□本日落語一席。
◆十一代目桂文治「こんな顔」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成31(2019)年9月27日(第615回「TBS落語研究会」)。
「のっぺらぼう」である。ネタ出しの落語会で、文治はどうして「こんな顔」という演題にしたのだろうと思って、あらためて調べたところ、『増補 落語事典』によれば、「こんな顔」という演題が昔からあったようである。
ただ、今回文治が演った、男が帰宅してから、女房の顔ものっぺらぼうだったという型は、三升家小勝が終りのない噺として作ったものらしく、小勝はこれを「ノッペラボー」と題していたと書いてあった。
女房が男に語りかけるところの演技は、顔の表情を作って笑わせる。かつて、劇作家の榎本滋民は、目の動きで演じることを「眼技」と名づけていたが、さしづめ、この文治の演りかたは「顔技」ということになるだろう。
◆十一代目桂文治「こんな顔」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成31(2019)年9月27日(第615回「TBS落語研究会」)。
「のっぺらぼう」である。ネタ出しの落語会で、文治はどうして「こんな顔」という演題にしたのだろうと思って、あらためて調べたところ、『増補 落語事典』によれば、「こんな顔」という演題が昔からあったようである。
ただ、今回文治が演った、男が帰宅してから、女房の顔ものっぺらぼうだったという型は、三升家小勝が終りのない噺として作ったものらしく、小勝はこれを「ノッペラボー」と題していたと書いてあった。
女房が男に語りかけるところの演技は、顔の表情を作って笑わせる。かつて、劇作家の榎本滋民は、目の動きで演じることを「眼技」と名づけていたが、さしづめ、この文治の演りかたは「顔技」ということになるだろう。