地図のない旅

地図を持たない行き当たりばったりの旅日記です。旅先で触れたこと、感じたことを写真を織り交ぜて綴っていきます。

過去への旅

2011-10-05 00:21:27 | ☆心象風景
北海道に戻って来て、早くも半年が過ぎようとしています。
3.11の東北大震災後に秩父三十四観音霊場の巡礼の旅をしたほかは、これと言って旅らしい旅はしていません。
帰郷前に、信州・信濃町や善光寺、「かんだた」なども別れの挨拶で廻りたかったのですが、震災疲れや何やらで断念。
北海道に戻ってからも数ヶ月は全く何もやる気の起きない状態でした。







眠れぬ永い夜に、ふっと想う事があります。

「何故旅をするのか?」

と聞かれた時に、

「人間好きになりたいから...」

今まではそう答えてきました。

ならば旅を続けていたこの四年間は、人間嫌いだったのか?
旅をしない最近は、人間好きになれたのか?
自分でも良く分かりません。






旅は現実からの逃避だ、という人がいます。
しかし、おいらにとって旅そのものが現実であり、むしろ日常生活が旅と言う現実からの逃避になるのです。
少なくとも、この四年間はそうでした。
多くの人と出会い、そして別れ。
指折り数えながら、通り過ぎた人たちのあれこれを思い浮かべます。






過去を振り返る時、多くの事を忘れ去っている事に気が付きます。
これはとてもつらい事なのかも知れません。
幸せを感じた時の記憶と言うものは、永く記憶に刻まれて忘れる事は無いからです。







旅する先(敢えて過去に)に何があるのか?
おいらにはさっぱり分かりません。
ですが、旅をしながら遠く淡い記憶(過去)を掻き分けて行けば、何か(未来)が見えてくるのではないか、と思えてなりません。






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