
発表会が終わってホッとすると同時に放心状態に、というのも発表会あるあるの一つかも知れませんが、今回は放心することなく普通に日々を送れています。
ほっとしたのは事実で、義務として演奏することがなくなったので、発表会後は「スティリアの女」に限らず、自由にのびのびと弾くことができるようになりました。この調子で弾けばよかったのだと思えるのも、まあ、発表会のご利益なのかな。
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発表会後に考えたことが三つあります。ひとつは、「スティリアの女」という翻訳は間違いではないけれど曲の実態には合わないのではないか、ということ。私自身、一度決まった題名を変更するよりは伝統的な題名を残した方がよいのではと思っていたのですが、実際に、舞台でアナウンスを聞いた時、一瞬、カラオケ大会に出ているような錯覚に陥りました(笑)。単に「スティリエンヌ」または「スティリア舞曲」がよいのではないかと思います。
二つ目は、発表会での私のピアノの音が小さかったこと。お子様たちがガンガン弾かれているのに私の音量はほとんどハープシコード並みでした。つまり、ダイナミックスが狭いのです。ピアノの弱音(p)をより弱く弾くクセがあり、従ってフォルテ(f)も弱いのです。
これは音量が自由になる電子ピアノで主にヘッドフォンを使っている影響もあるかも知れません。常にグランドピアノでガンガン弾ければ解決するのでしょうが、こればかりは…
最後は、次期練習曲。発表会の告知があった時は7番「清い流れ」が終了したところだったのですが、私の希望で特別に14番の「スティリエンヌ」にしていただきました。本来は、8番の「優美」に戻るべきです。しかし、ここまできて各駅停車で出直しする必要があるのかなと思いました。曲がりなりにも14番が弾けたのだから、8番から13番までは飛ばしてもいいのではないかと考えました。
とすると、次の課題は、15番「バラード」ですが、さて。∎
Panasonic / LUMIX LX9