手刻みと自然素材で造る大工さんのブログ…

大工さんの作業場、現場の様子
日常の出来事、
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中塗り…チリじゃくり…!!

2011-06-12 21:01:53 | ひとりごと
画像をみると、仕上がったようにみえますが左官の中塗りが仕上がったとこです

中塗りが仕上がり、という箇所もあります。

さて、その仕上げの塗りですが、中塗りの半年くらいあとに仕上げます。

というのは表面は乾いていますが、まだ完全に水分が乾いていないので

時間がたつとどうしても木との境にスキマができてしまいます、私たちは‘チリが切れる’と

いいますが…。ですので、早々にしあげると、チリ切れをおこしてしまいますので、

十分乾いてチリ切れしたあとに仕上げるのです。そうするとまったくチリ切れはおきないとは

いいませんが、きれいにしあがります。

当然、うちらは柱にもチリじゃくりといって、仕上げの溝をついてあり、その溝の中まで左官塗りを

してチリ切れをしにくくなる工夫をしています ←なんのこっちゃかさっぱりわからんと思いますが

そんなときは現場で実物をみながら説明いたします

左官さんももっとうまく説明してくれるでしょう

…そうなんですよ、家造りとは現場をみて、職人さんと話をして、聞いて、実際に自分の目で確かめて

という‘行動’が大事だと思います。

カタログでみた、ネットで調べたということも必要なのかもしれませんが、現場の声が一番確かだという

ことに気付いて欲しいですね。なぜ、その材料を使うのか、その商品を勧めるのか、その応えは職人さん、

建築屋が一番わかってるはずですから。

私の友人も言ってました‘あたまでっかちな人は家は造れない’…と…、

その言葉で、ふと思い出したことがあります

私が‘木曽三川の山の木で家をつくる会’に参加していたころ(この会は解散しました)、常連のように

参加している○○さんという方がいました、その都度いろんなテーマがありいろんな知識を得られたと思います…

ですが、その会の中でも会員の意見が一致しているわけではなくそれぞれの言い分見解があります。

あるとき、その会の会員が『○○さんは、家は建たないわ~』と、ぼそっと言ったことがあります。

まさに友人の言うとおりだと思います。

私も、その会で講師をやらせていただく機会がありましたが、『私の言うことがすべてではありません、

同じ大工でもいろんな意見、見方があります』と前置きをしてしゃべりました…

‘木曽三川の山の木で家をつくる会、で、大工が言ってた…’なんて、それがすべてのことのように

よそで言われたらたまりませんからね

…チリじゃくりがしてある仕事はきちんとした仕事だ、なんてここで言い切ると、それがすべてだと思い

チリじゃくりが全然必要ないとこ、必要のない仕事まで目に付けて、あっ!チリじゃくりをしとらんがや~、

大工のブログに書いてあったぞ~、なんて言われたらたまらんからね

百聞は一見にしかず、と言うとおり現場でまずなんのこっちゃか確かめてください



床はまだ養生材がしいてありますので、杉のフローリングの顔がみえません





コメント (3)
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