今日は赤坂アクトシアターで公演されている「ぼくに炎の戦車を」を観てきました。
このあと,多少ネタばれありなので,注意。
このお芝居,韓国人がたくさん参加していて,韓国語で話すシーンが結構あります。
なので,舞台両脇に縦長の電光の翻訳機がおかれてありました。
文字を読みながら舞台観るのは,難儀だなぁと思いつつも,でも,そんなに支障を
感じることなくみることができました。
親子,兄弟,恋人,友達,仲間などいろいろな立場の人の人間関係が同時進行していきます。
でも,共通して言えるのは,(私目線でですけど),どの人間関係も,どちらか一方が,
相手に自分の気持ちを伝えることを諦めないところが共通しているんですよね。
私だったら,一度拒絶されると,もうだめですね。
もう,言い寄ろうなんて思えない。
そんな勇気はありません。
だから,彼女を射止めようとあれやこれや尽くす男性陣をみてすばらしいと思ってました。
何度も断られても,何度も思いを伝えることで結局はゴールインできたという。
まぁ,それは相手の女性も多少はその気があったからなんですけどね。
中には報われない人もいました。
私がその人間関係の中でも一番,自分と重なりあったのは,草さんが演じた役かなぁ。
裏切った相手を許せない・・・いや,正しくは許したくてももうその相手が他界してしまっていて
許せないんですけど。
自分を不幸に陥れた相手に対して,やはり,許してあげるって難しいと思います。
それも,信じてた相手ならなおさらのこと。
もちろん,許すのがいいことなんでしょう。
私もそういうときは,許すように頑張りますが・・・。
この芝居の中でのその裏切った相手は,自分の身を守るために同僚を売った
わけですけど,・・・・その弱さを許せるかでしょうね。
・・・人ってやっぱ自分の保身のために動いてしまう生き物だと思うし,
それを誰も責めたりはできないと思います。
でも,ただ,単に,相手を陥れるために裏切る人を受け入れる必要はないんだろうなぁと思います。
許す必要はないし,かといって,「許さない」とかたくなになる必要もない。
あまり何もその相手に対して意識しないのが一番だろう。
あと,つい体が動いてしまうくらい,心動いたのは,香川さんの演じる役です。
自分のお兄さんを見捨てずに,自分の罪を告白したシーンには感動しました。
昔の後悔を繰り返さないためにも,彼は告白しました。
好きな相手を保身故に裏切ってしまったとき,すごく辛いと思います。
けど,一つ思うのは,やっぱ常に誰かを好きでありたいなぁということ。
付き合えない,付き合わないにしても,やっぱ誰かを好きでいたい。
結局の感想はそこにたどり着きました。(汗)
あぁ,ふく役の人と同じだ~~~。行きつくところラブですね!
はい,たぶん,誰もが誰かの登場人物に感情移入できるようなそんな舞台だと思います。
そして,人間関係を振り返る機会になる舞台だとも思います。