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コートについてのしったかぶり

遅ればせながら、本年もよろしくお付き合いください。

小寒をもうすぐ大寒そして立春となります。

年明けの雪のように例年に比べ今年は寒さが厳しいような気が致します。

昨年この時期はボア無のトレンチコートで十分暖かかったと記憶していますが、既にこの時期にオーバーコートであるダッフルにマフラーになっています。

 

中学校まで北海道で日常暮らしておりましたので、防寒着という意味でのオーバーコートや、準スキーウエアであったり、登山に用いられるアノラックには随分お世話になりました。

 

ところが、学生時代を過ごした広島県では十分寒いにも関わらず、コートを身に着けている人がいないというカルチャーショックを受けたのは、もう50年ほど前。

北海道で冬休みを過ごし、マクレガー(ゴルフウエアのブランド品)のグレーのダッフルで学生寮に帰ってきたときには、結構周りに馬鹿にされましたが、最近は中国地方でも普通にオーバーコートを着ているように見受けられます。

 

巷に目にするこれらのコート、特に最近は男女の境があやふやになってきて、マニッシュなトレンチコートやいかにもビジネスっぽいステンカラーコートをまとう、若い女性が目につくことも日常となったようです。

更に短いスカートやストレッチジーンズに、レザーのライダースジャケットとなると、カッコヨイという感想とともに、妙な危うさを感じてしまいます。

 

上記のコートって、元々は防寒着や防水着として作業服、更に軍隊に採用されたものが主体ではあります。

有名なのは塹壕を意味するトレンチから派生したトレンチコート。第一次大戦で英国陸軍が採用し、泥濘戦で威力を発揮した防水コートであります。レマルクの「西部戦線異状なし」の世界ですが、1930年代の映画で探偵役のハンフリー・ボガードなどが身に着けたことで、ハードボイルドなタフガイのイメージが、このコートには付きまとうようになりました。

今でも探偵のイメージがあるように皆さんも思いませんか?

 

かくいう私も就職したての1970年初頭頃に、JUNブランドで濃いグリーンのひざ下までのロングトレンチを愛用していました。

 

ピーコートやダッフルは海軍に採用された、元々が北欧などの漁師が愛用していた防寒着です。

特にダッフルは手袋をはめていても、前ボタンに相当するトゲルと称される流木で作られた、留め具とループにより着脱ができ、前合せも風の向きにより左右を簡単に入れ替えることが可能。

 

ベルギーの都市ディフェル(英語読みでダッフル)に起源をもち、第2次大戦にてロイヤルネービーに使用され、戦後その余剰品が市場に出回り一般化したようです。

 

更に英国海軍が19世紀末から艦上用として、更にフランスのブルターニュ地方で漁師たちが愛用したのがピーコート。

オランダ語でラシャを意味する pii jekkerが語源でドイツ語ではCabaと呼ばれていうようです。ダッフルよりも多少短く、これも同様に風向きにより前合わせを簡単に左右変更できるのは、艦上作業を前提にデザインされているからでしょう。

 

ダッフルとピーコートは前あわせがどちらでもなることから、日本の中高生の制服としてもお馴染みになっています。その分多少幼く感じる向きがあるのかもしれません。

 

さてスーツに良く合うといえば、チェスターコートが挙げられます。正式にはチェスターフィールドコートと云い、同名の伯爵が初めて着用したとされる、フォーマルなコートです。

近年はダークカラーのカシミヤ地のものが主流となり、かの007ことジェームス・ボンド氏が映画で着用し、それにそそられて私も10年来愛用しています(笑)

 

さて一般的な形のコートについて、調べてみましたというか、実は全て私のコレクションとなります。更に素材によりレザーや羊毛、更に最近はダウンまで日本のビジネス街の男女は実にお洒落なウインターファッションを楽しんでいます。本人のみならず、周りの眼も楽しませてくれているのは間違いありませんね。

 

昨年始めた本ブログも大変ご愛顧を賜り、有難うございました。

本年もよろしくご贔屓のほどお願い申し上げます。

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