チェロ好きなるままに

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倉敷中央病院でベートーベン

2013年01月13日 18時43分34秒 | 音楽関係
カルテットの15番を演奏。


この曲は、ベートーベンが大腸炎で生死をさまよったのち、治ってから感謝の気持ちで書いている(三楽章)。まさに、病院で演奏するのにぴったりの曲。ごたくを述べれば。
しかし、普通の人の感覚だと、まず、クラシックということで、敷居は高く、カルテットで聴いたこともない全くなじみのない曲が40分も続くのである。そんな曲を病院で演奏して、はたして喜んでもらえるのか、と疑問にも思う。
ところが、何十人かのひとが、さいごまで、帰らず聴いてくれた。おまけに、ほとんどの人がアンケートに書いてくれ、元気を貰った…感激した…うんぬん。
自分たちの演奏の、身のほどはわかっているつもりだ。とても、プロのようには弾けてない。遊びの演奏だ。

なのに、である。

これは、ベートーベンの曲自体が、そういうパワーを持っているから、としか思えない。いろいろ辛い思いをして、乗り越えては、また辛い思いをして、という人生を生きたベートーベンの曲がパワーを与えるのだ。

間違いない!!

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