えんじゃけん

星野道夫展

 あらゆる生命が、

 ゆっくりと

 生まれ変わりながら、

 終わりのない

 旅をしている


今日、星野道夫展に行ってきました。
数年前も行ったことがあるのですが、今回は、彼の文章、
彼の写真を見ているととても熱い思いになって思わず
泣きそうになりました。
数年前とは明らかに違う感じ方でした。
きっと数年前とは自分は違うのだろうなぁと思いました。
ずっと不動だと思われている北極星だって、
何千年もすれば位置がずれるのだそうだ。

文章の中で面白い文章があったので紹介します。
しかし、うる覚えなのでアバウトに書きます。
その辺りはご承知の上、読んでください。

ある人との会話を書いてたんですよね、確か。

「一人で素晴らしい風景に出会ったとき、愛する人に、その
風景をどのように伝えるか?」

みなさんだったら、どう伝えますか?
写真で・・・、言葉で・・・、
そういうことを思いついたのではないでしょうか?
しかし、そこにはもっと素敵な伝え方が書かれてありました。

「自分自身が変わればいい」と。

すごく、素敵だと思いませんか?
素晴らしい風景に出会って自分が変わる。
それを好きな人に感じてもらう。
写真よりも、言葉よりも、それのほうが良さは確かに
伝わるように思えました。


 人と出会い、

 その人間を

 好きになればなるほど、

 風景は広がりと

 深さをもってきます。

 やはり世界は

 無限の広がりを

 内包していると

 思いたいものです。


星野道夫さんは、白熊やアザラシの写真の人ってイメージが
強いかもしれませんが、とっても人間好きな人なんですよね。
だから、彼は人のいない南極は選ばずに、北極(アラスカ)を
選んだんだそうです。


 大切なことは、

 出発することだった。


まずは、出発しないことには何も始まらないよね。
そして、何かの終わりは何かの始まりでもある。
春が終われば夏が始まり、夏が終われば秋が始まり・・・
という季節のように。
終わらせること、それは出発することでもあるんですよね。

人は自分の信じるものを信じて生きている。
それはさまざまな価値観で生きているという意味。
しかし、どの人も同じように、一生という時間の中を生きている。
だから、価値観は違っても、きっとどこかで繋がっているんですよね。
その繋がりは人に限らず、この地球上の全ての命、そして宇宙にまで。
そこまで大きく考えなくても、自分を、そして、周りの人の命を、
愛おしく思えたなら素敵なことだと思います。

彼の作品を見て、今日はいろいろ考えました。
一人旅にまた出たいなぁって気持ちになりました。
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