、最大のピンチです。梨子ちゃんがどうもご立腹らしいです。
すごーく真剣な顔でお出かけに誘われてるんですけど、顔がとーっても怖いんです。JKが二人で買い物してるのに、片方は眉間にシワが寄っててもう片方がそれにオロオロ。
「むー……こっちは違う気が……でもこっちはあんまりあったかくない……」
なんでしょう、私の知ってる買い物だったらもっと茶々が入れられると思うんですけど、梨子ちゃんが真剣になりすぎてて声がかけられません……。
「り、梨子ちゃーん……」
「ねぇ曜ちゃんはどっちがいい?こっちの方があったかいと思うんだけど色が合わない気がして」
「私防寒具はあるから別にいいよ……?」
「毎回忘れるものなんて無いのと一緒でしょ」
うぐ、正論。どうも梨子ちゃんは『プレゼントなら忘れないでしょ』との事で。確かに梨子ちゃんから貰ったら忘れることは無くなりそうなんだけど、今はちょっと不安。
「……!これ!」
「え?……可愛い」鐘嵐珠 ライブ衣装
「でしょ?しかも触ってわかる温かさ!これにしましょ!」
「うん、それじゃあ帰ろっか」
「何言ってるの手袋も帽子も……インナーも」
「えっ」
場面変わりまして再び渡辺曜です。梨子ちゃんが燃えすぎた結果防寒具一式を揃えてもらってしまった……しかも梨子ちゃんからのプレゼントで。なんか気が引ける……更にバスが来ない時間で、せめて梨子ちゃんのお父さんが迎えに来るのを待っています。寒い……。
「……くしゅっ」
「梨子ちゃん、寒いの?」
「うー、ちょっとだけね。あ、気にしないでいいからね」
梨子ちゃんはそう言って真っ赤な手を口元に近づけて息をはーって。可愛いんだけどやっぱり気になっちゃって。でも私には少しだけ温いカイロくらいしかない。小原鞠莉 クリスマスプレゼント編 コス衣装
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