行ってきました。初のお能鑑賞です
野外ステージ、【薪能】です
You Tubeでは時々、お能は観てはいましたが、やっぱり本物、生の舞台は良いですね~~(*'▽')v
わざとけっこう早め(会場直後くらい)に着いたので、まだ観客がそれほど着席していないうちから、周囲の雰囲気を満喫ww
BGMがずっと能楽の笛や小鼓、太鼓、謡などが流れていたので、おひとり様参加でも退屈する時間なんかありません(萌え萌えですものww)
神社での上演だったため、樹齢1000年越えのご神木や周囲の木々を渡る風の音、ヒグラシの鳴き声、ときおり響くカラスの鳴き声(;'▽') 6時の時報も流れたり( ;∀;)
それらも全部、ステキなBGM 野外ステージの醍醐味ww)
解説用のラジオもあったんだけど
現代人にはよくわからない場面もあるらしいって知ってたけど
初めてだし、どうせなら余計な情報を入れず、ただただ雰囲気を楽しみたいとラジオは借りず……
でも解説を担当される能楽評論家の金子直樹先生ご本人が挨拶に立ったとき……
「なんだよ~~、イケボ(良い声・イケてるボイス)じゃないの~~」とちょっと残念な気持ちに(はい、私は声優オタク出身です)
でも最初のインスピレーションを信じて、解説無しを楽しむことにしちゃいました
(だって、周りの雰囲気を味わって、舞を観て、地謡を聴いて、囃子を聴いて、セリフ聞いてって、ただでさえ集中力が大変なことになりますから~~、しかもそのうえ解説まで聞くって……((+_+)))
とりあえずいただいたパンフレットの解説を読んで
最初の【翁】は「天下泰平、国土安穏の祈祷として、めでたい舞を舞う」のだな~レベルの超ザックリ理解で、楽しむことに
『わからないことを楽しむ』くらいが、初心者の醍醐味よね
(いろいろわかるようになったら、こうはいかない。さっきのあの扇の動きの意味は~~とか考えちゃいますよね。それはそれで楽しいけど初心者にしか楽しめないことは、初心者にだけの楽しみ方よ)
それに何かの解説があったシーンでしょうか。前の席に座った背の高いご夫婦( ;∀;)の身体が、いきなり右に傾いたり、左に傾いたり、イヤホンが落ちて慌ててつけたり……お忙しそうでしたww
前のご夫婦が傾くたびに、私が逆方向に傾いていたので、もしかしたら後ろの席の方にご迷惑をかけちゃっていたかも……です(平面の客席で、「前へ倣え!」状態に椅子を縦まっすぐに並べるな~( ;∀;)半身ずつでいいので、ずらしてほしかったです)
ちなみに【翁】という演目の色々あるようで
今回は「日吉式(ひよしき)」という方法(?)での舞台。東京でもめったに上演されない方式だそうですね
昨夜の舞台は、ちょうど浅間神社の御神殿の真正面に向かって舞うことができる舞台のため、この方式で演じることになったとか。ラッキーでした!(^^)!
この演目が終わったころには、日も黄昏れ、かがり火と提灯と、舞台の灯りが漆黒の中に浮かび上がってまいりました~(その時の私の心の中「きたきた~~(*'▽') これよ! この雰囲気を待ってたのよ!」のハイテンション状態でございました)
装束を着た篝火係(?)の学生さんでしょうか。ちょうど私の位置から斜めに顔がよく見えてました。彼は一生懸命でかがり火を見守ってました
もう片方のかがり火が、途中、熾火になって籠から火が見えなくなってました。篝火係さんは斜め下から篝火を見ているようなので、もしかしたら熾火の赤さが炎に見えていたのかもしれませんね
で、「薪、一本くべたほうが良いんじゃないの」とオバチャンは余計なことを思っていると、ふとあるキャンプ関係者から聞いた話を思い出しました
「現代は、スイッチ一つ押すだけで、あとはなにもしなくても、ご飯も炊けるし、お風呂も適温&適量でお湯が自動で止まる。
そのせいか、現代っ子はキャンプファイヤーで火の勢いが衰えていても、薪をくべることをしない(知らない)子が多い」と
その言葉に
「あぁ、600年の伝統のすぐ近くに、平成時代があるぞww」と感じました
(あとでちゃんと薪がくべられてましたよ~~)
神社内の吹き抜けの舞台のため、暗くなると背後に植えられている樹が緑色(?)にライトアップされ、まるで本物の能楽堂の背景にある松の絵のようで、ちょっと感動しました
2つめの舞台は【嵐山】 白頭
こちらも最初(前篇?)は抑えられた動きでした
橋掛かりでしばし静止している間、何を意味しているんだろう~と脳内で勝手に解釈←ラジオの解説では、きっと正解の答えを解説してくれているんでしょうね
パンフレットで仕入れたにわか解説のみが私の知識ww
幕の間の狂言は【猿婿】
以前「にほんごであそぼ」で野村萬斎さんが「きょう~きょう~きょう~~~」ってやってたのを思い出しました。
お猿さんのセリフが「きょう~きょう~」なので、お猿さんの動きに合わせて観客それぞれが思い思いにセリフを当てはめても良いようです。
【嵐山】後編は、よく能楽の画像で見かける装束のお二人が、厳かに舞い、そのあとで来た蔵王権現様がダイナミックでスペクタクルに舞い、花に戯れ、桜の栄ゆく春を言祝いでゆかれました
初めてのお能鑑賞体験。とっても貴重な体験でした
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地元の学生さんが、裏方で頑張ってました
さすが学生さん、フットワークが軽やかでした
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座席番号は「ちー09」
ちーきゅう
地球??? 先生、すごい番号でしたねww
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さて
このチケットのお値段、SS席で7000円でした
そんなチケットをあっさり譲ってくれた先生に何か、お礼をしたい
実家が老舗の割烹のお店であんこ好きだし、和菓子かな~
それを考えるのまで、楽しい