おねぇちゃんが帰ってくる夜明け。
だから、
お掃除、お掃除
で、お昼過ぎ
トン、トン、トン、トン(階段を上がってくる足音)
でも、この足音はおねぇちゃんじゃない。チッ、、、
「ちゃちゃ、今、舌打ちせんかったか? ただいま」
…知らんざます。お帰り(チッ)
「あっ! やっぱいま、、、」
さて、40’sオッサンも帰ってきたので、ちょこっとおねぇちゃんたちの職場に居るねこちゃんたちは元気かどうか見てこよ、って行ってはみたものの、、、
なんの心配もいりませんでした。東京に行かなかったほかのおねぇちゃんたちが、ちゃんとごはんもあげてくれていて、ごらんのように、みなさん、スヤスヤ、スヤスヤ、お昼ね中でした。
で、その帰り道。強い風が吹きつける紀ノ川大橋にて、中学生でしょうか、うらやましいくらいに若いふたりが、ほほえましい間隔をあけ並んで歩いておりました。そして、紀ノ川大橋を渡りきるころ、間隔はそのままに、ぎこちなくでもしっかりとふたりの手と手はつながれておりました。
そして、
そして、
「ただいま、ちゃちゃちゃん、モグちゃん」
…『おかえり、おねぇちゃん』