ねこのひたい

ねこのひたいのような庭と、趣味の読書と,
おとぼけな日々のことをいろいろ書きたいです。

母、私を忘れる?

2022年04月26日 | 介護の問題
母の入所する特養の面会が、数か月ぶりに制限解除になりました。
他に用があったので、初日に行ってみたのですが。

私を目の前にして母は
「chabonosukeは来ないの?」
と私に聞きました。

「chabonosukeだよ」
と答えても
「chabonosukeは来ないのかね」

そんなやり取りが2,3回行われ
付き添いの施設の方が
「chabonosukeさんですよ」
って言っても怪訝な感じ。

そうか、
マスクとフェイスシールドと眼鏡をはずしたら
ちょっとはわかるのかも、ってはずしてみました。

ちなみにフェイスシールドは施設の面会時の決まりなんですが
付き添いの方からは、この距離ならしなくていいですよって
その後言われました。

ついでに言うと、
私と母の間はビニールで仕切られてるんですけどね。

素顔の私をみて、わかったのかわからないのか
その後は
「chabonosukeは来ないの?」
はなくなりました。

そしてこの日のもう一つの目的、
母の兄と兄嫁が亡くなったことを話しました。

これも
わかったんだか、わからなかったんだか。
ただ、兄嫁の名前を言ったところ
体の前で手を組んで
「え~?」って驚いたのでわかったのかも。

母は数年前から「53歳」で年齢の認識が止まっていて
その頃の私は20代半ば。
chabonoeuke(20代)が来ると聞いていたのに
来たのはおばさん。
そりゃ、誰?って思うよね。

そして思いました。
長い面会制限があって
私に会えなかったことで私を忘れてしまったんじゃないの?
感染対策が過ぎて、認知症を進めてしまった?

一方で、
会っても会わなくても、そういう時期を迎えたんじゃないだろうか。

少し話は飛びますが、
一昨年、お母さんががんに罹患し
治療の方法はもうなく、
この先は緩和目的の入院か
自宅で看取るかの2択を迫られた方がいます。

その知人は、大変なお母さん思い、かつ
家族の応援を得られる、
そして介護の期間が限定的、
という理由で家に連れ帰り
大変満足の行く看取りをしたと言います。

これを見習って、母に忘れられたくないなら
介護施設ではなくて私が家で看るのがよかったんだろうけど
私には助けてくれる家族も、それを成し遂げる胆力もないので
母が私を忘れるのも避けられないことだったんだな、と思ったりしました。

母はどうなのかな。
家族がちっとも面会に来ず
(来てもイメージと違う家族)
さみしい思いをしてないかな。

さみしくなくて、施設の人がみんな親切で
困ったことも少なくて
気持ちよく暮らせているんだったら
私を忘れるくらいはどうってことないね。

施設から送られてきたひな祭りの写真。

うちでは何十年もひな祭りやってなかったから
お祝いしてもらってよかったね。


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2 コメント

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Unknown (ぽぽんがぽんきち)
2022-04-29 16:40:07
コロナ対策が認知機能の低下を加速したのだとは思います。面会ができないだけでなくて、他にもいろいろ制限があってイベントがなくなったりして、刺激が少なくなっちゃったからね。
私は今年になって一度も母に会ってないです。
もう私のことはわからないと思います。
前回会った時も、秒で誰だかわからなくなったし。
面会に来たことも秒で忘れちゃうしね。
忘れちゃうから、誰も来てくれないと思って寂しくなちゃうのか?寂しい気持ちにもならないのか?そこはわかりませんが、一緒に暮らしていても誰なのかわからなくなるので、気持ちよく優しく接してくれる職員さんと暮らす方が間違いなく幸せだと思います。
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Unknown (chabonosuke)
2022-05-01 11:15:37
ぽんきちさんも全然お母さんにあってないのね。
認知症は進行するのはしかたないけど
やはりこの2年の刺激のなさが進行を早めたような気がしてます。

昨年、偶然日向ぼっこ中の母に会った時は
向こうも気づいて、ニコニコしていたんだけど
今回の面会は、この「ニコニコ」が全然なくって
それがちょっと悲しい気持ちになりました。

こういう状態だと
日々「ニコニコ」していてくれたら
それだけでいいよね。
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