晴れ、ときどき毛玉なり

~時には毛玉も吐くけれど、とりあえずは今日の努めにシペシペするなり~

猫好き夫婦の日常生活あれこれ雑記

「大江戸りびんぐでっど」  中村勘三郎さん追悼上映

2013-01-14 | レビュー

(↑過去上映時のフライヤー)

昨日、大阪ステーションシティシネマまで下男と「大江戸りびんぐでっど」(シネマ歌舞伎)を観に行きました。

中村勘三郎さん追悼上映ということで、公開映画館は全国で3館だけ、公開期間も1週間だけです。

(期間1月12日(土)~18日(金) 東京、長野、大阪それぞれ1館のみで上映)

 

作・演出が官藤官九朗でゾンビものとあって、前々から観たかった演目なんですよね~。

で、実際に観てみると、なんか不思議な感覚でありながら、すごく楽しめました

どう不思議かっていうとね、「ああ、やっぱりクドカン…」と感じさせながらも、しっかりと歌舞伎してるところ。

 

存鼻(ゾンビ)が集団でダンス― 日本舞踊じゃないですよ、洋モノ、洋モノ! ― するんだけど、

歌舞伎に多い「やつし」(身をやつす、身分を隠す)設定や泣かせどころはしっかりある、その上

歌舞伎の最強ヒーロー・キャラ「暫く」の権五郎が出てくるというパロディ要素まであるという、

面白さテンコ盛り状態の作品でした。

(パロディは歌舞伎作品に限らず、ゾンビものとあってジョージ・A・ロメロ作品など映画ネタも多くありました)

歌舞伎ファンもそうでない人も楽しめる作品です

 

ただ…やっぱり、勘三郎さんは惜しすぎますよね

 

作品を観ている最中は楽しかったんだけど、観終わったらすごく淋しくなりましたよ。

昨年末、夫婦で来年こそは勘三郎さん親子の出演舞台を観たいよね~、なんて話していたんですもの

 

今年は3月から、シネマ歌舞伎作品が月1回の頻度で上映されるそうです。

今となっては、勘三郎さんの作品はシネマ歌舞伎で観るしかありませんので、上映を見逃さないように

まめにチェックしたいと思います。