更なる心労

「会わせたい人がいるなら今のうちに」の二日後

腕枕でテレビ見るほど回復した父。

緊迫からの脱力感あふれる様子に、

私の気持ちが追いついていきません。

 

そこへ更なる問題が。

退院したらどうするのか。

病状がこのまま回復すれば、

今まで入所していた施設に戻ることは可能。

だけど、戻る期限はお正月明けまで。

本来だったら１ヶ月ほどだそうですが

年始年末をはさむので、その期限だそうです。

 

また、病状が回復しない場合、

具体的には酸素マスクや点滴など医療的な処置が必要な場合

今までの施設では受け入れ不可。

別の施設なり病院を探すこととなります。

 

と言う話を、その担当の方に伺ったのですが

病状がまだ安定していないことから

今の段階ではどうなるかは不明です。

 

一年ほど前、

転院が決まっていた病院の対応が最悪で

今の施設を急きょ探して移ったことを思い出します。

あの件で、ものすごく気力を消耗し

仕事を続けるのが困難に思えるほどでした。

 

また、あれか…

世の中、介護を必要とする老人にあふれていて

状態によっては施設が異なることもじゅうぶん承知しているけど

またか、と思うと気持ちも萎えます。

 

知り合いの中には

「どんな状態でも、お父さんが生きているほうがいいよ」

と言ってくれる人もいるけど

本当にそうなのかな、と思う自分もいて

心労はいやますばかり、です。