鰻屋というところ

ある日突然、『食べたい！』と思うもの・・・
年若い頃は、それはケンタッキーのフライドチキンや宅配ピザだった。
そういえば、久しく食べてない。
もうこれからは、あれらを発作的に食べたいとは思わない気がする。

最近は「鰻」かな。
子供の頃は、『身はイラナイ、タレだけご飯にかけて』だった。
大人になったら「身」のほうも好きになって、最近では２ヶ月にいっぺんくらい発作的に食べたくなる。
山椒の香りにも癒されるしね。

それに鰻屋というのは、大人の集まる場所。
若いカップルばかりが集う店と違って、たいてい落ち着いた雰囲気で、居心地も悪くない。
大人なのは客だけでなく、店員さんも、なのだ。
先日も・・・

チェロを担いで出歩いていると、「そんなデカイ荷物持ってうろうろしてたら邪魔やんか！」という目で見られることが多い。
だからレストランなどに入るときは門前払いされるのではと、内心びびっているのだけれど、老舗といわれる店などでは、そこんところ、やはり対応が違うのだ。

席へ案内される際に、まず楽器の安全な置き場所を考えてくれるし、帰り際「チェロですか？まあ、素敵！」などと声をかけていただくことも多い。
おなかも心も満足させてくれるのだ。
おっ、鰻はビタミンＥたっぷりだから、お肌も満足か