イザベラヘブン2本目は400km
山形県金山町から青森県不老不死温泉までの獲得標高差は3500m程度
1本目が300kmで標高差4000m越えだったことを考えると楽なコース設定だ
金山のコンビニからスタート
シンガポールのリンリンさんは寒そうだ
走り出してすぐにクランク周りから異音が
ギギ
ガガ
ギギ
ん?何の音だろうか?そういえば昨日の300でも時々変な音がしてたっけな
ちょっとした上りで踏み込んだら、
ガゴン!
明らかに何かがぶっ壊れた音
クランクを左右に振ってみたらグラグラする
慌てて自転車を止めチェックしたら左側のリングが緩んでいた
アーレンキーでクランクを緩め、指でリングを増しじめ
ところが走り出すとすぐにまたグラグラになる
湯沢のトンネルを下りホームセンターで自転車売り場があったので立ち寄る
キャップを締めればいいものだとおもい、締めるのにちょうどいいペンチを物色
ネジザウルスがちょうど良かったので購入
40分ほど時間をかけてしまった
その後、キャップが締まってるのにガタガタがひどくなり、ついにはまるでオーバルギアのように縦にもぐらつき始めた
やべえ!
これはBBがぶっ壊れてる!
気づき、慌ててスポーツバイクショップをスマホで検索
横手市にあるバイクショップに電話してみたがBBは取り寄せでゴールデンウイーク明けにならないと入荷しないという
仕方なくそのまま走り続け、大曲のPCを目指す
スマホで検索すると一軒、スポーツバイクを扱ってるショップを見つけた
電話をして状況を伝えると、もしかするとどうにかなるかもだから持ってきてみてくださいとのこと
グーグルマップで見るとPC1より少し手前にそのお店はあるが、PCのクローズドタイムオーバーにならないように先にPC1のレシートをもらっておくことにした
この時点で最後尾。クローズタイムまでは1時間程余裕があるが間に合うか・・・
ブルベ初参加のSさんは付き合ってくれるという。間に合わなくなるかもだから先行って!と伝えると、だいじょうぶもし時間なくなったら見捨てていきます(笑)とのこと。
それならいいけど。ほんとよく付き合ってくださいました。ありがとうございましたSさん
4kmほど離れたそのショップに向かい、店長さんにみてもらう
やはりBBのベアリングが壊れてしまったようだ
BBあったっけかなあと店長さんは店内を探し始める
んと、時間あんましないのでいそいでください!
ブルベかい?
おーーブルベって言葉知ってるんだ!すごーい!
そう思ったら、ここに置いてあるホイールは、近くのFUJIIさんので先週福島のブルベでスポーク折ってきたんだよ、とのこと
あれれ~~あのFUJIIさんのか~~!そうそう!そのブルベ、俺も主催者の一人なんすよ~!
すごい偶然!そしてブルベの神様っている?とかって興奮!
話で盛り上がったが今は一秒でも早くおいらのBBなおしてくんろ~~||
私のBBはデュラ9000で、外すのになんでもなんとか24っていう工具が必要のこと。あるのは25ばかりで経が合わない
ようやく工具が見つかりBBが外れた!新しいBBを組み込もうとしたがなぜかちゃんと奥まで入らない
よーく見ると、壊れたベアリングがクランクにくっついて固まっていた
これを剥がすのにまた時間がかかり、やっとやっとで組み付け終了!
お金を払いお礼を言って店を出ると・・・
ありゃ
アウターにギアが入らない
自分で調整するよりショップでやってもらったほうが早いと思い店へもどることに。
Sさんには先へ行ってもたうことにし、店へ戻る。
ネジとワイヤーの調整でディレーラーの位置決めをしてもらう
ふたたびお礼を言いPC1へと戻った。戻る道を間違えてまたまた時間をロス
寄り道は10km弱
正規ルート復帰までの所要時間は2時間15分
PC1のタイムアウト時刻より1時間近く遅れている
とっくにもう誰もいなくて焦る
この先には標高差400mの阿仁峠が待ってるからだ
峠で時計を見ると、下り飛ばせば間に合いそうだ
体重に物を言わせた自然落下走法(笑)でノーブレーキング!時速65kmでぶっ飛ばす
PC2阿仁前田には40分の貯金で飛び込んだ
店を出る頃には貯金は30分を切っていた。約190km走って貯金が30分しかなく、しかもこれから深夜帯。眠くなってくる時間だ
ここでもまたSさんが付き合ってくれた
深夜の時間帯も眠る余裕はない
ところどころ道の駅やコンビニで仮眠してる姿を見つけたが、気温が低く休んでいたら再出発できなくなりそうだ
黒石までとにかく進もう!
標高が下がれば気温も上がるはず!
来い!俺の太陽!!
夜明けまじかに黒石のPC3へ到着。貯金は1時間あるかないかだった
眠い目をこすりながら前へ進む。後ろには多分4~5人いるはず
仮眠した人たちは元気でどんどん抜かれる
気が付くとまたほぼ最後尾になっていた
山岳ブルベではいつもゴールできる人の中で最下位を陣取ってるが、うしろにはタイムオーバーの人が走っているので、ホントのしんがりを走るのは初めてだったかも知れない。なんとも心細いが、なんでもいい。行くしかないのだ
俺の太陽は昇った!もう眠くはない!そう自分に言い聞かせる
お掘りがピンクに染まり綺麗だった
弘前城付近ではホテルに泊まった方々が徐々にルートに現れ始めた
よし、この人たちについてゆく!
ところが弘前から鰺ヶ沢へ抜ける道がものすごい向かい風!そして起伏がすごい
Sさんにこのままだと間に合いませんよと突っつかれ全力を出す
が、時速20kmを維持できず登りでは途端に失速
あーおわったかな。タイムオーバーだなこりゃ
やっとのことで海沿いのローソンに着いた
ちょうど花田隊が出てゆくところだった
まって~~~!!
心で叫んだが、補給しなくては走れない
何を食っただろう
プリンとコーラを飲みアンパンとチキンを背中に仕舞ったのは覚えている
海沿いの道を五能線と追いかけっこするように進む
どんくらい追いかけただろう
ふっと遠くに数台の編隊が見えた!
全力で追いつき
「おねげえですから乗せてくださいましー」
みたいなことを告げて列車に乗車させてもらった
花田隊だった
Sさんも安心したのか、じゃあわたくしはこれで。と颯爽とぶっ飛ばしていった。
あーブルベ初心者にすっかり助けてもらったなあ。ちょと自己反省
花田隊は時間配分をうまくコントロールしながら着実にゴールに近づいてゆく
激坂も慌てずに進む
ああグルペットってたのもしいなあ
一旦ゴールの不老不死温泉をすぎて距離合わせのため数キロ先の駅舎へと向かう
数十分だったか1時間だったを残してなんとかゴール!
この日の写真はこれ以外全くなし。
よかったあ間に合って。ありがとうSさん
そして花田隊のみなさま。
不眠走行2連チャンは体にこたえる
ぐだーっとロビーで寝てたらマヤさんや他の参加者に写真に撮られFBで載せられてた(笑)
夜は海の幸満載の豪華ディナー
お酒もガンガン飲んでこの日もバタンキュー
いやーまんず今日はこえがった。くたびっちゃ~~(しんどかった。疲れた~~)
BRM503Knagawa200(Isabella Bird’s 1500km Heaven Week)へ続く
今度はご家族でゆっくり観光して秋田を巡ってください。今週末の200km宜しくですm(_ _)m
母もメカトラも自分の問題。それも克服してのブルベですから。みんな何かしらを犠牲にして参加するわけですし、トラブルがない人なんていなかったはず。
岳人さんこそ素晴らしい健脚で初ヘブン見事に完走されたんですから凄いです!また次回お会いできましたらお話しましょう。ありがとうございました。
大曲でタナカさんに出会えなかったらきっともう走れなくてDNFしていたと思います。
しかもそのお店がフジイさん行きつけのショップだったなんて!有難かったです。急な飛び込みの客なのに昔からの常連さんのような対応で、同じ客商売をしてる身として尊敬します。
513のんびり走ります。グルメポイントたくさんありようですね。よろしくお願いいたします。
秋田はゆっくり訪れたことがないのでいつか花火大会の頃にでも妻を連れて行ってみたいなと思っています。