竹林亭白房

白酒「お化け長屋」★落語

□本日落語一席。
◆桃月庵白酒「お化け長屋」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和5(2023)年6月23日(第660回「TBS落語研究会」)。
めずらしく後半の落げまで演る「お化け長屋」だった。後半までの型は、昭和の名人、立川談志や古今亭志ん朝など、限られた高座でしか聴いたことがない。
また、白酒の演じた後半のプロットは、ほぼ独自に作り込んだもののようである。引っ越してくる職人を脅かすのは、長屋の杢兵衛が声をかけた婆さんと与太郎の二人である。

従来の型が生かされているのは、脅かされた職人を見て婆さんが言う「尻腰(しっこし)のない人」だという台詞である。「尻腰のない」は、肝が座らないことを意味する昔の流行り言葉だったらしい。ただ、白酒はこれをそのまま落げにするのでなく、「しっこしのない」を「引越しのない」と聞き違え杢兵衛が「引っ越さない? また失敗だ」として落げていた。

それと、白酒は、怪談噺に驚いた人がそばにあったがま口を置いていったという件(くだり)はカットしていた。これは前半で切る場合に必要な件だからという判断か。
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