ねこのひたい

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心労

2018年12月03日 | 介護の問題

施設に入所している父が入院しました。

半月ほど前に風邪をひき、それがなかなか治らず

食欲も落ちていました。

 

父の施設では月に2回訪問診療があり

それをお願いしたところ

レントゲンで胸の撮影をする必要があるとのことで

病院を受診することになりました。

 

ここまでは想定の範囲内。

施設の看護師さんなどと

「もしかしたら肺炎になっているかも…」

なんて話していたのですが、普通に会話などもできていたことから

そこまで重篤な状態だとは思いませんでした。

 

病院を受診し、膿胸であることが判明しました。

膿胸自体はそれほど難しい病気ではないようですが

父の場合は、心疾患などもあることから全身状態がとても悪い、と。

かなり深刻な状態であると告げられました。

 

主治医は「全力で治療に当たります!」と

力強くおっしゃってくださいましたが

内心「年齢も年齢なので、ほどほどのところで…」

と思っていました。

 

その翌日、病院から電話がありました。

父の血圧が急激に下がってしまった、

ついては至急病院に来れないか、と。

 

行きました。

かなり動揺しつつ、

でも、さすがの父も力尽きる時が来たのか…

そんなことを考えながら運転をしていました。

 

病室へ行くと、そこには父と主治医の姿が。

「今、強心剤の投与などをして落ち着いたところです。

ですが、今後何があるか予断を許しません。

会わせたい人がいれば、なるべく早いうちに…」

みたいなことを話されました。

 

また、

「やることはやりました。

後は患者さんの体がどれだけ頑張ってくれるかです。

今後も、患者さんが退院することを念頭に治療に当たります」

と言う話もありました。

 

もちろん?私は心の中で

「お父さんはもうじゅぶん頑張ったよ。

このまま静かに息を引き取っても、なんの文句もないよ」

と考えていました。

 

その心の声がもれたんでしょうか。

担当の看護師さんが

「高齢なので、今までのようにはいかないかもしれませんね」

とおっしゃっていました(主治医がいない時ですよ)。

 

また、私の目からすると「スヤスヤ眠っている」と見えたのですが

看護師さんの説明によると

「昇圧剤で血圧を保持している状態」

とのことで、医療によって生かされていることを目の当たりにしました。

 

その後、首都圏に住む弟夫婦もかけつけ、

夫は早目に会社を切り上げて、見舞ってくれました。

誰もが

「さすがのお父さんも、今回ばかりは…」

みたいなコメントでした。

 

その翌日、病室を訪ねると、父が目を覚まし

少しですが話をしました。

入院した日に比べると、話し方も明瞭になって

あれ?なんか、具合がよくなってる?

気のせい?

 

また次の日は、我が家の子どもたちが帰省し

一緒に見舞ったのですが、

ええ?テレビ見てる!!!

しかも、腕枕で…

あ、酸素マスク外れてるんだ。

あれ~~~まさかの復活???

 

弟に様子を連絡したのですが

なんだか信じてない様子。

その翌日、弟は子ども2人と連れて見舞ったのですが

「本当だ!回復してる!!!ビックリ」との反応でした。

 

そんな訳であわただしかった一週間。

一度覚悟を決めてしまったので、

まさかの回復に、どう反応してよいのかわかりません。

 

正直「よかった~」とは思えません。

今後回復したとしても、更なる体力の低下などが待っているそうです。

そうすると父の生活の質も更に下がるのは必至。

それは父にとって良いことなんだろうか、と感じます。

 

ただ父は常日頃

「東京オリンピックを見る」と言っていました。

それは、まだ目標として「あり」だよね。

 

そして、私はとても疲れました。

できたら誰にも会わず3日間位寝ていたいです。

心の持ちようの上がり下がりで、

こんなに疲れてしまうとは…

とにかく、疲れました。

 

 

 

 

 

 


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