竹林亭白房

扇遊「藁人形」★落語

□本日落語一席。
◆入船亭扇遊「藁人形」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和4(2022)年2月25日(第644回「TBS落語研究会」)。
内容が陰気な噺だからか、あまり多くは聞かれないネタである。2011年以後だと今日で四席めだ。平均すると、三年に一席程度という割合になるのか。
残り三席のうち、一席は同門の九代目入船亭扇橋門下で入船亭扇辰によるもの。してみると、扇遊も扇辰も師匠扇橋からの教えということになるのだろうか。

マクラでの前座修行の噺は興味深かった。扇遊は通いの前座だったとのこと。当時、弟子は扇遊だけで飯時など、扇橋夫妻と扇遊と三人になるので、遠慮もあり気まずかったとのこと。しかし、そこから、扇遊は大師匠の五代目柳家小さんのもとへも前座修行に出され、そこではたくさんの弟子だけで飯になるので、気のおけない雰囲気で良かったらしい。

できたら、そのときいっしょだったという弟子の名を紹介してほしかったが、具体的な名は出なかった。
で、かってに推測するのだが、入船亭扇遊は昭和47(1972)年入門。二ツ目昇進はその五年後の昭和52(1977)年である。
この期間として近いのは、昭和44(1969)年に入門した柳家小里ん(前座名「小たけ」)、昭和49(1974)年に前座としてつばめ門下から移籍してきた三代目柳家権太楼(前座名「ほたる」)、昭和47(1972)年に前座として八代目文楽門下から移籍してきた柳家さん枝(前座名「桂文吉」)などがいる。

今日話してくれた人々のなかに、権太楼とか小里んがまじっていたらおもしろいだろうにと思ったが。もしかすると、あとは扇遊と同じように小さんの弟子筋の門から通っていた落語家もいたのかもしれない。
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