ちゃりけん

自転車・旅・音楽

I can't live without a rose.

かっこいー友だち

2012-12-31 | インポート
中学からの友人が店にやってきた。

「せっかぐどうもない俺でした」
「しんばらぐだったない生ぎでだない」
「んだ。だげんちょ仕事おもしゃぐねえがらやめだんだ」
「なしてまだ」
「ほだってしこたま働がさっちさっぱしもらわんにんだ」
「ほーがんそ。ほんじはやってらんにない」
「んだ。やってくっちらにべした」
「休みはいづまでだい?」
「ん?んだがらプーさなったがらいづまでも休みだ」
「失業手当がん?」
「ねえんだほれがよ。ふざげでっぺ。いんがみっちまった」
「なんだべしたあ。大丈夫がん?」
「たぐわえはちっとあっから。ほのうぢしょぐさがすべ」
「んだがあ、いんや大変だなん」
「なんとかなっぺ、ほだごどよっか正月飲まねがい?」
「いいげんちょ、明日はしんせぎであづまんだ」
「いづだらいい?」
「んだな、二日だらいいぞい」
「そうすっぺ!おらうぢで飲むべ、金ねえがら」
「いいぞい、行ぐどぎ電話すっから」
「あっ電話やめだんだ」
「携帯は?」
「うっつあしがらやめだ」
「固定電話は?」
「黒電話ぶっこわっちつかわんにぐなったがら、はずした」
「んじゃどうやってあんだされんらぐすればよがんべ」
「手紙が電報がなあ」
「何時代だでば」
「あっあど、あれ飼ってねえがい?」
「なに?あれってなんじゃ?」
「でんしょばどいねえのがい」
「ほだのいるわげねえべした、どさはど飼ってるやづなんていんだでば」

「んだがあ・・そんじは、二日のばんかだこらっせ」
「てきとうにいぐがら」
「とまってがっせ。ずない火鉢あっからぬぐいがら」
「わがった」
「んじゃばい」
「よい年むがえてくなんしょない」
「おめもない」



標準語に対訳

「ごめんくださいませ。私です」
「暫くぶりだったね。お元気でしたか」
「はい。でも仕事面白くないから辞めました」
「どうしてまた」
「山ほど仕事させられるのにもらえるのは雀の涙ほどなのです」
「それではやってられませんな」
「うん。やってらませんほんとに」
「休みはいつまでですか」
「いつまでも休みです」
「失業手当で当座はしのぐのですか」
「それがないいんです。困った会社です」
「大丈夫ですか」
「なんとか。それよりお正月に飲みませんか」
「いいですよ。でも明日は親戚でご飯食べるので別の日に」
「いつならいいですか」
「二日ならいいですよ」
「そうしましょう。僕の家に来ませんか?」
「いいですよ。行く時は電話します」
「あっ電話やめたんだです」
「携帯は」
「体質に合わないからやめました」
「固定電話は」
「40年使用の黒電話最近調子悪くて線を抜いてあるんです」
「どうやってあなたに連絡をすればいいですか」
「飛脚か、お急ぎのときは電報で」
「大正時代みたいですね」
「あっあれ飼ってないですか」
「あれってなにでしょう」
「伝書鳩」
「飼ってないです。そんなの飼ってるわけないでしょう」
「そうですか。それじゃあ、二日の夕刻にいらっしゃってください」
「頃合見計らって行くとします」
「泊まっていいですから。火鉢あるからあったかいですよ」
「それはかたじけない。」
「それではまた」
「良いお年を」
「U2」




新年を無職で迎え、携帯も電話もやめた友だち。
もちろんテレビも新聞もない。
ラジオはある。
(E)
真空管アンプとJBLのモニターとLP数千枚はある。
(ほとんどがプログレ)



来年はその友だちのために、伝書鳩飼おうかなあ。
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