竹林亭白房

兼好「壺算」★落語

□本日落語二席。
◆三遊亭兼好「壺算」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
紀尾井ホール、令和元(2019)年10月18日(三遊亭兼好独演会「秋の宴」)。
東西で多く演じられるネタだが、今や誰も本来の落げで演る落語家はいない。もとの地口の意味がわかりにくいためだが、上方では、桂米朝が考えたという「こちらの思うつぼ」が、ほぼ定番になっているのではないだろうか。

対して、東京は、頭のなかが混乱した番頭が、「もうこの30円もお持ち帰りください」のようにして落げる型が多いだろうか。ただ、これにも若干ヴァリエーションがあって、人によって微妙に異なる。

今回、兼好は、やはり混乱した番頭が「お釣りの1円50銭を忘れておりました」といって落げた。ただ、なんだかストンと落ちた感じがしない。自分としては、米朝型の「思うつぼ」がいちばん良いように思うのだが、なぜか東京の落語家はこれを使わない。これは東京の矜持か。それとも、何か他の意味があるものか。

◆二代目三笑亭夢丸「身投げや」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成31(2019)年3月29日(第609回「TBS落語研究会」)。
めずらしい、柳家金語楼の創作した落語である。といっても、自分は金語楼の音など聞いたことがない。今までに聞いたのは、たった二席。三笑亭夢吉と五街道雲助である。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る