ちゃりけん

自転車・旅・音楽

I can't live without a rose.

BRM429Knagawa300(Isabella Bird’s 1500km Heaven Week)

2017-05-08 | BRMブルベ

AJ神奈川主催による2017ヘブンウイークに参加させていただきました

Audax Japan Kanagawa

http://www.aj-kanagawa.org/

コースコーディネーターは井手マヤさん。彼女は日本のブルベの創始者のひとりで

海外にも名を馳せている超ベテランランドヌーズです。

ブルベ参加者で井手マヤさんの名前を知らない人はいないと思います。

(BRNM429Kanagawa300受付をする井手マヤさん)

私がコーディネートした会津ブルベの時には全面的に協力していただいてブルベの魅惑の世界へ誘ってくれた方です

彼女に会うとまず真っ先に思うのは、この人ってまるで女子高校生みたいに笑顔がチャーミングで素敵な人だなあっていうこと

誰にでも笑顔で接していて世界中に友達がいて、みんなに好かれる方だと思います

AJ神奈川のスタッフの方々は皆さん温厚で笑顔がキラキラしています。日本のブルベ介を常にリードしてきたクラブです

ヘブンウイークというのは、200、300、400、600の連続ブルベで一週間でSR(シューペル・ランドヌール)という認定を受けられるというものです

今回は明治時代にイギリスの女性旅行作家イザベラ・バードが日本を歩いた道を辿るもので、福島県民としても興味深い企画です

井手さんは会津でもお仕事をされていて、常々、会津は素敵ね、福島っていいわね、東北は素晴らしいわね、と目をキラキラさせながら仰っています

ついに実現したイザベラバードロードの旅。

参加しないわけにはいきません。わくわくどきどきしながらこの日を待っていました


すこし・・・個人的なことですが・・・本編とは関係のない話なのですが御免なさい

昨年11月に母が倒れ入院。一時は命に関わる重症となり長男である私は毎日病院へ通っています。当然自転車など乗れる余裕もなく刻々と変わる状況への対応へと追われる日々。家にはもうひとり重度障害かつ重度介護認定を受けた父もいます。クリスマスも大晦日も正月もなく過ごしました

1月2月頃は毎日のように39度以上の高熱が出て原因もわからず肺炎や胆嚢炎などの対処療法をするのみ。主治医から危ない状態だと宣告も受けました

その後いったん落ち着いた頃合をみて3月には病院を転々と移り検査検査。母は子供の頃に結核性カリエスにより肢体に障害があるのですが、一時は結核の疑いがあるために隔離されていました。

新しい大きな病院へ入ることができ、精密検査の結果、ヒトには感染しない非結核性抗酸菌症であることが判明し一般病棟へと移りますが数ヶ月寝たきりの状態が続いたせいで筋肉は衰え寝返りも打てない状態になってしましました。

お昼と夕食は私と私の姉が交互に食介に通い、ついでに摘便や手足のマッサージも行ってきました。もちろん看護師さんやヘルパーさんたちはよくしてくれるのですが

家族にできることはしたいし、病院や施設ではなくできればいづれ自宅での介護をしたいと思っているからです。

ところが今度は肺炎はどうやら誤嚥性のものかも知れないとOTの先生たちと嚥下障害のテストを繰り返した結果、主治医から3つの選択を迫られました

経鼻管、胃瘻、看取でした。今の母に胃瘻の手術は耐えられない、昔から血が止まりにくい体質の旨を主治医に伝え、経鼻による栄養注入を選択。

現在両手にはミトンがはめられ点滴と栄養剤や抗生剤などが鼻や手足から体へと流されています。俗に言う延命なのかもしれません。82歳だものいつ死んでもおかしくはない。けれど親だもの。長生きして欲しい。

かすれたような声しか出せなくなり言葉もなかなか聞き取りにくくなってきて行っても半分寝てばかりいる状態へと推移してきましたが、意識ははっきりとしていて状況も把握していて父や孫やひ孫のことを口にし、私が行くのを心待ちにしているので今も毎日病院へ通っています。

お茶だけは少しは飲ませても良いというのでとろみをつけたお茶を口に運ぶと美味しそうに飲むのですが決まってそのあとむせてしまいます。

口の中をスポンジブラシを使って痰やネバネバしたものを取り除いたり手や足の爪を切ったり髪の毛をとかしてあげたり、顔をあったかいタオルで拭いたり唇にクリームを塗ったり手足をマッサージしてあげたり、おむつを交換してあげたり・・・・そんなことしかできませんがそれでも毎日通いたいと思います。最後の親孝行だとおもって。

4月に入ってからは経鼻により栄養はしっかり取れているので悪いながらも安定してきました。BRM422の宮城200・300もオーガナイザーとしてやり遂げることができました。

GW。ヘブンウイーク。一週間のうちのもしものことがあればすぐにやめて帰ろう、東北だからどこへいてもすぐに帰れる。母には内緒だけど走りたい。

今年は7月に帯広ヘブンもあるけれど帯広からだとすぐに帰福は難しいので諦めました。10月の1000もエントリーはしたものの行けるかどうかはわかりません

行けるなら行こう。イザベラヘブン。今だったらなんとかいけそうだ!

出発前夜、いつものように母のベッドの横で心の中でいってきます、帰るまで悪化しませんように。と告げました。

スタートまでの経緯は以上です


さて前置きが長くなりましたが、新白河の駅前に立つことができました。

あとは走るだけです!

思えば東北1700、日本縦断2700、北海道1500、九州1500などヘブンシリーズに参加してきてその楽しさの虜になっています

今回は新白河の駅前がスタートで福島県、山形県を走る300からです。ほとんどの道は走ったことがあるので精神的には余裕がありました

http://www.aj-kanagawa.org/2017-brm/brm429-300

前半に山が集中しています。獲得標高差は4300mほど。初日から甘くないなあ

300と600参加のK関さん。オーディナリーは注目の的。宮城ジャージ仲間です

いつものリカンベントも参加です。のぼりは遅いです、とおっしゃいますがオイラより早いです(笑)下りはスポーツカーのように安定しています

ヘブンでは顔なじみの方々が受け付けに並びます

予報ではこのあと雨。実際夜まで雨が続き凍える体験をしました

この姿勢でずっと走り続けられるのはK関さんだけでしょう

羽鳥湖まで登ってきました。一発目のぼりでしたがさっそく脚が痛くなりました

羽鳥湖から国道118号線を西進。しばしの下り区間です

ぽつりぽつり。雨が降ってきます

湯野上駅にはかわいい電車が停泊中

満開の桜が疲れをふっとばしてくれます

大内宿まで上り

PPPCで写真撮影。夕方とは言えがらがらの大内宿。雨が降ったり止んだりでした

その後は夜間走行と相成り、雨と寒さとでカメラを構える余裕が無くなってしまいました

道路の気温表示は2℃ ほかの方は1℃も見たそうです

大峠からトンネルを抜けて米沢へ入った瞬間、冷凍庫の中へ飛び込むような寒さ

用心のため持ってきたダウンジャケットを初日から着込むとは思ってもいませんでした

真室川から新庄、金山へ。山形は寒い!朝、ゴールしましたがこれから北上するのに寒さ対策これで大丈夫なのか

かむろ温泉へトップンすると、お尻に温泉の効能が染み込んでいたい!熱い湯は飯坂で慣れてるので平気ですがこの痛みは・・

でもおかげで翌日には傷も治りフレッシュなお尻になりました(笑)

素晴らしい宿で同室のSさんもタバコ飲みだったのでお気楽な時間を過ごしました(もちろん館内は禁煙なので連れしょんならぬ連れにこちん)

夜の宴会を待たずして最後の金山PCで買った白鶴まる五合パックは空になっちゃいました

昼間っから酔っ払ってグースカ。夜の宴会に遅れ気味で参上。またビール飲んで風呂入ってグースカ。

これだけ休養時間が長いヘブンは初めてです。

楽勝だぜイザベラ!

そう思っていました。

 

どんでん返しの400!が待ってるとは思いもせずに・・・

 

BRM501Kanagawa400(Isabella Bird’s 1500km Heaven Week) へつづく

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