2017年のBRMブルベの受付があちこちで始まっている
オダックスジャパン管轄の開催がまた増えて277回。フレッシュが3回。合計280本のようだ。
年間計画を立てエントリーやホテル、飛行機やフェリーの予約を始めるのがだいたい今の時期(11月12月)からである
なので表題の「謹賀新年」は文字通り新しい年がもう始まっているという意味です
間違えてるかもなので信用しないでくださ~い
1000が7本、フレッシュが3本
600が49本
400が60本
300が61本
200が100本
沖縄がいいかなとか、帯広がいいかな、イザベラロードがいいかな、1000はどこがいいかな、どこのフレッシュなら行けるかな、などなど考えるだけでワクワクしてきます
全ブルベ走ったら約10万キロ(笑)同日開催が多いので不可能ですが。。。
各ブルベの平均参加者が70名と仮定するとのべ参加者は約2万人
これはもうマイナー競技とは呼べない数字であり、自転車乗りのみならず社会的にも認知されてきてるスポーツと言っていいだろう
参加者のマナーやコースレイアウトなど運営側の是非を問われるのも致し方のないことだろう
ブルベの素晴らしいところは参加者が主催者でもあり営利目的なことを一切排除してること
スタッフすべてがボランティアで働き、献身的に運営に当たってるということだと思う
「走りたいなら走らせろ!」
つまり誰かが作ってくれたコースを走りたいのなら、自分でもコースを作りみんなを走らせろ、というのがブルベ参加者の倫理。
そのために参加者は他の自転車大会では考えられないような破格のエントリフィで気軽に参加できるのです
ブルベの壁 蘊蓄
ブルベは、走力はもちろん、地図を読む力、天候を読む力、マシンや心身に起こる様々なトラブルに対処できる能力などサバイバル的な要素も多く含む
決められたコース通りに決められた時間内に走らなければ認定を受けられない
20歳以上の成人のみが参加できる自己完結のおとなの遊び。走行プランの立て直しや引き際を見極める判断力と決断力も大切な要素
いちばん大切なのは楽天的な性格だと思う。繊細かつ大胆で図太い精神力が試される場合もある
毎年、春先には平坦200あたりを中心に各団体が初心者や久々に自転車に乗る往年のライダーにも優しいコース作りをしている。
自転車乗りにとって平均時速15kmに設定されているブルベは然程のスピードではなく(普通のロードサイクリングでも平均時速20km位で走るので)
平坦の200は間口を大きく広げている。200kmという距離の壁はあるものの、100km走ったことがある人にとっては完走できる可能性が高い
4月にはフレッシュ(矢)と呼ばれるお祭りもあり、パーマネントコース(決められた条件の中で自由に日程を作って良い)や
山岳SR600(600kmで獲得標高1万メートル以上)もこの頃からチャレンジャーが増える
5月6月あたりには400,600、1000、そして山岳コースも増えてきて趣向を凝らしたレイアウトが施されている
距離の壁のほかに、闇の壁というものがある
200では13時間半。夜間走行はゼロかせいぜい2時間程度
300だと20時間。夜間走行が3時間から6時間ほど
400は27時間でオーバーナイト
600(40時間)以上は2回以上夜を走らなければならなくなる
寝ずに走り続けるツワモノもいるが、睡魔の壁を克服しなければならない。仮眠や休憩を如何に効率的に取れるかも安全完走のコツ
また信号だらけの市街地や、逆に自販機も飲食店もなにもないルート条件の壁、
雪や雷や雨や風、寒さ暑さなど気象条件の壁、
そして荒れた路面や山岳アップダウンなどの道路条件の壁、
坂がきついのは嫌だがその先に下りが待ってるので時間配分をうまく使えばなんとかなる(と、自己暗示をかけながらのぼる)
雨も嫌だけれど全身ずぶ濡れになってしまえば案外気にならなくなるものだ(冷えさえ克服すれば)
向かい風。これが一番厄介で、いつまでもどこまでもずっと坂道を登ってるような感覚に陥る
信号だらけの市街地。これも厄介でスピードを維持しにくくなり交通量も多く神経がすり減る
おなじコースでも春と秋では季節風の影響もあり趣が異なり、また逆打ちも開催されたりして、印象がずいぶんと異なる
またヘブンウイークと呼ばれる一週間でSR(一年間に200~600すべて完走)に挑戦するものや、
北海道1200や日本縦断2400kmなどの長距離ブルベなどなかなか一人では体験できないものも行われている
ひとりでは無理でも、前後に同じ気持ちのライダーが走ってると思うと頑張れるからブルベは不思議である
PC以外での参加者以外の人からの援助は禁止されているが、走者同士の助け合いは推奨されていて、
困ったときにはお互い助け合ったり励まし合ったりしながら共闘するのがほかのスポーツと大きく違う点かもしれない
スポーツと旅が一緒になったのがブルベ(ランドネ≒旅)であり、参加者はランドヌールと呼ばれる
エントリー峠を乗り越え、当日は柵をやりくりして遠方のスタート会場へたどり着き、ゴール後は家に無事帰り
翌日からの日常へ復帰する、これも参加の壁と呼べるかも知れない
様々な壁を克服して完走したときの喜びっていったら!!走ったものにしか得られない感動がまっています
各コースコーディネートには工夫がされていて安全性は一番だが、景勝地、グルメポイント、坂馬鹿垂涎で尻尾振って喜ぶ山岳(笑)など走って楽しい道を主催者は盛り込むのだ
そして集大成が4年に一度フランスで開催されている世界最古の自転車イベント、PBPパリブレストパリである
と、当たり前のことを長々と書いてしまった(笑)
私なんかのペーペーが偉そうに語ってしまったが、少しでも多くのライダーにブルベを楽しんでほしいなあという気持ちからですのでお許しくださいませ。
さて
2017のランドヌール宮城各コースについて触れておこう
クラブ内では各スタッフが新コース提案を日々繰り返しているのですが、最終的に採用となる基準はこれに尽きます
「試走して楽しかったか、走らせたいと思ったか」
を常に頭に置いたルーティングを心掛けています
各コースの紹介は同じくランドヌール宮城スタッフYO-TAさんが詳しく書いているので是非ともご閲覧のほどを。
http://wonderingdays.blog37.fc2.com/blog-entry-725.html
Wandering Days
また、ランドヌール宮城のホームページに追って詳細が掲載されますので公式発表をお待ちください
https://sites.google.com/site/randonneurmiyagi2/
下記のコース説明と難易度は私が勝手につけたものなので参考程度に考えてください
~春を巡れ~
BRM422宮城200石川夏井
獲得標高差2150m
BRM422宮城300小名浜
獲得標高差2660m
同日開催の200,300です。コーディネートは私ちゃりけんでございます(笑)
昨年、一昨年と「磐梯吾妻クラシック200」を秋に行った福島市開催ですが、2017は大きく時期とコースを変えてド平坦?
夏井川千本桜並木や、三春の滝桜など全国に名を馳せる名所を駆け巡ります
200は阿武隈山地を中心に中通りをぐるっと一周
300はそれに加えていわきまで脚を伸ばし湾岸線を北上する部分を加えています
コースは序盤に国道115号線の旧道で道の駅つちゆまで(距離20km標高差700m平均勾配3.5パーセント)登ったあと岳温泉、安達太良山麓を緩やかに下りながら郡山へ
郡山は市街地を避け西部ののどかな道を走り須賀川へ
石川までは200,300同じルートです
石川、というと石川広域農道のアップダウンをイメージされる方も多いと思いますが通りませんのでご安心を(笑)
200はその後平田村経由で小野町へ(距離18km標高差250m勾配2~3パーセント登り区間有り)夏井千本桜付近で130km地点のチェックポイントです
300は石川町から御在所街道でいわきへ。約40kmダウンヒルです。小名浜から四倉まで海岸線を34kmほど走ります。風向き次第では天国にも地獄にもなる区間です
四倉で185km地点。小名浜から四倉にはたくさん食事処があります。四倉から小野町へは小川郷経由で夏井川を遡上します(距離30km標高差400勾配1.5~2パーセント)
夏井千本桜で距離230kmです
200、300ともに夏井からはまた同じコースを辿ります
最大の見せ場である三春滝桜を見学後、ゴールまでほぼほぼ(初めてこの言葉使ってみました)50km下りです
このあたりには三春の滝桜の子どもとか孫とか呼ばれる枝垂れ桜が点在しますので必ずどこかでは満開の桜に出逢えるはず
難易度を付けるならば
200は★★✩✩✩
300は★★★✩✩
といったところでしょうか
スタート会場はいつもの荒川さくらづつみ河川敷を予定
JR新幹線福島駅から約2kmの位置。遠方からでも金曜の仕事終わってから福島入り前泊可能だと思います
走り終えてから新幹線で帰るもよし、後泊して翌日は冬期閉鎖の解けた磐梯吾妻スカイラインの雪の回廊を楽しむもよし
全国的に有名な花見山を愛でるもよし、国土省一級河川水質6年連続日本一の荒川で泳ぐ(笑)もよし
楽天トラベル人気日本一の土湯野地温泉、じゃらん総合満足度日本一の高湯温泉、縄文時代からの歴史ある飯坂温泉にとっぷんもよし
(福島ー仙台22分、福島ー東京83~93分)
〜風に抗え〜
BRM513宮城200スーパーフラット
YO-TAさんプロデュースのスーパーフラット200です
標高獲得も930mと初心者や坂嫌いな方にも楽しめるレイアウトだと思います
米どころ登米大崎を巡る旅。交通量が多いのとラストに登りがあるのでサボり過ぎないように注意
抗えって・・・?え?
難易度★✩✩✩✩かなあ
~源をさぐれ~
BRM603宮城400阿賀野
獲得標高差3300m
寒河江から小国経由で新潟へ。昨年は向かい風で下りなのにスピードが出ずに苦労しました
一転、新潟から会津喜多方までは追い風に助けられ順調。天気に恵まれ夜間走行も苦にならず
大峠では睡魔に襲われましたが仮眠を入れながら寒河江に戻りました
天候や風向きによって感覚が違うブルベになりそうです
難易度★★★✩✩かな
~追い風に乗れ~
BRM701宮城600日本海スーパーフラット
獲得標高差?4500~5000mくらいか?
大好きな笹川流れを含むコース。でも湾岸は暗闇の時間帯になりそうです
上弦の月なので沈んだ深夜は仮眠場所確保したほうが良いかも
BRM603と反対方向に新潟を目指します。白部、喜多方、阿賀野川・・・
このコースも風向きによる影響が大きいかもしれません
難易度★★★★✩かな
~北上川をさかのぼれ~
BRM909宮城400女川八戸
獲得標高差?3000~4000?
ワンウエイの北上400です
岩手県は三陸を外し内陸の北上川を文字通り北に上がります
後半は山中となりアップダウンがあるコース
走行後は宴会?
難易度は★★★✩✩~★★★★✩
以上6本が2017に開催されるランドヌール宮城のブルベです
フラットだのスーパーフラットだのウルトラフラットだのと、やけにフラットフラット言ってますが
山だらけの東北でいかに獲得標高を少なめにして、しかも走って楽しいコースにしようかとメンバーそれぞれが
考え抜いたコーディネートになっています
平坦故に風の影響を受けやすいところが多いかも。追い風にのれるか、抗うハメになるか・・・
ふらっとさぎって言わないで(笑)
ブルベが初めての方や坂道が苦手な方はBRM513宮城200スーパーフラット
がおすすめです
たくさんの方に走っていただきたいと願っています
出発地点も寒河江・岩出山(池月)・福島市に加えて女川の設定も増やしました
スタッフの頭の中にはすでに2018.2019のコースも浮かんでおり開拓が始まっています
あ
2015、2016の磐梯吾妻クラシックも、やめたわけではなくもっと面白く(タノクルシく?)なるようにと練っておりますので復活を暫し待たれ