竹林亭白房

談志「鼠穴」@タイタンLIVE★落語

□本日落語一席。
◆立川談志「鼠穴」(時代劇専門チャンネル『令和の談志~没後10年 立川談志傑作選』)。
時事通信ホール、平成18(2006)年12月15日(「タイタンLIVE」)。
一昨日2004年口演の「鼠穴」を聞いたばかり。内容はほぼ同じだが、客層が異なる。2004の高座は談志の独演会だが、こちらは芸能事務所タイタンが主催するお笑いライブである。タイタンは爆笑問題が所属する事務所(爆笑問題太田の妻が社長)で、このライブの出演も爆笑問題がメインである。この日も、爆笑問題が出演しており、太田の招きで立川談志家元が一席演ることになったようだ。そして、ネタの「鼠穴」も太田のリクエストによるとのこと。

独演会で演る「鼠穴」と、爆笑問題のファンの前で演る「鼠穴」では、会場の空気感がまるで異なる。タイタンLIVEの客たちには、いくつか不明のワードや展開があったのではないだろうか。緡(さし)とか、それを綯(な)うなんていうのもピンとこない客は多かったろう。また、吉原のことなど、落語ファンには常識的な情報だが、やはりこちらの客には呑みこめないところもあったのではないだろうか。

それでも、そういったディテールは知りたければあとからかって個々人が調べればよいだけのことというのが談志家元のポリシーである。だから、こちらの高座でも「夢は五臓の疲れ」という仕込みは入れずに落げをつけていた。
噺の本質さえ聞き手に伝わればよいということである。なかなか興味深い高座であった。
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