竹林亭白房

雀々「さくらんぼ」@大阪新歌舞伎座★落語

□本日落語三席。
◆桂慶治朗「四人ぐせ」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和4(2022)年9月1日収録(第428回「NHK上方落語の会」)。

◆隅田川馬石「鮑のし」(NHKラジオ第一『真打ち共演』)。
北海道中標津町総合文化会館(しるべっとホール)、令和4(2022)年7月10日収録※10月1日OA。

◆桂雀々「さくらんぼ」(WOWOWライブ『桂雀々独演会 芸歴四十五周年記念公演』)。
大阪新歌舞伎座、令和4(2022)年3月27日(「芸歴45周年記念公演 桂雀々独演会」)。
雀々の「さくらんぼ」は、つい最近も、東京大手町三井ホールでの「落語ドマーニ」(よるの会)での高座(2022年6月12日)を聞いたばかりだった。基本的にはそのときの高座とマクラも含めてほとんど同じものだった。

ただ、この落語会は「スーパー落語」と銘打ってある。つまり通常の落語とはちょっと趣向の異なる演出が施されているというものだ。
で、具体的にどのようなものだったかというと、まず太鼓三味線などのお囃子は下座でなく舞台上にあげた状態で演奏された。

そして、当の雀々は、最初高座につくのでなく、スタンディングの状態で、通常のマクラで話すような事々を語る。つまり、スタンダッタプ・コメディーのような形式のマクラとしたのである。その内容は、上記のとおり「落語ドマーニ」で語られた内容とほぼ同じ、師匠桂枝雀が創作したちょっとイリュージョンがかった小噺のいくつかである。
ただ、時間を長くとっていたことからか、それに加えて、雀々の弟子修行時代の逸話のいくつかも語られた。これらも、雀々がふだんからよくマクラに使う噺で聞き慣れたもの。

スタンディングのマクラをひとしきり語ると、高座へあがる。そして、着座するとすぐ本ネタの「さくらんぼ」に入る。ここからが、「スーパー落語」と題した真意なのかもしれないが、頭山に咲いた桜や、頭ヶ池で打ちあげられた花火を、背景のスクリーンに映し出したりしていた。また、人々が賑やかにしている様を語るところでは、お囃子とともに回り舞台を利用して、ぐるぐる回りながら演じていた。

……とまあ、こんなところである。「スーパー」だったかどうかは、この高座にふれた人それぞれの感じかたがあるのだろうなと。自分としては、結局落語そのものの演出は通常どおりだったなという感じ。
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