ときは突然やってきた。
わたしが彼女の家に行くということになり、駅まで迎えにきてくれた樋口円香と歩いていた。その日はよく晴れていて、少し肌寒かった。ちょうど今ぐらいの季節だ。
「あ、樋口だ」
透き通った声が薄暗い道に響いた。そのひとの髪はちょうどその時の空みたいな色をしていた。
「あ、さくら」
わたしは恋人がどうやら動揺しているようだ、ということに気付いて、おやとおもった。樋口円香は動揺を見せることのないひとだ。わたしの前で声を揺らしているところをほとんど見たことがない。
「なんかさ、私のこと避けてる?樋口」
「べつに……、避けてないけど」
「あ、そう? 家にも来てくんないじゃん」
「私、浅倉の家、行く必要ないでしょ」
「そうだね」シャニマス 市川雛菜 コス衣装
「てか、人待たせたくないんだけど。用がないなら……」
「樋口が私の家に来てくれないの、なんか変な感じがする」
「……はあ、浅倉、」
「樋口がいないのって、めちゃくちゃ変な感じがする」
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