竹林亭白房

鯉昇「へっつい幽霊」★落語

□本日落語一席。
◆瀧川鯉昇「へっつい幽霊」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成30(2018)年9月28日(第603回「TBS落語研究会」)。
初めてへっついを買った男から何人めかまでは、3円で売ったものを1円50銭でひき取る。そして、最後に買ってひき取りを頼みに来た男だけが、1円50銭でのひき取りに渋い顔をして、道具屋が、それなら売値の3円でひき取るかわりに、そのわけを聞かせてくれと言って、ここでようやくへっついから出る幽霊の話を道具屋が知るという展開だ。なるほど、これは筋がとおっている。たぶん鯉昇のオリジナルなのだろう。

しかも、3円を1円50銭で……となったときに渋る男のキャラクターが上方の人間で演じられている(たぶん大坂人)。ケチな大坂人というステレオタイプをもってきたのもおもしろい。

また、従来、へっついをひき取らせる男が、道具屋に向って何か言ったあと、しきりに「……道具屋、……道具屋」と、「道具屋」を連呼するというギャグがあるが、鯉昇はこれを省いていた。むだなギャグだとの処置からか。それはそうかもしれない。なかなか良いのではないだろうか。

◆三遊亭遊馬「品川心中(上・下)」(寄席チャンネル)。
国立演芸場、平成30(2018)年12月16日(「三遊亭遊馬独演会」)。
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