竹林亭白房

六代目小さん「笠碁」★落語

□本日落語三席。
◆六代目柳家小さん「笠碁」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
徳島県藍住町総合文化ホール、令和元(2019)年12月7日収録(2020年2月8日OA)。
「笠碁」というと、喧嘩した碁敵の一方が、編笠をかぶって相手のところまで出向いて行くというのが見せ場である。ここは、落語だけに聞かせ場と言いたいところだが、やはりここだけは見せる芸である。
訪ねて来た男が、相手の店の前を行ったり来たりする所作、それに首を振ったりする所作(これは演者=型にもよるが)といったところである。

それを、この当代小さんは、ラジオの番組でかけてしまうとは。もちろん、これは目の前に客もいるので、会場のかたがたはそれを享受できただろうが、ラジオの聴取者は置き去りである。
当代小さんは、ラジオであろうと、よほどこれを演りたい、何か理由があったのだろうか。それとも、何も考えていなかったのか。

◆立川談幸「七段目」(寄席チャンネル)。
日本橋社会教育会館ホール、平成29(2017)年10月28日(「立川談幸独演会」)。

◆立川談幸「能狂言」(寄席チャンネル)。
日本橋社会教育会館ホール、平成29(2017)年10月28日(「立川談幸独演会」)。
いわゆる見落ちの落語である。六代目三遊亭圓生は、見ないと落ちがわからないこの落語はけっしてラジオの番組ではかけなかったそうだ(川戸貞吉『落語大百科』による)。

ちなみに、自分は、この落語、六代目圓生以外では聞いたことがなかった。TBSチャンネルでやっていた「落語研究会」の映像である。しかも、十一年前。
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