らかの対応、或いは原因追究をした方が良いとのことでした。
参考にして頂けたら…と思います。もちろん、元気がないとかの場合は相談して頂いた方がよいですね。
また、食欲が落ちるというより、高齢になると味覚や嗅覚が低下したり、歯周病が悪化する事が多い為、食事に対しては今まで食べた物より嗜好性のある食べ物(つまり~おいしい物)だけを食べる傾向が強くなるようです。
食事を温めたり、食欲が増すようにおいしい物を混ぜてあげるなどの工夫が必要そうですね。
ちなみに、可溶化繊維と抗酸化物質と不飽和脂肪酸のすべてが多く入っている総合栄養食を食べさせると、寿命をより長くするエビデンスがでているそうです。詳しくは当院まで…(処方食メーカーのまわし者ではありませんよ~)
その他に、セミナーでは腎臓病や肝臓病、心臓病、関節炎、認知症などなど、高齢期に起こる可能性の高い病気についてどう診断したらよいか?を体系的に教えていただきました。
最後に…
「老化」は避けられないものですが、老化によっておこる病気をより早期に見つけだすことで、動物たちのQOL:Quality of Life(生活の質)を上げることができるのではないでしょうか?
人は、動物も人と同じように老化が起こり、それに伴い「様々な病気が起こる」ということを動物を飼われる時点でしっかりと覚悟する必要があると私は思いますし、そのような状況になっても「最後まで動物に尽くしてあげる(治療をしなければいけないという意味ではなく最後まで看てあげるっという意味です)」という気持ちをもって頂けると嬉しいです。
このセミナーは、某有名ペットフード会社が主催するセミナーで、毎年この時期に東京会場では、日比谷の帝国ホテルで開催されます。
このセミナーの「売り」としては、本来の趣旨とやや外れますが、夜から開催されるため帝国ホテルの軽食がつくという事です。
要するに、デザートバイキングです。
当日、デザートが食べられるのは小休憩中の10分位しかない為、休憩時間に知り合いの獣医さんと話をする傍ら、デザートを必死で食べる…。という休憩とは言えない状況が起こります。
もちろん、食べるのがメインではありますが、サブであるセミナーもちゃんと聞いてきました。あたりまえか…。
セミナーは高齢期の犬・猫に関する「経営的な話」と「病気の話」の二部構成でした。
経営的な話は、みなさんあまり興味がなかったようでしたが、高齢と言われている犬では7~11歳の子を飼っている飼い主さんの年齢の話が意外でした。R50(Round 50)、つまり40代後半~60代前半の飼い主さんが高齢の犬を飼っている人の約70%を占める…。という話でした。なんでも「しらけ」世代と言われているそうで、ミニカー世代とも言われているようです。会場にいらっしゃったR50の方々はどのように思われたんでしょうね…。
さて、今回お話したいのは、病気の話ですね。
高齢の動物の特徴として
1、睡眠時間の増加、活動性の低下
2、食事量は増えるが、体重は減る
3、突然の環境変化への適応力の低下、免疫力の低下 などですね。
高齢になるとやはり、消化能力が低下しますので、食べても食べてもあまり太りません。
人間の場合もそうだと思いますが、おじいちゃんやおばあちゃんで太った体系の方は少ないですよね。
ただし、年を経るにしたがって、腫瘍やホルモンの病気(猫だと甲状腺機能亢進症)を患ってしまう可能性が高まります。
そこでっその子の体重減少が病気などの影響か?単なる減量の途中なのか?の判断として、月ごとの体重の減少率をみるのも良いそうです。
大まかにいいますと、
6か月の間にひと月に体重が前の月より2%以下の範囲で減少している場合は、それほど問題がない…。
逆に、2%以上の減少がある場合は、何らかの対応、或いは原因追究をした方が良いとのことでした。
参考にして頂けたら…と思います。もちろん、元気がないとかの場合は相談して頂いた方がよいですね。
また、食欲が落ちるというより、高齢になると味覚や嗅覚が低下したり、歯周病が悪化する事が多い為、食事に対しては今まで食べた物より嗜好性のある食べ物(つまり~おいしい物)だけを食べる傾向が強くなるようです。
食事を温めたり、食欲が増すようにおいしい物を混ぜてあげるなどの工夫が必要そうですね。
ちなみに、可溶化繊維と抗酸化物質と不飽和脂肪酸のすべてが多く入っている総合栄養食を食べさせると、寿命をより長くするエビデンスがでているそうです。詳しくは当院まで…(処方食メーカーのまわし者ではありませんよ~)
その他に、セミナーでは腎臓病や肝臓病、心臓病、関節炎、認知症などなど、高齢期に起こる可能性の高い病気についてどう診断したらよいか?を体系的に教えていただきました。
最後に…
「老化」は避けられないものですが、老化によっておこる病気をより早期に見つけだすことで、動物たちのQOL:Quality of Life(生活の質)を上げることができるのではないでしょうか?
人は、動物も人と同じように老化が起こり、それに伴い「様々な病気が起こる」ということを動物を飼われる時点でしっかりと覚悟する必要があると私は思いますし、そのような状況になっても「最後まで動物に尽くしてあげる(治療をしなければいけないという意味ではなく最後まで看てあげるっという意味です)」という気持ちをもって頂けると嬉しいです。