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遺伝子の組み換え①

スーパーで購入した豆腐や、味噌などの大豆製品に「材料に遺伝子組み換え大豆は使用していません」の表示があるのを、ご覧になったことはありませんか?

実は、遺伝子組み換えをしていない、材料を使用した場合には、表示義務は無く、逆に使用した場合及び、混じっている可能性がある場合に、表示義務があります。

上記の場合は生産・流通過程で意図せざる混入を5%以下に抑えている、加工品について「遺伝子組み換えでない」等の表示が可能ということです。

では、遺伝子組み換えというのは何かというと。従来の交配と、その結果としての優位性により、選択的に栽培を行っていた品種改良に対して、生物の細胞から、有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植物などの細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせることであります。ややこしい言い方ですが、要するに人工的に遺伝子レベルで新種を生み出すということです。

日本では、実は研究はされているのかもしれませんが、実際に作付けは遺伝子組み換え作物に関してはいささか古くはなりますが、2012年時点ではされていません。しかし、世界的には日本の耕地面積の20倍の規模(2009年)で、25カ国1億3400万ヘクタールが、実際に遺伝子組み換え作物として栽培されているという、ちょっとびっくりな状況です。

最大は米国で48%を締め、ブラジル、アルゼンチンが16%で並び、カナダが6%、中国で3%の耕地面積比率となっています。多分中国では更に増えていると思います。

日本で食品安全上認められているのは、大豆、とうもろこし、じゃがいも、菜種、綿、てんさい、アルファルファの7品目となっています。

もちろん輸入申請に基づき、厚生労働省から食品安全委員会経由で遺伝子組換食品専門調査会というところで、その安全性は調査されて、公表されます。

元々大豆は日本が原産。江戸末期のパリ万博(エッフェル塔建設で有名)にて、幕府に対抗して(?)薩摩藩も出展をしています。その物産に醤油がありました。醤油を外国語(フランス語)に訳すに際し、薩摩弁そのままに、ソイ(醤油)とし、液状であることから、ソイソースと命名。そのソースを作る材料ということで、ソイビーンズが国際的に大豆を表すことになりました。つまり、元は薩摩弁ということです(以前正田醤油の稿で紹介した、司馬遼太郎さん説)。

ところで、この遺伝子組換。実は動物。しかもヒトレベルで密かに研究がなされている可能性もという怖いお話。

ホタルの遺伝子を組み込んだ光るネコなんかは以前、話題になったことがありますが、クローン技術と同様に併せて、ヒトのやる領域か、議論は必要だと。言ってみれば映画の猿の惑星の恐れは白人種、特にキリスト教徒にとって、相当に重大なテーマのようです。

日本を含み先進各国はペットブームです。このペット達も、人間の恣意や役益の求めにより、交配と突然変異を繰り返して、現在も進行中の品種改良(改悪?)であるのは間違いなく、当然研究室レベルのみならず、遺伝子組換による品種が生まれてきています。

例えば随分前に新聞報道などで話題になりましたが、光るメダカ。2001年に台湾のタイコン社にて、発行クラゲの遺伝子を組み込んだ「ナイトパール」という商品名で、台湾のペットショップで販売され、すっかり人気商品となったようです

これは2006年に業者の無知から日本に持ち込まれ、環境省と農水省が輸入業者に回収措置を求めた経緯があります。

万一これらの遺伝子操作により出来上がった動物が、国内の自然環境に出ると、生態系の破壊、自然交配による重大な遺伝子汚染事故となるが故です。

わが国ではこれら遺伝子操作された動植物の国内持ち込みや、栽培への対応として、カルタヘナ議定書に調印し、2004年にカルタヘナ法が施行され、規制が行われています。

カルタヘナ法とは、遺伝子組み換え生物への規制を通して、既存するなどの生物への悪影響を未然に防止することを目的に、2000年1月に採択され、2003年に締結された国際法です。

大まかにいえば農地などの開放された場所(第1種使用)では、食料や飼料としての運搬、農地での栽培などにて、生物多様性への影響が生ずる恐れがないと承認されたものが、使用できること。

第2種使用として実験室や、工場内などの閉鎖系(拡散防止措置の下で)での使用条件として、環境中への拡散を防止するために、定められた方法で使用できる。

すなわち上記について事前に申請し承認を得たうえでなければ、使用ができないといういことです。

日本における本法の正式な名称は「遺伝子組み換え生物などの規制による生物の多様性の確保に関する法律」という長ったらしいものではあります。

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