まずは一句。
国葬で、上へ下への大騒ぎ。
身捨つるほどの祖国はありや。
別に自分は自民党の支持者でもなければ安倍さんの支持者でもないし、むしろ政治は嫌いで距離を置いている方だ。ただ、安倍さんの国葬に賛成だの反対だので揺れている現状を見ると、どうしても寺山修司の句を思い出してしまう。
「……身捨つるほどの祖国はありや」
寺山は暗い海を見ながらこの句を詠んだ。
ブラジルではアイルトン・セナが国葬になった。
セナは確かにヒーローだったけど、国のために働いたかというとそういうことはなかっただろう。それを思うと、何度かおなかを壊しながらも、一番長く総理大臣として頑張って働いた人でさえ国葬にするかしないかでもめてしまう国というのを見ると、つくづく「なんだかなぁ」と感じてしまうのだ。
国のために働いたからといって、国は何を返してくれるのだろうか……?
安部氏に対してもこんな扱いしかできないのであれば、誰が手厚い扱いを期待できるんだろう。
……ねえ?
セナ。かっこよかったなぁ。